ヨーロッパ スキー

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しばらくでした。サボってると思ったでしょ…
なまら忙しかった…

で、昨日 ヨーロッパアルプスのスキーから戻ったところです。

今年のアルプスは雪不足が囁かれておりましたが、3月からずっと天気が悪かったらしく、雪溶けがあまり進んでいなくて、結構 雪はありましたね~。
ところが、パリ経由でジュネーブ空港に着いてみるとスキーだけ届かない…
その日のうちに滑り込みで、レンタルスキーショップでスキーとシールを借りれるところが、さすがにアルプス。

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翌朝、まずは高所順応のために標高3800mのミディ展望台へシャモニーよりケーブルカーで上がる。
こちらはガラスの展望台。足元がガラスという凝りよう、ヤバいです。

で、1時間ほど体を慣らしてからバレーブランシュの氷河スキーへ。

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絶景です。

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「牙」と呼ばれるダン・デ・ジュアン!
20年ほど前に登頂もしたよ。

さあ、スキーも届いているかと思いきや、いまだ届かず・・・。
しかも僕のPCに2台は見つかったが、もう1台は未だ不明のコメントが届いていた。

というわけで翌日もシャモニーのスキー場へ。

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天気はいいし、皆さんお酒大好きで「ケ・セラセラ」
スキーが宿に届いたのはその夜の22時でした。
やれやれ、これで「オートルート」に出発できるぞ。

オートルートとはアルプス中に張り巡らされた山スキーのルートで4月のこの時期、山小屋も営業を始めるので
小屋泊まりしながら、縦走スキーを楽しめるのだ。
今回の参加者5名のほとんどが、2度目のオートルート参加。
というのも。それぞれが悪天候で完走できていないので、その食べ残し部分をやっつけたいというもくろみなのだ。

入山初日は小雪がちらつくなか、最初の山小屋を目指す。
標高3200mに立つ山小屋は暖房も完備していて快適なのだが、高山病で苦しむ人も…
そん中、ビールとワイン3リットル、スイスの焼酎ウイリアムを4杯・・・

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翌朝の出発時、真っ白けのガスと雪…
夜明けを待ってスタート。
と、来ました太陽!そしてパウダー!
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これこそアルプス!
いぇ~い。
滑り込んだ谷底から、標高差700mの登り返しアゲイン!
岩の上にしろの幼にそびえるベルトール小屋着。

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夕焼けに染まっていくマッターホルンを眺めながら、今夜も我々は飲んだくれ…
のバチが当たったのか、夜明け頃から強い風が吹き出す。
今日はだだ広い氷河を横断する日なので気が重い。

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視界は50mから200m
風も強く、先行パーティーのトレースも消えてしまう。

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3600mの峠テート・ブランシュをなんとか超えて、最終地ツエルマットへ。

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下山後、熊本・大分地震の惨事を知る事になり、ビックリ
今回の参加者の親戚も、震源地に近い益城との事でしたが連絡は取れたようです。
そういえば、我々がシャモニーに着く前日の4月8日にもシャモニーの隣町バロシンで震度2の揺れがあったそうです。もしかして、地球君ご機嫌ななめ・・・?

GO GO WEST

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春のニセコ2日間

ニセコ連峰の最西端 雷電山へ
麓から見る山頂は遥かに遠く、直線距離にしても5.5㎞ 標高差1,000mのビックマウンテンだ。

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4h40mで頂上に立つ
バックの日本海も春の海だな

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連山直列!
目国内、チセ、ニト、アンヌプリそして羊蹄山…

昨日、羊蹄山で雪崩に埋まったスキーヤーは未だ不明
ビーコンだよ、ビーコン!ベーコンじゃないやつ!

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PM2.5の汚れた凍解層の上に新雪20㎝ 上から10㎝位の所に結合の悪い部分があったが、
そう問題にはならなさそうだが…
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用心深く、一人づつ大斜面に飛び込む!
ヤバい!
超~楽しい

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トラバースを入れながらZ攻撃でオープンバーンをいくつも繋ぎ、標高差1,000mを1時間かけて滑りきる。
ん~、これは普通は行かないだろうなぁ…
遠いし、キケンがいっぱい

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ちなみに初日はパノラマラインからチセヌプリへ
除雪始まってました。

MILLETコラボで旭岳

3月19日(土) 雨かよ~…
とりあえず、旭岳に到着!
「さすがですね~、こんな日に旭岳に来るなんてぇ」と某ptgnaアンバサダーに駐車場で出迎えられる…
「そのまま、お返しするわ」

ゴンドラ山頂駅からシールハイクで旭平へ さすがに上は雪なんだけど
なぁ~んも見えねぇ…

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離れるなよ~
とりあえず目的の斜面に到着したが、滑るの怖いぞ…

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ホイッスル鳴らして呼び寄せるのだが、斜面が見えないので ビビってなかなか降りられない

それでも標高を下げると視界あり。
それなりに達成感もありロッジヌタプに戻って、温泉に浸かって、かんぱ~い!

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その後はミレーナイトで豪華景品ゲットのハッピーナイト

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明け方 10㎝ほどNew Snow coming!
沢型の雪溜りを繋いで、いいのを楽しむ。

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いやあ、いいパウダーでした。
ありがとう旭岳!

連休だから、「きっとたくさん参加者いるだろう」と旭岳からのニセコ&羊蹄山ツアーを企画したのだが
見事に読みがはずれて、参加者2名・・・

こういう時に限って 天気も雪も良い!

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天気も雪も申し分ないニセコ ビーナスの丘ちゃん
雪庇の下を大トラバースして ど真ん中の一番いいところを滑る。

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自衛隊スロープはシャバーって感じの完全に春雪でした。


真狩のB&Bグースベーリーに宿泊
夜はJAZZ聞きながら 北村夫婦とワンズと焼酎ナイト

翌朝、いい天気の真狩口より登山開始

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テラスの沢大斜面
固くなった尾根をキックステップで1300まであがり、パウダーゾーンへドロップ

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いい雪、ごちそうさんでした~

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下山後は行列の出来る 蕎麦やさん「石まめ」のもりそばで締め!

登り、滑り、飲みまくった4日間でした。



アイスクライミング 終了

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12月から続いたアイスクライミングも、さすがに高温続きで危うくなってきた。
アックスは叩き込めば効くのだが、足元の氷はぐずぐずで けり込むと土踏まずまで埋もれる始末。
というわけで雷電や雄冬などの海岸地帯はもちろん 層雲峡などの内陸部も日中の気温はプラス、これより先は標高の高いアルパインエリアでのクライミングへ移行だね

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ウォーリーを探せ!
真んなか辺にいるよ~
(カミホロ正面壁)

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最近読んで面白かった本の紹介・・・
2010年 沖縄興南高校を率いて春夏連覇を果たした我喜屋監督と野球部の話
自身も1968年 興南高校の4番として甲子園に出場 興南旋風でベスト4へ
その後、大昭和製紙北海道で都市対抗野球で北海道初の日本一となる。

その時、白老と苫小牧という隣町同士の関係から香田監督に会う事になる。
当時低迷していた「駒大苫小牧高校」にも大きく影響を与えた話は有名
雪国のハンディを嘆く香田監督に「どければ いいべ」と・・・目からうろこのアドバイス。
グランドを除雪して冬も土の上で野球が可能になり、瞬く間の夏2連覇

五感を研ぎ澄まし、第六感で判断しろ!とか、ごみ拾いの話、食事中しゃべるなとか しびれる話だね~

いまどきの高校生なら、眉毛を整えるくらいするだろうに、あろうことか眉毛を数本抜いただけの生徒を試合に出さなかった話とかは、漫画「砂の栄冠」にも転用されていたなぁ・・

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春の選抜高校野球 今週末から始まるね
このタイミングで読むと 絶対面白い!

高校野球、最近は見ないけどね…



静流の滝

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春まだ早い北国も日増しに日照時間が長くなり、長かった冬…いやいや今年は積雪も少なく、ちょっと短い冬に感じたが、とにかく春なんだわ。そしてアイスクライミングシーズンも終わりに近づいた。
先週(3/6)の雨で、アイスは終わったなと思っていたが、どっこい凍ってる層雲峡
というか、再結氷! この日の朝の気温マイナス14度。

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ライマンの滝は45m
正式名は岩間の滝なのだが、なぜかライマンの滝と呼ばれている・・・。
ライマンはアメリカの鉱山学者で石狩炭田を発見した明治の人なのだが、初登者ではない。

2日め、層雲峡渓谷の南面 標高950mくらいの所にあるのが静流の滝
国道から標高差300mも登るので、あまり登られていない。

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途中の岩穴に鹿が死んでいた…のは痛鹿たなかったのか・・・
しかと見届け、シカトして滝を目指す。

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11時を過ぎると陽当たり良好というか、メルトダウンが始まって危ない!

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上空にはオジロワシ

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そして対岸には黒岳

奇しくも、この日東京では昨年末に黒岳山頂から転落死した女性NO.1登山家 谷口けいさんの「偲ぶ会」が行われていたのでした。
「あなたの事は忘れません」
合掌・・・


カムイリンクス

3/5(土)パドルクラブ共済企画で旭川のカムイリンクスへ行ってきた。
天気は良く、高速道路も乾いていてパウダーあるかなぁ~と不安だったが、ちゃ~んとありました。
支配人の前田さんは、日本でも初期のころの元祖プロスキーやーであり利尻島をバックに夕焼けに染まる礼文島を滑る一発ショットは今も語り継がれる伝説のスキーヤー。
「コース外に出るときはロープ潜らないでね~」と注意をいただき、ロープを潜らずコース外へ。

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お~、まるでアルプス!バレーブランシュか?
超ワイド、しかもクレバスまであるし・・・

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こちら本物のヨーロッパの氷河
バレーブランシュ「白い海」



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ツリーランは雪質が良く、気持ち良い。

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いいとこ来るね~
パドルのけ~ん

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ゲレ食のオススメは「クッパ」700円
ちなみに「キング オブ カムイ」というジャンボカレーはカツとハンバーグと目玉焼きが乗っているが
量が半端ないので、頼んだ事はありません・・・

カムイリンクス、食事も安いがリフト券も5時間券2,900円と安い。
外人も少ない。だいたい宿泊施設も民宿が2軒あるだけ・・・
そんなこんなもあって、何度か経営危機もあったのだが、現在は旭川に本社を置くアライ地所が安定を保っている。

金がすべての世の中だ。
ニセコを中心にする後志地方のスキー場は外人富裕層をターゲットに高級化の一途をたどりつつある。
シェラトンやリッツカールトンなど庶民には全く無縁の高級ホテルが進出。
新幹線の開通で、ますます観光客増をもくろむ・・・
今朝の北海道新聞の記事によれば、1週間の滞在で4~500万円を落していく観光客もいるんだとか・・・
おいおいおい、そりゃ700円のクッパなんか出してる場合じゃないよなと。
ニセコのゲレ食はどこもこぞって高級化。ラーメンにチャーシュー1枚増量して1300円と高級化。
まったく日本人の方なんか見てないよなぁ…。

たぶん、近い将来パウダーも有料化されるだろう。
すなわち、ファーストトラックの完全予約性と有料化。
(早朝の時間帯に金はらったやつだけ、リフトに乗せて あとはリフトを止めて誰も上にあげないシステム)

貧乏人は散々荒らされたグチャグチャ斜面のスミッコを突きあう。

観光客増、売り上げ増、雇用拡大・・・
そして僕らは大切なものを失っていく。

俺?
俺はもうすぐ、爺さんだから暑寒連峰の山の中にテント張って 毎日パウダーひとり締めする。
ウッシシ・・小さな野望だが…
カムイリンクスには、いつまでも今のスタイルで頑張ってほしいものだ。








ニセコ新見温泉

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ニセコに2泊3日で行って来ました。
初日はチセヌプリへ。
スキー場が閉鎖になり、リフトが無くなってしまったので、下から1時間余分に歩かねばならない。
が・・・おかげさんで空いていて良い。
土曜日はけっこう風が強く、他のパーティーは途中で引き返すのが多かったようだが
ノマドチームは強風を突いて頂上に立つ!

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風下の東斜面には雪庇が発達
ホワイトアウトの中、視界が開けるのを待つ事10分
来ました~

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超パウダー!

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今年の3月20日で閉館となる新見温泉に2連泊
もう かれこれ30年間お世話になりました。

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ここの床暖の効いた部屋で山菜料理と女将さんに癒されながら、ごろごろ・・・
幸せタイムだったんだけどなぁ

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2日目は快晴の目国内岳の山頂に立つ
ニセコ連山丸見えだ

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2日続きでパウダー当たり~

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目国内岳を滑り、前目国内岳に登り返して もう1本!
連泊プランなので、のんびりだ。

3日めは、予報通りの大荒れだ。
女将さんと若女将に永らくお世話になった俺を述べ、猛吹雪の中新見温泉をあとにする。
バックアッププランの余市ニッカウイスキー見学
なぜか晴天

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一人3杯まで無料試飲とか言っちゃって、みなさんウイスキーで乾杯!
だんだん声もデカくなってきたし、持参したピーナッツをおつまみに盛り上がりだしたぞ。
しかも派手なスキーウエア着てるし、遠くから見るとチュー国人みたいになってきた。

お土産買って 小樽のラーメン屋さん「未完みかん」へ
この日 北海道は大荒れで各地で交通事故多発
いつも利用している国道393倶知安~小樽線では車両17台の玉突き事故

我々は国道5号線で難を逃れたのでした~
新見の神様が守ってくれたのかもね!


すりばち山

道北上川町から石北峠に向かう道をJR天幕駅へ(駅はすでにないが…)
その除雪終点からすりばち山に向かう。
10年ほど前に行ったことがあったのだが、頂上直下には斜度40度以上のSTEEPでDEEPな斜面の記憶は鮮明だ。

ところが、当時の除雪終点であった農家はすでに離農していて無人。
なので除雪されてない・・・。

まずは林道歩きを1時間。
おりしも気温が高く、汗ばむ。
尾根に取り付くと 至るところでワッフ音。

先週末の雨により氷化した斜面の上に60㎝くらいの新雪が積もっている。
アプローチで時間を食ってしまっているので、引き返し時間を13:30と決めて 頑張る。

いよいよ最後の登り…
うまそうな斜面を見上げながらタイムアウト!

地形と巨木がダムの役割をはたしてくれているから、たぶんOK!
斜度30度ちょいのオープンへGO-

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神戸から毎週のようにやって来る常連さん!いぇ~い

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こちらも宇都宮からスキー靴で飛行機に乗ってやって来る常連の78歳 イェ~イ

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こちらも毎年、岡山からやって来るコアな常連さん
今回は旭川あたりで1日/1,800円でレンタカーを借りてきたそうな・・・

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パウダー完勝で優勝インタビューに答える俺

下部も山スキーぽくて、けっこう楽しめました。
帰りの林道もモービルのトレースがあり、けっこう推進滑走「ストックでシューっていくやつね)で帰って来れました。

15:30 車に戻る。
もう少し、突っ込めば良かったかな・・・の独り言に
「あれ以上登ると きっと急なオープンに行っちゃたでしょう。今日は雪崩の危険あったしね」と
さすが お客さん!

無事これ何より!

道東のアイスクライミングツアー

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頑張る73歳!
まだまだいける!

この週末、道東 北見・網走方面へアイスクライミングツアーに行って来ました。
4月から5月並みの暖気流入でどうなるか…

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まずは置戸町の糸引きの滝
氷のコンディションは、まぁそこそこ。
気温高めで柔らかいのでよく刺さる!

2日めは移動して網走郊外 能取岬の海岸にできるアイスフォールへ。

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オホーツク海の向こうには斜里岳が見える。
残念ながら流氷は、いまだ到達せず。
流氷観光の中国人たちが、たくさんいましたが残念・・・
沖の方には流氷観光船「オーロラ」もむなしく漂ってましたが・・・いっひひ 残念でした。またどうぞ!

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この日の網走の最高気温はプラス10℃。
おいおい、氷は0度で溶けるでしょう・・・
という事で命がけでリード。

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アイススクリューハーケンをねじ込む。
お願いだから抜けないでね・・・。
というか、ぜったい落ちれない!

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壁からの沁み出し・・・F2
これが、けっこう難度が高く 面白かったと好評でした。
しかし、これは見るからにキケンだね。
つらら落ちてきたら どうすんの?
良い子はマネしてはいけません。
ここにいるのは、悪いおじさん、おばさんばかりですから・・・。

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お宿の食事はカニ三昧。
網走北海ホテル!

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でもって、ずぶぬれのザイルを部屋干し・・・
部屋 臭かったなぁ

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3日めは全国的に雨の中、網走は気温マイナス3度
雪も5㎝くらい積もったし・・・
それにしても暖かいね。

懸垂下降で降りてきたら、ザイルから搾り取られた泥水でずぶ濡れ
全国各地で山も土砂降りの中、なんとか予定通りに登って 無事帰ってきた俺たちえらい!

バックカントリー事情

「母さん、僕のあの麦わら帽子 どうしたんでしょうね…」
Mama do you remenber ~ ジョー山中の歌で始まる人間の証明

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母さん、僕のあのパウダー どうしたんでしょうね・・・?

最近はバックカントリーブームだか何だか知んないけど、山の中のいい斜面はどこもギタギタ、要は過密。
浮かれた声が山のあちこちから「キャッホー」とコダマタケシしてくる?(タケごめん、変換したら児玉と出たもんで・・・転用しただけ)
おまけになっとらんのが多いもんで、遭難騒ぎだ。
ドレッド君なんか出てきて「山をなめてました~」なんて謝るから世間の風当たりはいっそう強い。
曰く「スキー場のコース外を滑るならず者たち・・・」みたいな。

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もともと冬山は危険なところなので、昔から冬山の事故はよくあった。
あったけど山屋たちは、「ご迷惑おかけしました」と清く謝るので、世間もそれほど突っ込まない。
危険を承知で山に登っている訳でアルピニストたちは無謀なチャレンジャーではなく
挑戦者としての姿を貫いているから、多少やばい目にあっても へこたれず次はうまくやる!みたいなところがあった。世間がゴチャゴチャ言おうと「どうせお前らには冬山の事なんか、わからんべ」と馬耳東風。

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今、北海道のバックカントリーは世界各国からのスキーヤーの注目の的だ。
なんてったて、ゲレンデのすぐ外はパウダー天国。
しかも1月2月ときたら、バカみたいに毎日降るし・・・
アルプスやロッキーと違って氷河もクリフもないし、原住民たちはほとんど この良さに気付いてないから
やりたい放題だ。

な訳で昔 静かだったパウダースポットもいまや外人たちとのパウダー争奪戦がデッドヒート。
と言っても体力、知識、技術とも本場の連中にはかなわない。

嫌気のさした地元Pたちは今んところ、マイナーな山へ行ってMY POWDERを楽しんでいるが、間違いなく10年以内にアジアの巨龍たちが、この競争に参戦してくるだろう。
そうなったら、どうする・・・?
行列のできるラーメン屋には並ばないのが北海道人の気質。
だったら、よそ行くわ・・・なんて言ってカナダやヨーロッパに高い金出してスキーしてたりして…
ついでに俺がガイドだったりして…
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WITH パドルクラブの講習会
調子に乗って1/9 引き上げシステムを披露して受ける

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これだよ、これ!
今までのテックビンディングとは別次元
踵のホールドが良いと滑りの次元ももう一つ上へ


人害旭岳

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ここんところの冷え込みと降雪で 道内各地のスキー場は雪不足の本州のスキー場を後目にパウダー天国の状況だ。ならば、旭岳でしょ!という事で・・・

土曜日の午後着でまずは、ゴンドラ直下へ。ところがすでにギタギタ・・・
ゴンドラの乗客の9割はパウダーハンターの害人客だ。
ならば、シールハイクで203高地から盤の沢の奥へ。

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こちらもすでにギッタギタ・・・。

昔はよかったなんて嘆いてばかりはいられない。

そもそも15年ほど前のニセコから始まったOGたちのパウダーブームは、ここ数年は北米やヨーロッパ、さらに北欧勢まで加わって、外人が「ニセコは外人だらけで面白くない。」と言われるまでに。
ニセコなんてリフト1日券の値段が6,900円だからねぇ。
ラーメンだって1100円!とビックリぽん。
その溢れ出した外人たちが、旭岳や富良野岳にも進出。

なわけで、2日めは作戦変更で朝からハイクアップ

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さすがにここまでは来ないだろう。ってくらい奥地へ。

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いい雪を堪能できましたが、おかげで帰りも長いトラバース。
気がつけば、すでに外人らしきが我等のすぐ後ろに・・・。
パウダーの嗅覚と略奪の速さは外人たちのお手の物。
そもそもスキーもパウダーも外人が考えた遊びなんだから、いい雪の在り処がばれたら仕方ないのか…。

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これからの日本も北海道も外国からの観光客をたくさん受け入れて、広く海外の人たち北海道の良さを知ってもらいたいみたいな流になってるるが、あんまり地元民の方は向いてないようだなぁ…。

観光立国スイスでは登山電車や食事代金がすごく高い。スキー場の1日券だって10,000円が当たり前。
ところがスイスの人々の暮らしは至って質素。ジャガイモとチーズくらいしか食ってないからなぁ。

北海道のスキー場も10年後には日本人の姿がなくなってるかもね…。

最近流行りのCATスキー。1日券は6~8万円!
日本人の利用者はほぼゼロです。

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貧乏人は歩いて登れ!
これが21世紀の北海道バックカントリー事情か…?
おっ、そうなるとガイドの出番だよ。
その時、すでに60代後半の俺・・・
ラッセルなんか、やってられっかぁ~って、CAT乗ってたりしてね。

南北逆転

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冬山遭難が増えてきて、北海道山岳ガイド協会理事長としてコメントを求められることが多い今日この頃ですが、先日のツアーであわや・・・のりこ

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最近では冬山へ行っても地図を出す場面が減り、おおむね、感でなんとか辻褄を合わせていたし、いざとなったら、携帯委電話のGPSで現在地を知らせてもらえば 間違いない!と油断してました。

ところが、その日は視界もなく かなり平地を歩いたところで地図と磁石を取り出して現在地を確認みると
目の前の地形が、どうも自分の思っている地形と微妙に違う!
「やばい…」けっこうパニくりましたが、ここは感頼みで無事脱出。

家に帰ってから磁石に問題があったのでは…?とチェックしてみるとなんと南北逆転しているでは、あ~りましぇんか!
強い磁気を帯びると こういう現象があるとの事。
携帯電話やビーコンなど電波を発する機器とともに磁石を首から下げてるのが、良くないのか…?

アナログとデジタルのはざまんみ翻弄される迷ガイドでした。

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まっ、なんとかするとこが、さすが俺!
けど警笛は自分にも慣らしときますわ。
みなさんも冬山気を付けて楽しんでくださ~い。

年末年始

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12月29~30日 層雲峡へアイスクライミング
雪不足の道内ですが、滝はバッチリ凍ってました。
銀河の滝と錦糸の滝を登る。

帰り道、携帯電話がなって「旭岳で雪崩発生!1名行方不明」の緊急通報。
所属する日本雪氷学会の雪崩事故調査チームとして12月31日 朝5時に札幌を出発して現地へ。

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警察の許可を得て、現地に侵入・・・
雪崩事故原因を調査。
行方不明者の消息は状況から判断、遭難者なしという事に。

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還り道、お世話になってるロッジヌタプに寄って、運転手以外はお神酒をいただく!
良いお年を!
という事で、生ビール2杯と泡盛を2杯いただく。

ニセコ雪不足

週末は悪天予報の中、ニセコへ。
小樽からキロロ周辺は、けっこうな積雪なのだが倶知安に着いて途端 雪が全然な~い。
たぶん記憶にある中で一番少ない。

ニセコもいわスキー場、かろうじてクワッドリフトは回っているのだが、バックカントリーへのゲートはクローズ・・・
山頂から大トラバースしてアンベツ側へ行くと所々にオープンあり。

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猫の額のようなオープン斜面を繋いで飛び出したところが 笹薮地獄・・・

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笹も太い!
はまったら出てくるの大変でした。

ニセコもいわ山麓のロッジウッドペッカーズに宿泊
僕らが「家畜のえさ」と呼んでいるボリューム満点の夕食をいただき、あとは飲んだくれナイト・・・
この4月のネパール大地震にあって被災したシェルパのパサンも、この冬はここで働いています。

翌日は風も強く、ニセコの表側はゴンドラなど運休していたようですが、閉鎖中のスキー場チセヌプリへ。
シールでコースを登り、猛吹雪の合間をついて いいのをいただく。
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この二日間の積雪でニセコもだいぶ状態よくなってきました。
そうなると外人も増えてくるんだろうけど・・・

映画 エベレスト

つい先日「エベレスト3D」見たばかりだったが、来春公開予定の岡田准一・阿部寛の「エベレスト」の試写会に行って来ました。

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原作は20年ほど前に初版された夢枕獏の「神々の山嶺」
ヒマラヤ登山隊に参加した深町「岡田准一」はカトマンズの街で偶然、マロリーのモノと思われるカメラを骨董品屋で見つける。もしも中にフィルムが残っていれば、当時エベレストの山頂に向かったまま消息を絶った
マロリー登頂の謎が解き明かされる…。

一方、日本を代表する登山家であった羽生丈二(阿部寛)は冬のエベレスト南西壁の登山隊に参加したが、名誉ある第一次登頂隊に選ばれなかったののを理由に登山隊を離れ、単身冬のダイレクトルートに向かいそのまま行方をくらましてしまうのだが、ネパールで生きていた。
虎視眈々と冬のエベレスト南西壁ダイレクトを狙いながら・・・

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この話は実在した登山家 森田勝をモデルにライバル加藤保男とのし烈なデッドヒートをヒントにした話だ。

エベレストの南西壁はクリスボニントン率いるイギリス隊が初登、
その後、冬の南西壁はヒマラヤ最後の課題としていくつの挑戦を退け、1993年ついに群馬岳連が陥落させたのだが・・・
冬期単独無酸素というのは、いまだ不在。
なをかつ、頂上ダイレクトというのは夏にも登られていない・・・

単身 頂上に向かう阿部寛を追って、カメラマン岡田准一はそのあとを追うのだが・・・

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この春の地震で壊滅状態になる前のカトマンズの街がばっちり移っているだけでも貴重な作品。
よくありがちな岩場での転落者が自らロープを切るという臭いシーンを除けば、なかなか面白かったよ。

ご無沙汰していました

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ご無沙汰しておりましたが、変わりなく過ごしていました。私は…
昨日、十勝岳温泉からの景色はまるで冬山でしたが、雪が少なく 登るのに苦労させられました。
スノーシューでハイ松の上を進むのは、大変な困難でした。
反動を利用して、次々とハイ松の上を渡って行けばいいのですが、踏み外して隙間に落ちてしまうと
さぁ大変!そんな、こんなもあって「これ以上進むのは危険」と判断して頂上(?)手前で引き返してきました。

映画「エベレスト3D」は,今から20年ほど前にあった事実を映画化したものです。
なんと1日で12人の登山者が死んでしまったのですから・・・。

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ロブ・ホール率いるアドベンチャー・コンサルタント隊にジャーナリストとして参加し、自ら登頂し
嵐に遭いながらも生還したジョン・クラカワの「空へ」は全世界で大ヒットしました。
著者は当時、エベレストにいた多くの登山者にインタビューを重ね、かなりリアルに遭難の当日と救出劇を
再現しています。

その中で超人的な活躍をして何人もの救出を成し遂げたスコット・フィッシャー率いる「マウンテン・マッドネス隊」のカザフスタン人ガイド:アナトリ・ブクレーエフに関しては身勝手な行動が目立つような表現が多かったように記憶してます。

「空へ」(実際にはINTO THIN AIR///薄い空気の中で)の大ヒット後、当のブクレーエフが真実と違うと
異を唱えて「デスゾーン」として新たにエベレスト大量遭難の真実を暴露したのです。

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いずれにしろエベレスト登頂には、およそ相応しくないクライアントを率いて、嵐が迫りくる頂上に突っ込み
それが祟って逃げ遅れたというのが事実です。
当時のエベレスト登山隊の参加費は、お一人様800万円。
何がなんでも登りたい気持ち、なんとしても登らせて実績を付けたいガイドの気持ち。
映画では、そのへんもうまいこと描いてましたね。

ダメなもんはダメでしょうね!

同窓会

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先日、中学時代に所属した大夕張鹿島中学スキー部のOB会が40年ぶりに行われた…

現在の夕張岳登山口の近くに大夕張という炭鉱町があった。
この町は新シューパロダムの建設によって水没、いやそれ以前に炭鉱の閉山によってゴーストタウンとなっていたし、中学校も閉校になっていたのだが…

当時の大夕張は道道の最奥地点にあり、約7000人近くの人が暮らしていたが、外界とのかかわりは薄く独特の村社会を保っていた。そこにひとりの熱血教師が現れ、子供たちに熱心にスキー指導を始める。
200mくらいのロープ塔があるだけのちいさなスキー場だったが、ロッジやナイター設備まであった。
大夕張の子供たちは鹿島小学校→鹿島中学→東高という図式が成り立っていて、スキー部の練習も小学生と高校生が一緒になって行っていた。

ある日、腕試しにスキーの大会に出場した中学生が並み居る強豪を抑えてトップに立つ。
それから鹿島中学スキー部の快進撃が続き、全国大会で活躍する常連校となっていく。
何人もの名選手を輩出した名門中学となったのだが、35年ほど前の炭鉱の閉山に伴い、自然消滅・・・。

親の仕事や就職などで全国に散らばってしまった卒業生たちは、各地でスキーを通して活躍していた。
スキー指導者になった者はもちろん、教育者や競輪選手になって1億円を稼ぎ出した者や、蕎麦打ちで日本一になった者など、さまざまだった。かつての面影を残したおっさんたちは、酒が入ればあっという間に40年前にタイムスリップ。かつてのあだ名で呼びあい、昔話に花が咲いた。

大夕張・・・今はその地名も地図にはない。

谷川岳と赤城山

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15年近く前にトムラウシ縦走ツアーに偶然集ったメンバーが、意気投合して毎年場所を変えながら集まっている同窓会ツアー。今年は谷川岳へ。東京駅から上越新幹線MAXときに乗り、越後湯沢から湯檜曽温泉へ。

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旅館到着後、部屋飲み用の酒でも買ってこようと村をぶらつくが、なんと酒屋がない…がび~ん
ところがホテルの夕食会場に入ってびっくり!
生ビールをはじめ、酒飲み放題!ビール、ワイン、焼酎とさらに部屋のみ用までキープしてご機嫌だぜ!

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翌日は天神平ロープウエイから谷川岳往復。
台風の風で強風&低温…気温0度
それにしても、さすが百名山、平日にも関わらず登山者いっぱい!

翌日は「赤城の山も今宵かぎりか、かわいい子分のてめぇ達とも…」の国定忠治で有名な赤城山へ。
ところが登山口の駐車場を降りてみると爆風&横殴りの雨・・・
登山を中止にして大沼にある赤城神社にお参り。
誰かが、けっこうお賽銭入れたせいか、なんと陽が射してきたので、登山を再決行!
風は強かったものの、なんとか登頂!

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途中から大沼と赤城神社を見下ろす。

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本日はお世話になってる「冒険小屋」の女将の案内でした。
ナイスガイド!

最終日は利根川上流でラフティングを予定していたのだが、とっても水遊びなどできる気温ではない。
予定を変更して魔の山谷川岳の名所「一の倉沢」を見に行くことにする。
ここは遭難死者数が900名を超える世界一の危険個所。

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昔は車で入れたのだが、今は車両規制で10人乗りの電気バスのみの通行。
我々も往復とも利用、1,000円 先着順。

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登ったなぁ、烏帽子奥壁変形チムニー、二の沢右壁、衝立岩…

今年は近代登山史上初の死者0なんだとか・・・
スポーツクライミングの影響か、こんなとこ行く人 あんまりいないらしい。
ちょっと寂しい・・・

帰り道、「登山資料館」に寄る。
吉尾弘や長谷川恒夫などかつての登山会のスターたちの記録や装備がズラリ。
ここの館長で「日本のクリス・ボニントン」と呼ばれ「群馬岳連」を率いてエベレスト南西壁を落した八木原さんは、たまたま この日は休みで会う事できず・・残念。
かつて、その群馬岳連とはエベレスト街道で行き会って、酒をごちそうしてもらったことがある。
あの時の8000m7座登頂の名塚修二らスターたちも、もうこの世にはいない。

資料館では「雪山讃歌」の山よさよなら、ご機嫌よろしゅう~
また来るときにも笑っておくれ~が昭和の名残を感じさせ、
登山もすでに昔とは違う…と感じさせられたのだった。

漁岳

昨年9月中旬に支笏湖周辺を襲った集中豪雨は国道のみならず、空沼岳や恵庭岳の登山コースに大ダメージを与えたのだが、もともと登山道はなく沢登りのルートから登るしかなかった漁(イザリ)岳はどうなっているのだろうか…

なんと登山口となる漁川に架かる橋は流されていて、新しい橋が架かってました。

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林道を横切る小沢はまるで悪魔の爪痕

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前はここまで車が入れたんだけど、登山口の看板がむなしい

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まだ、大きな岩が不安定だった

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いったいここで、何がおこったのか?
こんな大岩どこから転がって来たのか?
かつての美しい沢はもう還らないだろう。

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上部のゴルジュ地帯でようやく滝が現れる。
ここらへんより、ようやく沢登りらしくなる。

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頂上では、先ほどまで晴れていたのに、一瞬遅れで眼下のオコタンぺ湖はガスの中…
下山した頃、また晴れてきたから 悔しい

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支笏湖畔の丸駒温泉は日帰り入浴タイムが15:00までなので、間に合わず
真駒内湯へ!
昭和の雰囲気たっぷりの銭湯で汗を流して終了。

クワンナイ川

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クワンナイ川は「日本一美しいナメ」として登山紙などに多数紹介され、多くの登山者を迎え入れていた。
実際、日高の沢などと比べれば、はるかに易しく また巻き道や固定ロープなども設置されていて、天気が良ければ、どってことない沢だったのだが、勘違いした未熟な登山者やツアー登山などが殺到したため、死亡事故も含め、多くの事故が発生していた。
(ツアー登山での事故はない!が一般登山者に、沢のレベルを勘違いさせた…)
1987年、札幌在住の60代の夫婦が、ナメの中間部にある二股の滝でルートを間違えて、滝壺に転落死亡という事故を受けて、地元警察署は一方的にクワンナイ川の登山を禁止にしてしまったのだった。
沢登りに危険はつきものであり、そのために用意周到にして入山するのが本来のあるべき姿なのだが…
猫も杓子もダメってのはアルピ二ズムの否定だな。

登山者や地元山岳会からの要望を受けて、2004年ころだったか、クワンナイ川は期間と登山者の注意を促す事項を盛り込んで、再び開山となった。


さて、今回は一週間以上も雨が降っていないし、天気予報は二日間の晴天を約束してくれているので楽勝だろうと踏んでいたのだが…そうでもなかった。

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若い頃は毎回 このゴルジュで泳いでから登って行ったものだが、さすがに還暦ちかいので、それはない!・・・にしても水流強いなぁ

ゴルジュを抜けて1回渡渉するのだが、けっこうヤバかった。
お客さんには空身で渡ってもらったが、流されそうでした。
昨年も同じ時期に登ってるのだが、全然違う!(BSで放送したやつ)
たぶん大雨で沢底が削られて深くなり、水流が強く変わってしまったのだろう。

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ショートカットして藪の中歩いていたら、白骨化した鹿の頭発見!

その後も何度か厳しい渡渉を繰り返し、開けたところに出た。けっこう消耗していたので、予定のカウン沢出合までは登らず、ここにキャンプとする。

翌日も水流の強い中、登る。
やがて魚止めの滝を超えると滝の瀬13丁と呼ばれる長大なナメの廊下が延々と続く。

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オーバーハングの滝、二股の滝を超え、ようやく源頭部へ
振り返るとイワイチョウが黄色に染まり、早 秋の気配。

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日本庭園の所に熊の足跡発見!

その日はヒサゴ沼の避難小屋へ。
平日なので先客は4~5人か?と思いきや満員でした。
2階の隅に収まることができ、一安心。
雪渓で冷やしたビールを飲みながら、夕食の支度・・・至福の時です。

2階から、他の人たちは何食ってんの?と観察したところ・・・
ほとんどの人がアルファ米、もしくはパックライスにレトルトカレー・・・
なんか作ってんなぁと思ったらインスタントラーメンかよ

うちはガーリックトーストとペペロンチーノとビーフシチュウ
8人分で2㎏です。たぶんレトルトカレー&アルファ米8人分より軽いし、ごみも少ない、お金も安い。
アルファ米は1っこ:350円くらいするからなぁ

まぁ、他人は放っとこう

朝方、激しい雨がトタンをたたくが、出発する頃止む。
大嫌いな天人峡への長い、だるい下り。
滝見台手前あたりに、巨大な熊の足跡と大量の糞
触ってみると冷たくなっていたので、今日のモノではないようだが、お客さんたちビビる。

すっかり斜陽となった天人峡で温泉に浸かり、終了!

「クワンナイ川は昔のクワンナイではない!侮りがたし。初心者やシロウトパーティーで入るべからず」

最近観た映画
ミッションインポシブル:A おすすめ!
ターミネーター:B
アベンジャヤーズ:C
マッドマックス:C
ってな感じです。

群別岳 

北海道5大鋭鋒のひとつ、増毛の群別岳に行って来ました。
ちなみに他の4峰は利尻岳、芦別岳、ニペソツ山、斜里岳です。
私が自分の好みで勝手に決めました。

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初日は林道終点から作業道を伝い、小沢から本流へ。
590m二俣にいいテン場あり!

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午後、なんかの間違いで30分ほど雨に降られたが、その後は晴れ。
広い河原に荷物を広げてのんびり。
夕食は鮭・いくら・カニ丼ときのこ汁
いずれも、現地で採れたて!

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二日目、朝食後6:00出発。
すぐに滝!
こいつは右岩壁にFIXロープあり。
ほぼ垂直の25m
そのままゴルジュ帯が続く

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へつっているみんなを上から目線でパシャリ!
背負ったままのザックのタッシュに携帯をしまおうとしたら、コロリ転げた木の根っこ~
なんと滝壺に携帯ドボン!
あわくって滝壺に飛び込んで携帯をレスキュー
さすがジップロック、無事救助。
i-phonの防水って、あったけか?

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出ました、大滝30m。
こいつは右岸を高捲いて、途中で草付きバンドをトラバース。
上段のハング滝の水流の裏をくぐり抜ける。
けっこうサーカスです。

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地上25mで、コケだらけでツルツルのバンドをトラバース…見てるだけで怖い

その後も小滝がいくつか続き、最後は笹の急斜面に奮闘させられ、ガスでな~んにも見えない頂上に立つ。
往路を下山してベースキャンプを撤収、車にたどりついたのが18:00でした。

あっ、「現地で採れたて」は、嘘です。
まさか、信じてなかったですよね?
えっ、信じてた!
「あなたは、いい人です。」
振り込め詐欺に気を付けてください…。

スタッフ合宿 IN 狩場山の須築川

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毎年恒例のノマドスタッフ合宿で狩場山の沢登りに行って来ました。
スッキ川は通過困難なゴルジュと滝が連続し上流に向かって泳いで突破して行く北海道内で屈指の難しい沢。切れ込んだ沢地形は春の雪崩で埋め尽くされ、雪渓がようやく消えかかる8月中旬のみ遡行が可能となる。

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スノーブリッジやばい・・・
今年は残雪 多い

今回は6人。難所突破は各自!
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朝の6時から泳ぐのは体に良くない。
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滝の真下まで泳いで行って、水流に逆らって突破
今回の核心部だ。

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天気は2日間の晴れ、そして3日めは夜中から雨ザンザン
テントを張るスペースが狭く、あふれた3人は各自ツエルトビバーク

下山したら下界は早、秋の気配・・・
もう、川で泳ぐ気にはなれないね…
ラストチャンスをいただいちゃいましたわ

大変良い合宿でした・・・。

モンブラン登頂

アルプス最高峰モンブラン(4810m)の登頂ツアー行って来ました。
これまで22勝1敗と抜群の登頂率だったモンブランですが、今年は好天続きでルート上の永久凍土が溶け出し
岩稜大崩落のため、一般コースは通行止めとなってしまい、事実上 登山不可能に…

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それでも体を高度に慣らすためにゴンドラでイタリア側へ行き 氷河を大横断

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フランス内陸部、暑すぎ…
ところが、いったん寒気流入してルートが安定したため 通行可能になる。
ん~、どっかの林道みたいだね。

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ここはいつもなら雪の張り付いたルンゼなのだが、落石が嵐のように降ってくる。やばい!

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山小屋の夕食後のデザート

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標高3800mに立つグーテ小屋

夜中の2:30ヘッドランプをつけて登山開始!
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夜明けは近いし、頂上ももうすぐ!

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やりました!
登頂!

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同ルートを下降
影モンブランが美しい!

これで23勝1敗です。
ん~マー君みたいだな。

オプタテシケ山

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十勝岳とトブラウシ山の中間にあるオプタテシケ山(2012m)に行って来ました。
白金温泉奥の林道終点から、美瑛富士を大きく巻くようにして美瑛富士避難小屋へ。

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黄昏タイムは外で夕食の支度しながら、ビール飲みながら…
雪渓の雪で冷やしたビールはサイコー!

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トマト、ホタテ、チキン、ブロッコリー、なす、しめじ、にんにく、レモン…
最後はうどんで!

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外飲みはお酒も進むが、この後 お客さん 転倒してしこたま腰を打つ!

小屋は空いていたが、スタッフはテントで寝る・・・
夕立にやられたが、酔ってしまえばノープロブレム、しかも翌朝は快晴。

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高山植物も満開、ごきげんだぜ!

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おや、怪しい雲が・・・
と思ったら、あっという間にガスに包まれ 頂上は視界なし。

オプタテシケ山、駐車場から日帰りでやって来る人もけっこう多い。
往復で10時間半のコースタイムだから、まあ やれるんだけど。
登ればいいってもんじゃ、ないんだよなぁ…

山の上で朝を迎えるのが、山を楽しむ真髄でしょ!
山登りは「すごろく」ではない。

幌尻岳

チロロ林道から戸蔦別岳~七つ沼~幌尻岳へ4日間の縦走予定だったのだが、なんと今日から3日間も連続雨予報…ということで早々に計画変更して新冠コースから幌尻岳往復とすることにした。
七つ沼や戸蔦別岳登頂を楽しみにしていた お客さんたちには申し訳ありませんが、山は柔軟に臨まないとね!

翌日、例の20㎞の林道をひたすら歩く…
すると後ろから車が4台やって来て、我々を追い抜いて行く・・・
その直後、土砂降り 道路も氾濫してきたし、ずぶぬれになって新冠ホロシリ山荘到着。

先行の7~8人は地元の新冠山岳会の人たちで、「詰まった小屋のトイレ」を直しに来たそうです。
夜中までかかって女子トイレに詰まった生理用品を取り除いてました…
ナプキンは汚物入れへ!

一晩中降っていた雨は朝5時ころに、いったん落ち着くが 新冠川は濁流と化し
朝一で頂上に向かったグループも渡渉地点から、引き返してきた・・・

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ゆっくりめにスタートした我々も恐る恐る渡渉地点についてみると・・・
「これなら行けるわ」と流の真ん中に立ち、お客さんたちを次々と対岸へ。
これ以上降ったら、帰れなくなるかもとちらりと考えたが・・

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尾根に取り付いてしまえば、あとは楽勝

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ずんずん登って、たぶん50回くらい登った幌尻岳山頂に立つ!
だいたい展望が得られるのは50%以下です。

その後、雨は小康状態、キリションの中を下山。
渡渉も難なし。

ホロシリ山荘に戻り、ストーブに火を入れ、あとはビールのんでのんびり…してると次々新規登山者が入ってきて満杯に。さすが日本百名山!平日でも満杯です。

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翌日は晴れ
頂上を目指して出かけて行ったほかの登山者を見送り、最後にトイレの汚物入れの中の
「他人のうんこが着いた紙」を全部燃やして、協力金5,000円をBOXに入れてから下山!
ヤケクソだね・・・


ルベツネ山

ペテガリ岳すぐ北にある訪れる人も稀なルベツネ山に行って来ました。

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この地味なのがルベツネ山…

初日は神威の林道から尾根超えでペテガリ山荘へ
このルートはダニが多いので、完全防備。

2日目はペテガリ岳を超えて、ペテガリCカールまで。
アップダウンを繰り返す9㎞の登り。6時間で登頂。

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ペテガリ山頂をあとにすると、あとは踏み跡をたどることになる。
はい松がうるさい。

稜線から急な斜面を下りカールのテント場着。
今シーズン初なのだろう、人が泊まった痕跡はない。
水場は近いが、熊の真新しい糞だらけ…

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朝4時にご来光を拝む。

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カールをあとに再び、稜線に立つ。
超快晴だ。
ザックをデポして、ルベツネ山を目指す。

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やっぱ日高一のイケメンは1839峰だな!

三角点のあるルベツネをあとに往路を引き返す。

相変わらずのハイ松漕ぎだが、所々 岩も出てくる。
日高山脈はプレートの褶曲によってできた山であり、稜線上の岩はかんらん岩や花崗岩でかなりしっかりしているはずだったのだが・・・

急登の岩場を得意のロッククライミングとばかりに「エイ」と尖った岩角を掴んだ。
途端に岩がはがれて、日高側の急斜面にバック転。
とっさに両手で草を捕まえたが、勢い余って2回転めに突入。
次こそ捕まえると決死の試み。
ひねりが加わり右手に掴んだ灌木を離して3回転めに入る。

今度こそと自ら半ひねりを加えて、滑落停止の姿勢で両手で灌木をキャッチ!
止まった。最後は「後方3回転半ひねり×2」 大技「シライ」より上のG難度。
なんせザック背負ってるんだし。

見上げると15mほど上の稜線でお客さんたちは固まっている。
草付きをワシワシ登って稜線に戻る。
「大丈夫です!」
「不死身ですね」
不死身さではターミネーター級でしたが、かなりヤバかったです。
人生10大ピンチの7位にランクインしました。

その後、ペテガリを経由してペテガリ山荘着。
暑さがやばかったが、水は途中から加減して調度でした。
あ~、疲れた!

山荘にデポしていったビールと泡盛で最後は意識不明…


石狩岳

先週は不覚にも飛行機の座席前ポケットに 読みかけの本を忘れてきてしまった…。
しかなく、また今日買いなおして 読み直すことにする。
ちょうど、いいとこだったしな…

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旅行中、けっこう読書できました。
「過剰反応社会」「M8」「火花」などなど

ノマドツアーの二ペソツ&石狩岳の石狩岳の方に行って来ました。
両山登る人と片方だけ参加希望の人がいるので、対応してます。

帯広の最高気温36℃という酷暑の中、道東道からぬかびら温泉へ。
明日は早朝4時スタートなので、早く寝ればいいものを「天皇の料理番」最終回を22:30まで見てしまった。映画「流浪に剣心」の抜刀斎役がかっこよかった佐藤健だが、今回の秋山篤造では,全然別人でしたね。

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実際、GHQを率いて戦後の日本にやって来たマッカーサー元帥は戦争責任を天皇に取らせるべきか、相当悩んだといいます。「天皇陛下バンザーイ」と叫んで特攻してくる日本人を理解できなかったし。
ドラマの中で天皇を「味噌」に例え「日本人なら、なくてはやってやってられない」とはいいえて、妙!
GHQは「もし天皇を裁いたら、今後千年の長きに渡って日本人から恨みをかうことになると考えた」
こんな連中を敵に回してはいけないと。
またマッカーサーは直接、天皇と長時間 対談してみて「非常にまれな好人物」と印象を持ったそうです。
篤造も「恐れ多いが、わが子の様にいとしい」と言ってましたが。

いや~、そんなわけで翌朝はすっきり3時半起床 4時出発!
雨予報でしたが、なんとかシュナイダーコースから曇り空の頂上に立ちました。

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急! 順番待ちしてます。

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コマクサ…
高山のザレ地に咲いているため、人間側の勝手な思い込みで石 何ぞで囲まれていたりする。
「よけいなお世話」です。
高山植物がそこに咲くのは訳がある。
氷河時代に平地に咲いていた彼女たちは温暖化した地上を避けて荒涼で涼しい気候を求めて山に登ってきたのだから…。石で囲ったら風の流が変わるっての!
種や株も増えずらくなるし。

そんな訳でチリ~ン!
わかった人だけ「いいね!」しよう。








カナディアンロッキー

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カナディアンロッキー最高峰Mt.ロブソン(3954m)

カナディアンロッキーハイキングの旅に行って来ました。
おりしも「なでしこJapan」激戦の地 エドモントンに上陸。
なぜか、あまり盛り上がってなかったなぁ…
結果はイングランドのオウンゴールでからくも2-1の勝利でしたが…
千歳~成田~バンクーバー~エドモントンと飛行機を合計14時間フライト
さらにドライブ4時間…時差マイナス15時間 39時間の1日・・・ヘロヘロでジャスパーの宿イン
翌日からさっそくハイキング開始

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暖かい日が続いて例年より開花が相当早いそうで、夏真っ盛り

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道路脇にエルクの雄登場

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グレッシャー リリー「黄色のカタク」も最後の一輪

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日本で見たような、ちょっと違うような花もいっぱい

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やばいしょ…これ!

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ジャスパー、レイクルィーズ、バンフとカナダのゴールデンルートをつなぐ旅は7日間連続の快晴で終了

そういえば、女子サッカー決勝の日、ハイキングから戻ってTVをつけたら 前半30分ですでに4-1…
バンフの街に夕食に出たら、スポーツバーはアメリカ一色
ん~、カナダではなでしこもアウエィだね

ノリさん、リオで雪辱 頼んます!

6月誕生

6月は俺の誕生月だ…
今から46年前の話
小学6年生の誕生日の日に父親に羊蹄山に連れて行ってもらった。
札幌駅から夜行列車に乗り、夜中に比羅夫駅で下車
懐中電灯を手にして、羊蹄山ヒラフコースを登った。
当時は9合目に小屋があった。小屋は満員だったが、管理人がストーブの前に場所を空けてIMG_2339.JPG

今でも大切にしている。
羊蹄山の比羅夫登山口の下には、現在の羊蹄山避難小屋の管理人 近藤さんが自炊の素晴らしい山小屋をオープンしていて、安く宿泊することができる。

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今夜のメニューはスパニッシュ
アヒージョとチキンパスタ、採れたてアスパラのマヨネーズON
好評でした。


今年の誕生日はクライミングでした。
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山歴、長いね!

利尻と礼文

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留萌から日本海側を北上して、天塩町を過ぎると巨大な風車が連なるサロベツ原野に差し掛かる。
見たこともない風景にお客さんたちは大歓声だ。
ちょうどエゾカンゾウとハマナスが満開で出迎えてくれた。

フェリーに2時間乗り 利尻島に上陸
今日のお宿は「ペンションみさき」
さっと風呂に入って お楽しみの日本海料理でスタート
76歳を筆頭に今回も相変わらず年齢は高いが、このビールの飲みっぷりなら明日は大丈夫そう…

朝3:30には起きて、4:20には登山口へ。
霧に包まれ何も見えないが、オホーツク高気圧に覆われるこの季節 気温は低いが山の上は晴れているのが
いつものパターン。案の定5合目を過ぎる頃から青空が広がる。

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頂上近くの崩壊地は、すごいえぐれ方だ。
ここ以外は道は補修されていた。

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超快晴の頂上に全員そろって登頂
下山は長かったが、ひとつ大物をやっつけたので みなさん一安心
温泉へ、お土産買いへと忙しい。

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翌朝のフェリーで礼文島へ。

30分ほどで礼文島到着。不要荷物は迎えに来てくれたお宿の車に預けて我々は
桃岩展望台を目指してGO!
といきなり民家の庭先にウスユキソウと利尻ひなげし登場!

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レブンコザクラ

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エゾニュウ・・・元気があってよろしい!

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まさに「今でしょ!」
礼文は花の浮島の本領発揮
全島 花まみれでした。

礼文島でもっと居心地の良かった「民宿 知床」
とうさん、かあさん 長いこと お世話になりました。
この7月で定年閉店にするそうです。

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黄昏利尻が赤く染まっていました…

フ○トヘ…

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たまたま誰もいないときに電話がかかって来て 受けたのが今回のミッション
韓国から北海道ツアーに行くので、樽前登山のガイドをお願いしたい!と。
ず~と山行きぱなしなので、休みに空けといたのだが その日は俺しか空いてないし…
しかたなく引き受けることに。
頼まれると弱いんだよね~

当日の天気予報は道央で大雨注意報、午後には止むの予報
で、前日に韓国側の添乗員と連絡取って12:00登山口待ち合わせとする。
11:00頃の千歳市内はひどい雨
12:00ちょうどに大型バスが樽前山7合目駐車場に上がってくる。
土曜日なのに天気予報のおかげか他の車は3台だけ
余裕で旋回して駐車場の端にバスが止まる。

添乗員のパクさんと打ち合わせして、雨の上がった駐車場で各自弁当を食べてからスタートすることにする。
「ミヤシタサンハ コクセェガシド ダ ミダ」のような感じで紹介されると
「おおぉ~」の反応
なんでも「ソウル大学の教授」たちだそうで 韓国一頭のいい人たちなんだとか…

記念写真撮影「1,2の3 おっ!」で全員アッパーパンチのような力強いガッツポーズ
ん~、負けてるねぇ日本…ピースじゃね

登りだしてすぐに階段が始まると「カイダン、カイダン」と連発している。
30分ほど登ると「キュウケイ、キュウケイ」と連呼

外輪山に飛び出すとガスの中、風も急に強くなる。
半袖姿の人もけっこういたのでジャケットを着てくださ~いと日本語で促す。

頂上は何も見えなかったが 記念写真 撮り巻くってました。
そこで岩にへばりついた虫を見つけて「コンチュウ、コンチュウ」と盛り上がる。

どうやら漢字の熟語は同じ発音のようだ。
以降は「カザンやら、キケンやら カツラク」など漢字を選びだして対応
そのつど「ほぉ~」の嬉しい反応

下山は風不死岳のコルを回ってラウンド下山。

2時間半ほどで登山口まで戻ると けっこう満足したようで次々に感謝の言葉をいただく。
「すばらしいコースだった」
「最後の噴火はいつですか?」
「日本には国立公園はいくつある? 北海道には?」
「溶岩ドームには登れるのか?」などなど 普段の日本人のお客さんたちとは違った質問が次々出てくる。

「警戒レベルは1だが、火山ガスが出ているので立ち入りは禁止 ダミダ」

これから登別に向かうというみなさんと登山口でお別れ
カムサムニダでさようなら~

レブンアツモリソウ

皆様 お元気でしょうか?
火山噴火、地震、船の転覆や悲惨な交通事故など普通に生きていくのが大変な世の中になってきてますね~

そういう私めも、先週 屋久島から戻ってから遊楽部岳、乙部岳、芦別岳と連ちゃん…までは良かったのですが
しかもウドやタケノコなどもけっこう採りまくって この世の春を満喫かと思いきや…

中二日で2度に渡って、ダニにやられました。
山のガイドなんぞやっていれば、ダニに刺されるくらい日常茶飯事かと思われるでしょうが、
これまでの40年以上におよぶ登山人生の中で4回しか刺されていなかったのに
4日間で2匹にやられるとは、なんたる不幸…

とっても痛痒いのです。
しかもこの不快感、3か月の長きに渡って続きます。
さらに恐ろしいライム病の危険が去った訳ではなく、刺されてから1か月後くらいに発症する危険もあるとの事

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行って来ました礼文島。
咲いていましたレブンアツモリ!

礼文だけの固有種であり、盗掘被害にあって絶滅寸前と言われていたのが今から20年以上前。
危機感を抱いた礼文町では自生地に夜も照明を点けて監視員を配置する厳戒態勢。
今では繁殖も大成功!自生地以外でもけっこう見ました、今回は。

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元祖アツモリのホテイアツモリソウも見られました。

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宿の前から夕日に染まる利尻富士も見事に見えました。
島に滞在した4日間、気温は異常に低く 朝の気温は7℃ 
それでも雨に降られることなく、足元も泥んこにならずに済みました。

稚内から札幌への帰り道、羽幌の郷土資料館に寄って
「熊嵐  三ケ別の悲劇」の再現フィルムを楽しみにしていたのですが
なんと月曜日は休館日。
そこでオイラも休肝日…な訳ないか


南極風

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旅のお供に久々の笹本稜平の「南極風」
「天空の回廊」や「グリズリー」「極点飛行」など数々のスケールの大きな山岳ミステリーは俺にとってはいいねの連発だったのだが、ここ最近はちょっと 大衆路線かなと心配していたのだが、今回の作品はおすすめです。

なんてたって主人公が山岳ガイドなんだから面白い!
共感する部分も多かったし、細かい描写も合ってます。

ひとつだけ、気になった点は主人公森尾が務める「アスパイアリングツアーズ」の代表藤木が日本で1年間で国際ガイドの資格を取得したという記述!
これは、大間違い。
現在の日本山岳ガイド協会のシステムではどんなに優秀な実績があっても
最短で8年間かけないと国際ガイドの資格は」取得できません。

その点を除けば、オススメの一冊です。


屋久島から脱出

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毎年恒例となったシャクナゲの時期の屋久島 宮の浦岳縦走ツアーに行って来ました。
ちょうど梅雨の晴れ間に入り、晴天の中宮之浦岳に登頂しました。
昨年は30年に一度というくらいシャクナゲ満開でしたが、今年は裏年とかで、去年に比べると70%ダウン

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屋久島第二の永田岳にも足を伸ばしました。
混雑が懸念された新高塚小屋も肩すかし、余裕で泊まれました。

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みなさん お楽しみの樹齢7000年と云われる縄文杉も貸切で堪能

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下山後は永田の送陽邸にて島の料理とお酒を堪能

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翌朝、産卵を終えて海に帰るウミガメも見ることができました。

4日め最終日は島の観光。
西部林道で猿や鹿に遊んでもらい、大川の滝を見て 島の南西部を通りかかった時に口永良部島の大噴火に遭遇。噴煙はみるみる広がり、30分後には屋久島西部にも火山灰が降灰。
みるみる真っ黒い雲に覆われだしたので、楽しみにしていた「ひらの」の屋久膳料理もキャンセルして空港へ。

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飛行機はどうなるかわからないというので、とりあえずフライトの決まっている福岡行をキープ。
早めの脱出を図ることに。
空港には自衛隊のヘリなどが飛来して物々しい雰囲気に!

逃げ足は速い!
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帝国より30分遅れで到着した我々を羽田行は待っていてくれました。
乗客のみなさん、すみません。
羽田~千歳と乗り継いでミッション完了!

火山列島 日本・・・
油断大敵
島民のみなさん、頑張ってください!



大雪山 北鎮岳 報告

過ぎた話ですが、ゴールデンウィークの北鎮岳の写真がお客さんより届いたのでUPします。

旭岳に次ぎ北海道第2位の高峰 北鎮岳(2246m)にスキーで出かけました。

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まずは層雲峡から黒岳を目指します。
まるでマッターホルンだね!

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こちらは夏に黒岳頂上から見た北鎮岳
白鳥・千鳥の雪形雪渓
こいつが今回のターゲット

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初日の宿 黒岳石室を目指す。
小屋はほとんど雪に埋もれていて、冬用の入り口から潜りこむ
小屋の中は結構雪が吹き込んでいてスペースがない。
なんとか除雪してテントを張る。

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テントに収まれば もう別世界
さっそくビールで乾杯!

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翌日は快晴〓
ちなみに 足の魚の目が痛いので、右はスキーブーツですが 左は革製の登山靴。
スキーの長さも15㎝ 幅も2㎝くらい違うビッコタッコスキー

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ナイスショット!
左革ひも登山靴ターン〓

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上川岳に向かって!

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登り返して白鳥&千鳥の雪渓2ラン
黒岳小屋まで滑り込む

小屋に残した荷物を回収
狭い入口を出たり、入ったりしてたら思いっきり頭をぶつける…

なんか数年前にチリの鉱山に閉じ込められてた人たちのことを思い出す
狭いところは大変だわ

黒岳まで登り返して、スキー場側のロープウエイ駅まで滑り下りて終了
雪の上にザックを置いて腰を下ろして休んでいたら、雪に刺してあったお客さんのスキーが倒れてきて
俺の頭に直劇!〓
今回は何度も頭ぶつけて、トホホな幕切れ

KBYSさん、写真ありがとうございました。

利尻岳

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久々の更新…

5月8日 利尻岳編です。
札幌から5時間のドライブで寒空の稚内着
フェリーに乗り込み、「流氷溶けて~ 春風吹いて~、ハマナス揺れる宗谷の岬~」ダ・カーポの宗谷岬を聞きながら 利尻島鴛泊港着 

マルゼン観光のお出迎えを受けて、登山口となる北麓キャンプ場へ
今日の夕食は丸善食堂 特製「磯飯弁当」
東京ドームで行われた全国どんぶり飯選手権を制覇した、天下無敵の弁当だ。

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うに、かに、いくら…酒のおかずにもちょうど良い。

と、外ではトントントン…と木を小突き回す怪しい音が・・・
音の主を探しにテントから出てみると、いた!
クマゲラが!小さ目のカラスみたいだが、頭のてっぺんが赤い。

夜半から雨
朝は3時くらいから小鳥の大合唱で目覚める。
利尻島には250種類以上の野鳥が確認されているほどで、登山者や観光客ばかりではなく野鳥ファンもたくさんやって来るのもうなずける。

真っ白なガスの中、登山開始。
宗谷地方の今日の天気予報は曇り/雨だったのだが、それは地上の話でここは雲の上。
7合目長官山についた頃から、晴れる。どうやら夕べは雪が少し積もったようで上部は白い。

祠のある1719mの北峰を超えて頂上稜線にキャンプ。
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お気に入りのキャンプ地なのだが、例年と雪付き状態が大きく違っていて 吹き溜まりが大きい。
時間もあるので、雪を削り城壁を固めて快適なテント場を作る。
両側は東西に800mも切れ落ちているので気が気じゃないが…

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ローソク岩の向こう、礼文島に沈む夕日

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そして利尻富士の姿がそのまま影富士として北海道のサロベツ原野まで達する。

夜中、270度に展開する銀河と足元まで落ちていく流星を見送った。
昼間のザクザク雪はアイスバーンに変わっていて、トイレへ行くのも命がけだ。

明け方は冷え込んで、夏シュラフの身には堪える
ここでは鳥も鳴かない

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北海道から登る朝日をいの一番に浴びるのだが、アイスバーンが緩むのを待って朝寝坊を楽しむ。

ゆっくりめの朝食を済ませてから中央ルンゼをアイゼンを効かせながら下り、本峰リッジにザイルを伸ばす。
垂直なハイ松漕ぎだが、まさに雲上の散歩道

登攀終了の本峰(1721m)が利尻岳の最高点だ。

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ベースキャンプを撤収して鴛泊ルートを下る。
途中、極上物の行者にんにくをたっぷり収穫して下山。

こののちはペンション レラ・モシリで温泉、ビール、うまいもんとハッピータイム
来年もまた来よう!

ジャネ・ホ

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「お願いです。息子を助けてください!」
テントの中でくつろいでいた俺の所に、血だらけの小学生くらいの男の子を抱えた母親が立っていた。
大急ぎでテントから飛び出した俺に、その母親はウルドゥ語で「作業中に誤って転んで腕を切った」と血まみれの男の子の腕を差し出した。男の子はぐったりしている。

今から35年前、俺23歳の時にひとりでネパールの山の中をトレッキング放浪していた時の話だ。
シェルパも雇わず、グループにも属さず、たった一人で食糧とテント、コンロなんかを担いで、気の向いた所でテントを張り、ジャガイモなんぞ茹でたりしながらの、きままなヒマラヤひとり旅。

その頃はまだネパールを訪れる人も少なく、山の中の村ではめずらしい外国人に、すぐに人だかりができたりして質問攻めにあったりする。(そのころは片言ネパール語を話せた)
文明から隔絶された彼らには病院も医者も薬も縁はない。
時折、通りすがる俺のような外人が、唯一の文明との懸け橋だったんだろうな
よく村人から薬をせがまれたりした。

男の子は前腕の所に深い傷を負っていた。
水で泥を洗い流し、消毒液をかけて、オロナインを塗り、ガーゼと包帯でくるんでやった。
ついでにおまじないとして太田胃散も3つくらい渡す。
とりあえず、出血は止まり男の子にも笑顔。
母親は涙を流しながら、俺の手を握り締め「ありがとう、ドクター」と何度も繰り返した。

翌朝、村を離れるときに親子はいつまでも俺を見送ってくれた。
マ・ジャンチュー(俺は行く…さよなら)
母親は何度も頭を下げ、男の子は恥ずかしそうに笑いながら、腕の包帯をちょっと誇らしげに。

あの親子は今頃どうしているだろうか…
今回の大地震を 無事に乗り切っていることを願う。

最近の俺

いや いや いや…
ネパール、わやですね。
そしてエベレストも大変な事になってますが…

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これ、1か月ほど前の俺の足
指股の傷口からばい菌侵入して、えらいことになってました。

スキー靴を履くと超刺激的で、頭くらくらでした。

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その間も仕事をこなしてましたが、足を圧迫するスキーは控えめ、登山靴のクライミングならチョボチョボやってました。

そんな中、先週の23日っていったら、札幌の気温が20度くらいなっちゃた春ど真ん中の夏日
MILETTからの指示は「アイスクライミングシーンの撮影と新製品のフィールドテスト」という酷な指令。
4月23日にアイスクライミングっていったら、ミッションインポッシブルでしょ!

そして閃いたアイデアは、カミホロ正面壁の三段ルンゼ
標高も高く北向きだから、もしかして…
そのもしかで、立派なアイスがありました。

ロープだけ引いて、フリーソロで突っ込んでいくと、これが久々というか、時期はずれなのにけっこういい感じ・・・
ゴールデンウィークにパウダー当てた感覚か?

だがルンゼの中は、まったく日が当たらず、しかもウエアもザックも黒なので影の中に溶け込んでしまって
写真にすると存在がよくわからない。

そこでカメラマンと二人、陽が当たるのを待つこと5時間
16:00、かすかに差し込む光線を頼りに、ルンゼに突っ込んで行く。
ところがあまりの高温と溝状の地形に氷の表面を水が流れ、流水を頭からくらいながらの登攀。
あっという間にパンツまでずぶ濡れ。
氷もシャバシャバでアックスが全然、決まらない
ソロだから、落ちたらアウトの絶体絶命…

ど根性で抜けて、ヘルメットとザックに光が当たったところでパチリ。
ミッション完了!

気温は相変わらず高く、凍えることなく下山しましたが、あれで良かったんでしょうか…


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そんなこんなで足、大分よくなりました。

命の重さと足の小指の大切さを感じる、今日この頃な 俺でした。

尾白利加岳

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暑寒連峰の端っこ、郡別岳の隣に尾白利加岳「最近の地図には奥徳富岳(1346m)と記名」に行ってきた。
郡別川林道を5㎞ほどスキーで歩き、さらに通称「熊の平」と呼ばれる平坦地にベースキャンプイン。

実はここ1か月ほどスキーをしていなかった…

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足の魚の目からばい菌が入り、大変なことに・・・

その間もカミホロ、利尻、富良野岳、赤岩など仕事はあったのだが、アルパインクライミングだったので
大き目の紐靴を履いて こなしてましたが、いよいよ春スキーシーズン到来!

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で、これよ!
左足は登山靴、右足は兼用靴と かなり変だが、足は痛くはないので、とりあえずOK牧場!

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2日めはキャンプに荷物を残しアタック!

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隣の郡別の方がイケメン!

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こちらが目指す尾白利加

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頂上部は雪庇の細尾根
しかもカリカリカリッチ

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滑る斜面はあるのだが、標高を1100mくらいまで下げないと、恐ろしげなアイスバーンだ。
頂上から飛び込みたいのをグッとこらえて、郡別のコルまで斜滑降

そこからはザラメに変わり、快適クルージング

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片びっこで大丈夫かい?と思うでしょう・・・

ぜんぜん問題なかったなぁ

お客さん曰く「滑りを見ていて、左右差は感じられなかった」とさ。

弘法、筆を選ばず!
道具じゃないね!
ゴム長靴でも、大丈夫だぞ







さいはての利尻岳

札幌発23:00稚内行の都市間バスに乗って利尻へ向かう。
出発までだいぶ時間があるし、運転もないし、お客さんとは利尻で待ち合わせだ。なので遠慮なく飲み屋で酔っ払ってから、バスに乗り込む。さらにワンカップ1本飲んだら、朝まで記憶なし…

フェリーに乗り利尻島鴛泊港に着くと、丸善のねぇちゃんとお客さんが待っていてくれた。
そのまま、登山口となるオチウシナイ沢へ向かう。
林道は終点まで除雪されていると聞いていたのだが、なぜか標高70m地点で行き止まり。

まっ、しょうがない…と歩き出すと右に見えてくるはずの鬼脇山が左側に見えてきた。
どうやら、1本となりのアフトロマナイ沢を歩いているらしい。

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夕暮れ迫る頃、予定キャンプ地1003mピークに到着。
今夜の夕食は丸善特性の「磯飯弁当」

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東京ドームで行われた全国どんぶり飯選手権2連覇の逸品
炊き込みご飯の上にうに、いくら、カニほぐし身、カニみそ たっぷり!
酒の肴にもぴったり!

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夜明けの頃、曇っていたのだが 見事なモルゲンロートに染まる。
朝食を済ませ、テントをかたづけてナイフリッジを進む。
気温は今年最高とかで、1000mを超えるこのあたりでもプラス気温だ。
湿雪に足はもぐり、正直 長靴にすればよかったと思えたくらいだ。

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通称三本槍を超えると、頂上は頭上に迫る。

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隣の東稜の上に日輪が現れる。
天気は徐々に下り坂…

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ローソク岩と頂上がまじかに迫る。

山の怖さ

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俺たちは前夜22:00に小雪ちらつく十勝岳温泉 凌雲閣に到着。
急いで温泉に飛び込み、缶ビール1本と焼酎のワンカップ2本を空けて寝る…

翌朝、窓の外はうっすらガスっていたが、上富良野の街も見えていて、おまけに天気予報も晴れに変わってるぞ!
6:30、凌雲閣の玄関で仕度をしていると、おばばが「下山したら、お風呂で汗を流していってくださいね。」と優しいお言葉。もしかしてキャラ変えた?

おれは,ここのおばば40年前から知ってるが、いつも怖い顔で俺たち山男のことを睨み付け、
「なんしに来たのよ」的な感じだったのだが…

最初カミホロの姿はガスの中でまったく見えなかったのだが、みるみる快晴に。
天気予報がこの快晴を予測したのは、昨日の午後。
それまでずっと、週刊予報では曇りのち雨だったので、うれしい誤算。

旧噴火口までは、まったくのノートレースだったが、北西稜の下に誰かがテント張っていて、先行している。
と言っても、3月のこの時期は山は凍結していてラッセルなしだが。

北西稜に取り付き、一段上がったコルからザイルを結ぶ。
3人連れのショートロープ、しかもひとりは初の冬山で、装備全てが知人からのレンタル…
この夏、モンブランに参加します。

天気に助けられ、3時間弱で無事登頂!
山は天気だな!

俺は冬のカミホロには、もう200回以上登っているのだが、何度かひどい目に遭っている。
猛吹雪でルートを失い彷徨したことも数知れず、仲間も何人かはこの山で死んでいるし…
でも、俺は生きてるし、必ず帰ってきてる。
数々の失敗山行は、豊かな経験となって身に沁みついてるぞ!

正月くらいに、新潟のかぐらスキー場で2日間ビバークして生還したドレッドボーダーが記者会見で
「冬山がこんなに怖いとは知りませんでした」と号泣していたよな。

冬山は本当に怖い!
俺は今もそう思っている。
小さな失敗を繰り返し、経験として身に着け、いつも用心深く行動することだ。
そうすれば、山は時々笑ってくれる。

いい山でした。
ありがとう。

凌雲閣にて入浴
いい人になったおばば、セキュー!

ニセコで黄砂

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ヒラフ春の滝の全層雪崩

平日2日間でニセコへ
お客さん3人にスキー雑誌の取材2人付き

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初日はあまり天気よくない
しかも黄砂なのかPM2.5なのか、雪が汚い

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4月中旬並みの陽気とかで、湿雪…
重くて死にそう

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早々と宿に引き上げて、露天風呂へ
ふきのとうが出てたわ

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外は雨…
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翌日は快晴、目国内岳を目指す

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頂上の岩は氷着いて迫力

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湿雪、イェ~イ
山は天気だ!

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この雪…水分流れてしわしわ

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沢沿い、急斜面は雪崩も頻発!

本日、STVのどさんこワイド18:15~
特集:バックカントリーです。
「バックカントリーは楽しいけど、危険もあるよ!心して楽しもう」とコメントしましたが、
ちゃんと編集してるでしょうか…
「コース外滑走して、遭難騒ぎを起こす悪い奴ら」みたいに編集されてるとやだね~
マスコミはストリー作るからねぇ…

MILETTコラボ IN 旭岳

NOMAD&MILETTのコラボツアーは毎年、1シーズンに4回ほど行っているのだが、この旭岳2日間ツアーがメインイベントで好評です。
ミレー札幌H店長によると、ただいま6連勝中でパウダーDAYを当ててるそうな

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今年も当たり!

先週、北海道を襲った爆弾低気圧は旭岳ロープウエイ山頂駅で、なんでも風速50mを記録したそうです…

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この雪庇…爆風のなごりです。

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札幌発の初日は、行きがけに東川町の定食屋「おかめ」で生姜焼きのランチ。
とても柔らかな肉でした。ボリュームがすごい。
肉そば定食はもっとやばい。

旭岳スキー場到着が14:00
スキー場全体が「今日は楽しかったね~」という雰囲気で、帰り仕度のスキーヤ-たちもけっこういましたが、
我々はちゃんとノートラックを仕留めました。

ボトムでのんびりしてたら、我々のトレース後追いで外人部隊が12人ほど…
やだね~、外人!

夜はロッジヌタプのおいしい夕食と宴会&景品争奪じゃんけん大会

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ゲット!

二日目は午前中、快晴!
一番乗りを狙って、あそこへ!

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ノートラック人数分、いただき!

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お帰りコースで追い付いてきたおっさんに「今日はいいですね!」声をかけるが反応ない…
もう一度アクションかけると、何と韓国人でした。
「旭岳のパウダーは世界一」と日本語でしゃべりました。
お~、アジア勢もパウダー争奪戦に参戦してきたか。

203高地の表側は、もはやゲレンデ…
モーグルバーンになりそう

かくしてMILETTコラボ7連勝中
来年もやりま~す。

登山届

3月7日~8日で今シーズン最後のアイスクライミングのために層雲峡へ出かけた。

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岩間の滝…クライマーの間では「ライマンの滝」と呼ばれる垂直の50m
下からは、終了点がよく見えないので、お客さん2人にはフォローで抜けてもらう。
トップロープも可能と分かり、2本目からはルートを変えて全部で4トライ。
皆さん、へとへと…

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2日めは清流の滝
朝の内は日影のため、氷点下の中 快適に登れたのだが…
11時を過ぎると日当たりよくなり、ポカポカ陽気

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この日の旭川は+7℃

昼過ぎに撤収しようとしてたら、左股から雪崩がドドド~
1分、早く下山してたらやられるとこでした。
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ところで、先週の余市岳での遭難騒ぎ…
結局、無事下山だからOKなのだが、その後も俺ん所に、けっこうマスコミ各社から取材が来ます。
曰く「登山届を出さないのは、いかがなものか!」と…

登山届とは…

・予定コース
・食料・装備
・参加者名簿(住所・氏名・生年月日・緊急連絡先)
などを1枚にまとめて、警察および森林管理署に入山前に提出するものなのだが、知ってました?

というか今、一般のみんなが行っているようなバックカントリーツアーでは、ちょっと無理がある。

だいたいメンバーだって、その日になってみなければ、わからない。
現地に集合してみたら「会社の後輩を1人連れてきた」とか、あるでしょ。
いきなり、親の電話番号を聞けますか?不愉快にならないか…

行程も頂上を往復してくる山スキーとは違って、行って見て良さそうな斜面。
先行者のシュプールがいっぱいだったら、ノートラックを求めて、行き先変更なんて日常茶飯事なんじゃない…?

では、どうする?
各登山口やスキー場からの出口でSUICAみたいなカードで地下鉄に乗るような感じで各自が入山届け、なんてのもいいが、俺はちょっと未来形を考えた。

光充電式の腕時計型のビーコン・GPS付きの携帯電話。
これさえあれば、現在位置も救助要請も電池切れも心配ない。
もちろん雪崩に遭っても、ビーコン機能搭載だから、受発信OK
装備も減るし、いい事だらけ。
誰が管理するかって?
それはマザーコンピューターだろ!
どこにいても、すぐにわかるぞ。

それは困る…
という人は、やっぱり計画書に全~部、記入して届ける事だね。
あ~、めんどうくせぇ!

ちなみにノマドでは、どんな小さなツアーも毎回、登山届を提出してます。
面倒な方は、ノマドの会員登録を済ませて、ノマドガイドと山へ行きましょう!
ちゃんちゃん。

ボーグ

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作業中に誤って、指を切ってしまった。
しばらくテープを巻いて放っておいたのだが、なかなか、くっつかないので病院へ。
ホチキスで留められました…。

この指で仕事していいもんか?
とも考えたが、先月もインフルエンザを1日で治して、アイスクライミングに出かけた実績があるのでGO!

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雷電へ向ったのだが、気温+4度…
1ルンゼも2ルンゼも痩せ細っていて、コンディション悪そうなので4ルンゼへ。

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こちらも、決して良いコンディションとは言えないが、氷に厚みがあるのでイケそう!

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ちなみにこれは去年!

左アックスを打ち込むのには気を使った。
けっこう人差し指抜きでも、何とかなるもんだね…

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その日は岩内の温泉に泊まって、充電マッチ!

翌朝は-2℃、新雪2cm
まぁ、午前中くらいなら、大丈夫でしょうと2ルンゼへでかける。

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この溶け具合…
やる気なくすねぇ~
上からつららが落ちてきて事故にでも遭ったら「バカだねぇ~」とみんなが言うんだろうな…と考えながら突っ込む。

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1ピッチ目終了点にロープをセットして、それぞれ2トライ

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短めのアイススクリューハーケンは、まったく信用できず、17cm以上が活躍
写真一番右の古いBDのスクリューをお客さんが拾いました。
お心当たりの方は、お知らせください。
雷電2ルンゼです。

3月1日 ニセコチセヌプリへバックカントリースキー

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天気は下り坂、雪もあんまり良くない
やたらに手が冷たいのは、ボーグと化して金属化した指のせいか…

今週中にホチキス外す予定

富良野西岳&タケノコ山

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富良野西岳へ
新富良野スキー場のゴンドラ山頂駅のパトロール室に登山届を提出して行くとスムーズです。

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快晴の稜線を辿って富良野西岳を目指す。
樹氷の合間から十勝岳が良く見えた。

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西岳の肩に出ると芦別岳がド~ン!
氷着いた真冬の芦別岳はここから見ると一段とかっこいい!

当初予定していた頂上下の大斜面は日当たり良好すぎて、雪が悪そうなので敬遠して北面の樹氷の樹林帯へ。

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こちらはパウダー!
しかもけっこうロングラン
標高900mあたりから右回りに表へトラバースして行くのだが、積雪量が少なくブッシュに苦戦…

お客さんたちダウン寸前で、お帰りコースのトレースに合流
この日は移動して、南富良野のログコテージ ラーチへ
久々の自炊なので、張り切って今夜はイタリアンだ。

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まずは、マグロのカルパッチョ

飲みながら、作りながら、食べながらが、酔っ払いながらのいい流れ…
このあとシーフードパスタ、チキンソテーと続きます。

翌朝は和定食
なめこ椀、とろろ芋、納豆、シラス入り卵焼き、つけもの、ヨーグルト、コーヒー…

で、南富良野スキー場奥のタケノコ山へ。
上のリフトが動いているとのニセ情報に騙されて、スキー場から行こうとするがリフトの運行は下のみ。
なので、いつもの下からアプローチ。
しばらく雪が降ってないのと、多くの人のラインが入っていて表側はギッタギタ

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雨予報だったが、天気が良いのは救いです。

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金山側からの夕張岳

いい雪ないなぁ…と見渡すと社満謝岳の横ぱらに、良さそうな斜面が見えたので足を伸ばす

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これイイネ!
斜度のあるパウダーラインを梟の谷のボトムまで滑り込む。
登り返しが急登で、みなさん御苦労さまです。

タケノコ山ピークからさらにセカンドラン
こちらは春山状態でしたが、無事下山

パウダーもそろそろ在庫切れ
降ってもらわんとね…


爆風網走 危機一髪

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高齢が恒例で好例となった道東アイスクライミングTourへ

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これまでで一番発達の悪い状態でしたが、左端の長いラインは楽しめました。
1日め、終了後 北見へ。
雪、多いな北見!
この日は夜の街に繰り出す…
物価安いな北見!生ビールなんと380円!

翌朝、天候下り坂の中、網走能取岬をカーナビに任せて目指す。
なんか近道らしいのだが、地吹雪で一瞬何も見えなくなり、ヤバい…
雪原の中の交差点で2方向が通行止め、来た道を国道まで引き返そうとしたら、その道も今まさに閉鎖。
通行止め作業中の係員に「自己責任でどうぞ!」と嵐の大地に放り出されるが、30分オーバーくらいでなんとか能取岬に着いたので、仕度して重い気分で海岸線の滝に向かう。

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陸は唸りを上げる爆風だったが、海岸は流氷で塞がれていて静かちゃん
オオワシの滝には、先行の東京のカリスマガイド鈴木昇巳さんパーティーがいたので、となりの三本柱の滝へ
右端が折れていて、二本柱になっていたが、いい感じ

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左柱 高さ15mの垂直をリード
ペッツルの新型スクリュー レーサー超軽量で良く決まるが、ハンドルが長いのでグルグル動作が大きくなる。

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右柱

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中央チムニー

この日はこれにて、パンプアウト

夕方から網走周辺は猛吹雪、女満別空港も閉鎖になり100人以上が閉じ込められるし、国道39号両方向通行止め
JRも全線運休
網走、孤立…
我々は、旅館でカニ食って、昼間のクライミングシーンの上映会で盛り上がる

3日め
国道は閉まったままのようだが、能取岬方面へは開通していたので登りに出かける。
本日はF3 クジラの滝 高さ30m

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さすがに3日間連続の垂直三昧で、ファイトが衰えてくるわ…
各自2ルート登って終了
吹雪はだいぶ収まって来たようだが、高速道路は寸断状態…

網走温泉に浸かって時間調整を図るが、美幌道は閉鎖
ようやく丸瀬布からは道央道開通

ぶっ飛ばして18時、札幌着!
楽勝よ。



K2

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本日は手稲にてK2の来季モデルのライダー&ショップ向けの試乗会

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うっすらパウダーな女子大回転には、メタル入りのこいつが良く食らいつく

三浦雄一郎先生、登場したので1本お伴をする。
だいたい1日10本滑ってるそうです…82歳で!?
いや、相変わらずの滑りでしたわ。

先週撮影したCDを受け取るため巨匠と待ち合わせ。
ドルフィンズの連中も合流してみんなでパウダーへ足を伸ばす。

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さすがプロスキーヤーたち!
みいなで滑ると楽しいね。

いい雪いっぱいいただいたので、会社戻って仕事しま~す。

寒波歓迎

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2月11日 ミレーコラボでパウダー
8日の雨のあと、急に冷え込んだもんで山はいい雪に大変身!
粉っぽいところを集めてみました。

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そんでもって、こちらは今日のテイネ
朝、三浦雄一郎先生に会う!
「今日はパウダーあるかなぁ…」とおっしゃるが
パウダーは捜しあてるもの!

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石狩湾を見下ろしながら…

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これは手稲の5番

午後はネオパラへも足を伸ばす…

ゲレンデ滑らず、パウダーだらけな1日でした。

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先日のパウダー合宿の1ショット…

キロロ周辺と雄冬

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2月7日(土)
天気はいいのだが、しばらく降ってないぞ…

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がっつり食いこませてくる 佐々木店員…やるなぁ

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午後もゆるパウあり

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昼に食べたキロロのルミエール(ゲレ食)の中華飯
外人向けなのか、けっこうなご飯の量でむったり。
最近はどこのゲレ食も外人向けメニューが増えてきてるよねぇ…
ゲレンデランチの王様「豚汁定食」見かけないね

2月8日(日)
気温高く、天気予報では午後から雨…
雪祭りの雪像を気遣いつつ、アイスクライミングへ

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うわ!凍ってないよ!

右側のもこみちを登る。
中間のつららの下でピッチを切るが、滴り落ちるしずくでビレーヤ-ズブ濡れ。

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2ピッチで上に抜ける。

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ついでに「キャンディ」も登るのだが、午後近くなると気温さらに上がり自然落氷がひっきりなし。
崩壊も頭をよぎるが…

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こんなの落ちてました…
当たったらイスラム国だな

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何事もなく終了
駐車場はべちゃべちゃ

夕方、この暖気に乗じて自宅周辺の雪割りをする。

月曜日、朝のニュースで浜益周辺 風速28m…
滝は再び、凍ったかなぁ

2月はパウダースキーとアイスクライミングが続いて、ベリーハードです。

ノマドチーム パウダー合宿

ノマドスタッフ全員でパウダー合宿をキロロ&ニセコの2日間で行いました。
巨匠:亀田則道カメラマン同行で、写真撮影会を兼ねて…

亀田さんとの撮影は、なぜかいつも天気がヨロシクない

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雪は良かったのですが…

終了後、ニセコの宿「ウッドペッカーズ」へ

新谷さん、オーストリアのキッツビューエルに招かれて、なんやらいう賞を授与されたそうで、これはそんときのワールドカップと表彰状

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この日、偶然 NHKのクローズアップ現代で「近年増え続けるバックカントリー事故」について放送がありまして宿泊の外人も交えて、みんなで見ました。
それによると近年の事故は35~45歳くらいの中高年スノーボーダーが冬山を甘く見て、事故に遭うケースが多いんだとさ。ん~、中高年だよ、あんたたち!

ただ、ニセコでは過去15年間で一件の死亡事故が起こってないのは、ニセコの首領がしっかり安全管理した上で、コース外滑走を認めるニセコルールを制定したからだと三浦ゴンちゃんの解説も付きました。
そう、その前の10年間では8人ものスキーヤ-が雪崩で死んでるんだからねぇ…。

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そんなこんなで、けっこう遅くまで飲んだのですが、翌朝も新谷さんは朝4:30起床して、圧雪車でモイワ山頂まで上がり、雪の感じを見て、ニセコ雪崩情報を7:00には発信していたようです。

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我々は五色温泉から山に入り、めずらしく顔を見せた太陽に照らされながら、いいのを撮ってもらいました。
来冬パンフの表紙になるかもね。


タミフルとガイド研修

ちょっと熱あったので病院へ行く。
「念のため、検査しましょう」と鼻の穴に綿棒を突っ込まれる…かなり痛い。
待つ事10分。
呼ばれて診察室に入ると「ビンゴ!A型インフルエンザです。4~5日は外出控えて下さい。」

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その日は北区の自宅に帰宅して(!)おとなしくしている。

翌日からは、国際ガイドの資格更新研修会で講師が俺…。

ビタミンC飲んで、ユンケル飲んで、身体にいい事して、ビールも一杯だけにして、焼酎も2杯だけにして寝る。効くな~タミフル!一日で全快しました。

研修生たちを乗せて層雲峡へドライブ。

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元気に5級のピッチをリードで登る。
さらにトップロープをセットしたりと獅子奮迅。

アイスクライミングディ終了後、その日の内に旭岳へ移動。

風呂入って、ビール飲んで、焼酎浴びて、もう標準モードです。
ちなみに風呂場にあった体重計で色々図ったところ「身体年齢19歳」と表示されて、上機嫌。

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2日めは旭岳パウダー。
久々のいい雪でゴンドラ駅は外人だらけ…その数200人!
ちなみに日本人は30人ほどでした。

2日め、終了後に十勝岳温泉に移動。
この日から、国際ガイドの検定員研修会でさらに4人追加。
宿に着いて、びっくり!
ボイラーが壊れていて、温泉入れません…だと。
なんだよ、温泉じゃないのかい?

食事できました~というので食堂に行ってみるとテーブルの上にガスコンロと鍋だけが置いてある。
「今夜は鍋です。」と自信満々応える主人が憎たらしい。

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食事はともかく、飲めればまぁいいかと寛大さを示すが、食事終了時に「明日はしゃぶしゃぶです。」…
鍋だろ、それも。

3日めは吹雪の中、カミホロでアルパインクライミング。
さすが、国際ガイドたち、動きはいいです。
下山後、宿に戻ってくると、相変わらず風呂にお湯はない…ので白銀荘まで風呂入りに出かける。
宿に戻り、残念なしゃぶしゃぶをいただく。寝る。

4日めは富良野岳へバックカントリースキー
視界ないが、雪はかなり良い。
途中からアイゼンはいて、スキー担いでホコ岩まで。

2本滑って終了。
天気は下り坂。
この日の内に旭川空港から帰るという参加者1名。飛行機は大幅に遅れたようですが、お疲れ様でした。

残りのメンバーを乗せ、札幌まで戻る。
路地裏の安ホテルの玄関まで送らされて、雪山に車ぶつけるわ、ルーフボックスを天井にこするわ、5分くらい止めただけで駐車料金まで取られるわで、トホホな幕切れでした。

インフルエンザは完治。しかも今のところ誰にも感染の兆候なしとの事でした。
どこまでいい人なのよ、俺!
チャンチャン!

層雲峡のアイスクライミング

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アイスクライミングシーズン本番ですねぇ。
札幌を7:00に出発してニセイノシキオマップ川支流の「ブルーウルフ」へ
いつもアプローチに1時間くらいラッセルして行くのだが、スノーモービルトレースが途中まであり40分くらいで滝に到着。

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55mほどあるので、2ピッチで登る。
お客さん3人連れのマルチピッチは、何かと仕事が多く大変〓
ビレー点作って、テラス切って、ATCで引き上げて…

トップロープも交えて3本登って、車に戻ったら17:00でした。

その日は層雲峡氷瀑祭りの初日とあって、ホテルも会場も激込み。
いや~、「人の悪口言うの大好きですけど、中国人って、ひどいね!」
風呂のドアは開け放し、シャワーのカランは放りっぱなし、脱衣場の中までスリッパで歩きまわり、夕食のバイキング会場では並ばない、一度手にしたものの匂いを嗅いで戻すなどなど…

夕食時にビールでいい気分になったので、氷瀑祭り会場へは行かず。お客さんのみ、脚を伸ばす。
入口で50人待ちくらいだったそうで、そうなると中国人様さまだよなぁ…

翌日、日曜日は錦糸の滝へ。
先着車3台…混んでるのやだなぁ・・。
ところが、ひと組は尾滝、もうひと組はライマンの滝。
やったね、一番のり。
マルチで上まで伸ばしていると次から次からクライマーたちがやって来るのが見える。
さすがに中国人クライマーはいなかったけど、そのうちオーストラリア人とか来るんだろうなぁ…。

なんか調子悪いなぁと思ったら、家に帰って熱計ると37.5度。
やべ!風邪かよ…

明日も層雲峡でアイスクライミング予定。
ドイツ人ガイドと登る予定です…あれ外人だ?

ドイツはいいんだわ。
なんてたって、俺の国際ガイドの資格は「ドイツ」で取得したんですから・・。
いい連中でしたよ。
酒盛りで車座になって騒げるのは、日本人とドイツ人だけだそうです。
他の外人たちはというと、1:1が基本。「じゃあ、また後ほど」と言って
次の相手と話してるよね。

日本とドイツ、次はイタ公抜きでやろうなが合言葉だったとか…。

勇気と無知とミスティク

スキー場のコース外を滑って、事故に遭うならず者のバックカントリースキーヤー達が、やり玉に挙がっているようですが…。
これはイスラム教徒=イスラム過激派と言っているようなもので、俺としてはすごくイヤなんですけど…。

山は俺たちの遊び場であり、多くの事を学ぶ人生の道場のような所だ。
そこで誰かが、適当くさい事やってドジ踏んで、世間から俺たちも含め、ならず者扱いされてはかなわんなぁ…。

ちゃんとやれよ!
死ぬなよ!

その昔、層雲峡の銀河の滝でアイスクライミングをやっていたら、パトカーがやって来てメガホンで
「危険ですから、ただちにやめなさい」と叫ばれた。
ちょうど終わる所だったので、下に下りて来るとお回りさんが待っていて怒られた。
頭に来た俺は「あんたが登れば危険だけれど、俺が登れば安全で楽しいんだよ。」と噛みついた。

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まぁ、冬山はそういう所なんだな。
心構えと判断力があれば、冬山はヤバいくらいに素敵に楽しい。


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かつて俺の山仲間OIZMが、故長谷川恒夫に次いで、日本人で二番目に単独でマッターホルンの北壁を登った。
無事、登頂を果たし下山して来ても、金のない彼は麓のヘルンリ小屋の軒下で隠れるように寝る準備をしていると小屋の主人がやって来て「お前は、昨日 北壁を単独で登っていた奴か?中に入れ」と小屋に招き入れ
暖かい夕食とベッドを提供してくれたと言う。さらにドイツ語で書かれた手紙を渡され「この手紙を持って
シャモニーのシモン社へ行け」と…
シモンは当時、世界のアルパインクライミングをリードするピッケルやアイゼンのメーカー
手紙を見たシモンのオーナーは「他にどこを登ったかを尋ね、好きなピッケルとアイゼンを持って行け」と言ったそうな…。
勇気ある行為や素晴らしい行動は称賛されるべきものなのだ。
勇気は人の心に勇気を与える。

バックカントリーで遭難事故を起こすと、世間の人は「なんでそんな天気に、そんな危ない所に行って、事故まで起こして、俺たちの税金で救助されてんのよ!」と口を揃える。
最もな考えだ。

臆病は連鎖する。
誰かが逃げだせば、みんなが逃げ出す。

バックカントリーなんてシャレこいてないで、冬山へ向うんだという事をスキーヤ-もボーダーも胆に銘じて
山へ出かけよう。登山届提出してビーコン持ったらOKと考えるのは、あさはかだ。
要は行けるか、やめておくかの判断力だろう。

まぁ、どんな気を付けていても事故は無くならないけどさ…。

そういう俺も相変わらず、忘れ物は多いが、命だけは忘れて来ないように気を付けるようにしている。





ドレッドボーダー遭難…

忙しい日々が続いてます。今月は外勤でなかったのは、今のところ2日間だけ…
ブログもほったらかしで100万人読者の皆さま、スンマセン。

昨日は久々の快晴、7時集合でルスツを目指したのだが、定山渓手前のトンネルのあたりで乗用車とトレーラーの正面衝突事故があり、約3時間通行止め。苫小牧から参加されるお客さんが現地集合だったので、なんとしてもルスツに辿り着きたかったのだが、ようやく車が動き出したのが11時…

雪山となった中央分離帯が途切れるところがあったので、そこでUターン。
ツアーは中止!前夜からTVでは「明日の朝はつるつる路面に注意してください」とあんなに言ってたのに!
どこのドイツだ、事故起こしやがって〓
雪解けでビショビショになった国道230を藻岩下まで戻り、イタリアレストランでランチして解散!
(お客さんに奢っていただきました。ごちそおーさん。)

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雲上のトム様

ところで、上越かぐらスキー場のバックカントリーであった「ドレッドボーダーの遭難救助」
どう思いましたか?

マスコミの突っ込みでは「登山届を出さず、コース外滑走をした悪い奴」になってましたが。

冬山で吹雪かれてルートを失う事はよくあることです。
命を守るために雪洞を掘って2日間ビバークの上、生還!
素晴らしいじゃないですか、パチパチパチだよ。

まんが「岳」の島崎三歩だったら、きっと「よく頑張った…」という所だよな。

登山届~…はぁ?
公的な機関に登山届を出したところで、下山確認まではしてくれません。
登山届は入山前にきちんと入念な準備をしておくためには必要ですが、昨今のバックカントリーでは
行って、見て「良さそうな所を滑る」というのが実情ではないでしょうか。
昔の登山スタイルのように「登頂目的で予定のルートを登って帰って来る」というやり方ではないのです。
むしろ友達にFBで「なう」を発信するのが現在位置と状況を知らせる手段。
登山届も心配してくれる家族や友人に知らせておいて、いざとなったら家族・友人らが捜索願を出すというのが現実です。

そんな、こんなで女性二人を守って2ビバークして、わざわざ謝罪会見まで開いたドレッドに
いいねを3つ!
もちろん、あんな天気悪い中をヘリを飛ばして捜しあてた警察にもいいね!2つくらい。

ちなみにノマドでは毎回、北海道警察に登山届は提出しています。
コース外滑走はルールを守った上で、行っています。
ええかっこしぃで、ワルいね!

明日の俺

12月は忘年会やら社員旅行やらで何かと飲む機会が増え、体重微増…

こりゃイカン!
と思っていたところで劇場版「明日のジョー」をTVで見た。
明日のジョーは俺が小学校5年生の時に少年マガジンに連載されていたボクシングマンガ。
ちなみに「巨人の星」や「タイガーマスク」も同じ時代だったな。

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ビビビと届いたのは伊勢谷友介扮する「力石 徹」
減量シーンが…

で、影響されやすい俺は、この正月は減量することにした。

笑うな!

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まずは、ラッセル!
効いたぜ、余市岳…

さらに自宅回りの除雪!

そして食事は腹八分目を守る事にして1.5kg減量成功!
高校時代と同じ体重になりました。
このままキープ!

昨日はカムイリンクスへ
前日は吹雪のため、道央道通行止めでしたが、この日は朝からOK牧場

札幌駅から快調に1時間半でカムイ到着

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降り積もった新雪でロープの向こうはパウダーパラダイス

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キャッホー
快晴、パフパフ

さぁて、終了して帰ろうとしたら道央道美唄~岩見沢間、事故のため通行止め…
どこのドイツだ?
オーストリアのとなりのやつかぁ?

渋滞に巻き込まれ、4時間かかって札幌着
また、体重減ったわ…
「真っ白に燃え尽きた俺の明日はどっちだ?」
ニセコだ!

あっ伊勢谷君、大河ドラマ「花燃ゆ」の吉田松陰役で出てましたね

旭岳

サッポロッジのオープニングパーティーの翌日、+佐々木大輔で旭岳パウダー…
旭岳スキー場 Not Open////

しかたがないので、変更してカムイリンクスへ
駐車場で前田支配人に会う
スキー雑誌「フォールライン」で紹介されていた30年前の礼文島のショットと昨年撮影された浅川&佐藤圭のかぶりショットの話で盛り上がる。

カムイリンクス雪は少なめだが、裏は悪くはない

旭岳温泉へ移動
ロッジヌタプで楽しい宴会

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ビール、ワインと来ていつものビッグマンに移行しようとしたら、オーナー春奈さんが「これ飲みな」と
喜界島の古酒「三年寝太蔵」を振る舞われる。度数30度の泡盛だ。
沈没…

翌日も旭岳クローズ・・といってもロープウエイは営業していて観光客はOKだが、滑りものを持った人は乗せません
という事で下からシールで上がる。

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ロープウエイ山頂駅にはアジア系の観光客が数人
こら、勝手に俺の事、写真に撮るな

ロープウエイ鉄塔下を滑ってから盤の沢へ

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雪は大変良いのだが、視界不良

それでも顔面パウダーをいただき、登った甲斐がありました。

ロッジヌタプに戻って、遅い昼食はこの日だけの限定メニュー
まぼろしの「キトピロラーメン」

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なんとプランターにはキトピロが…
美しすぎる

な訳で旭岳ツアー、大輔の大活躍もあり無事楽しく終了!

次回、大輔コラボは3/17(火)~18(水)の平日プランでニセコ新見温泉
でかい斜面と温泉、料理に期待せよ

さっぽロッジ オープン

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元ノマド社員のナラッチが「サッポロッジ」というオヤジギャグの効いた宿屋兼バーを南5東1にオープンさせた。
12月26日は、オープンパーティーに参加してきた。
19:00開演とのことだったが、17:00過ぎに顔を出して、開演前のてんやわんやを覗いてやろうかと企んで…

元旅館だった建物の内装を改造して、ウッディーでアイヌ木彫りのようなおもむきを醸し出す。
必見は旭岳から運んできたエゾ松の半割のカウンター
さらに壁には木製のクライミングホールドがちりばめられ、インテリアとしてもなかなか良い。

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こちらは旭岳のロッジヌタプカウシペ
カウンター用の丸太もここのオーナーから譲り受けました。
サッポロッジの内装へ大きく影響をもたらした手作りロッジです。

さて、部屋の方はドミトリーといっても、3面を壁で隔離してあるので快適です。

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食べ物は…
元ノマド社員で現在、知床ウトロで漁師をやっている久保が差し入れしてくれたメスの鮭50本をバラシテ作ったいくらを乗せた いなり寿司
料理長の佐々木太郎は佐々木大輔の弟です。

19:00の開演の頃にはぞくぞくと奈良の友人たちが登場
俺はといえば、すでにビール5杯めを空け、ワインを2杯飲んで焼酎に変ったところで、もういい感じです。

真っ白な壁や手作りの柱を見ながら、これからどんな色に染まって行くのだろうと親心で心配した。

気付いたら外人だらけ、オーナーはしょっちゅう出かけていて、めった会えないなんてのは寂しいからな…

一人の禿げかけた若者の船出に乾杯…

アイス合宿

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若者一人連れて、層雲峡へアイスクライミングのため向かう。
その前に家の前に一晩で30cmほど積もった雪の除雪に30分…

高速道路は全線開通していたので、層雲峡には2時間半ほどで到着。
石狩川は凍結していて難なく対岸に渡り、錦糸の滝の取り付きに向かう…
と、いきなりドボン〓若者一名水没…

両膝まではまって、あわてて岸につかまったが、かなり深かったかも
靴下まで濡れたというが、予定通り錦糸の滝を4ピッチで上まで抜ける。

さすが若者、脚はなんともないというので、さらにトップロープで遊んでから帰る。

札幌に戻ってみると、またすごい積雪で除雪の嵐…疲れる〓

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大自然なビッグマンで、まるで俺だな…

一晩中、降っていたのでテイネだぁ~と早起きしたら、すごい積雪でまたもジョセフいんぐ
ついでに屋根の雪下ろしまでしてからテイネ山に向かう。

久々に三浦雄一郎先生に会いました。
「今日はリフト止まるかもねぇ」

それでも9時の始発は減速運転ながら、乗り込む事ができ張り切りいさんでバックサイドへ行くが
風で斜面がギッタギタ
かろうじて3番はちょっと良かったが…
吹雪はますます厳しくなってきて、ゲレンデも視界不良

冬休みに入った子供たちがスキー教室でどんどんやって来るのだが、ちょっとかわいそう…

おじさんは帰ります。
と…札樽道吹雪で通行止め
渋滞の嵐で、いつもなら20分で帰宅できる所を2時間待ち…

でもって案の定の明日のジョー
立て、立つんだジョーおおおお

またしても除雪責め

うちの前は放っておいて山に降れよ!
明日行く予定の旭岳に電話入れたら「雪不足で未だオープンせず」との事
どうなってんの?今年の冬

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最近、読み始めた「キャプテン サンダーボルト」
分厚いので外出に持ち歩けませんなぁ…

今夜は元社員の奈良ゲストハウス「サッポロッジ」のオープニングパーティー出席します。



With パドルクラブ 雪崩講習会

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ノマドが組織的にビーコンを導入してから20年(ピープス457×10台)…当時は日本初、だいたい日本でビーコン売ってなかったし
初期の頃は「値段が高い」とか「そんな危ない所へ行かない」などの理由でビーコンはなかなか普及しなかった。
当時の雪崩講習会も手探り状態で、単にビーコンを捜すだけの宝捜しのようなものだったのだが…。

2000年頃から、北大の阿部さんらAASHによる普及活動や日本雪崩ネットワークの設立などもあって
ビーコンは瞬く間に普及する。

講習内容も確立されてきたが、どうしても断面観察を中心とする積雪構造に重きをおいたものが多かったように思う。ニセコ雪崩調査所の新谷暁生さんは、その様子を揶揄して「儀式」と呼んでいるが…。

そもそも雪崩事故というのは、そんなところにいるからよ…てことで
そんな日は止めとくという信念が大事なのだが…

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こらこら、そんなところでオシッコしたらダメだよ、ダメ、ダメ。
いいじゃないか、あけみちゃん…
プローブラインを後ろから見た図でした。


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最近読んだ本
「動じない心」
「考え方の基本」
どちらも、それほどおススメしません。
心のチューンナップも忘れずに!
ネットだけ見てると自分でな~んにも考えなくなっちゃうよね…

週末明暗

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土曜日、定山渓奥の大沼山へ
途中、定山渓天狗岳が美しい姿を現す

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頂上に着いた頃から天気下り坂…
さっきまで見えていた余市岳やムイネ山は、もう雲に包まれてしまった。

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スノーシューチーム到着

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雪は良い!

途中、色々ありましたが省略
下山した頃からみぞれが降りだす
石山あたりまで戻って来ると雨に変る…明日のアイスクライミングはどうなっちゃうの…?

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天気予報で道北は猛吹雪と言っていたが、高速道路が開通していれば層雲峡まで行くぞと決めていた。
翌朝、5:00に起きてチェックすると旭川北から上は通行止めになっていたので、あえなく小樽の赤岩に変更

これが、けっこう面白かったさ。
京都から参加のお客はん、喜んでおられましたわ(京都弁で読む)

軍師 官兵衛、最終回
岡田君、やり遂げたね!59歳役
やるな、お茶だ!

パウダー番長

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爆弾低気圧は最後のすかしっ屁をなんとか札幌にも、かましてくれました。
と言う事で、北区一のスピード除雪で自宅前をやっつけ、眠っていたあいつを起こしてテイネへ一直線〓

始発のリフトに乗り込みNO.3へ
ボーダーたちは、お帰りコースのラッセルを嫌って、みんなNO.1へ落ちて行った。

おっ、一番乗りだぜ、Baby
来た~

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センター136cm K2 POWBUNNGA & G3 ION

そういえば、今年の俺…きなこ色が多いな

ビンディングは2cmセットバック
ぶわ~~~って感じでイッキでしたわ。

お帰りコースにトレース着けて、3回転
それから男女回転コースへ

パウダー食い散らかした所で、カービング板に履き替えて
こちらはきぃ~~~んって感じで3~4本

という事でNEW板のテストとガイドトレーニングを終える
けっして仕事サボって、遊んでたわけではありません。
いや、あります。

最近読んだ本:「 PK 」伊坂 幸太郎…4次元ミステリーっぽい
       「 死後の世界 」 並木伸一郎…因果応報、輪廻転生、そして復活

あ~、今日 忘年会だった。しかも大酒飲みたちの…
明日、仕事で早いんだけどなぁ


       

爆風カミホロ合宿

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毎冬恒例となった「ノマドのスタッフ合宿」のため、大荒れ予報の中、十勝岳温泉を目指す。
途中、カミホロの丘から晴れ渡る旭岳方面が臨めたのだが、十勝岳方面は雪雲に覆われ出していた。
凌雲閣駐車場に着いてみると案の定の猛吹雪〓

「とりあえず、身体冷やしてくるべ!」と言う事で安政火口を目指し、スキーで進む。
監視カメラの所にスキーをデポして三段山の側面に取り付く。
風は激烈で35m以上、時々50m近い突風がやってきてなぎ倒される。

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四つん這いではいずりながらも上を目指す。
岩壁に突き当ったが、マゾヒズムな快感が湧きおこって来て、誘惑に駆られて三段山の稜線まで登ってしまった。

強風の中を飛ぶ鳥はいない。
溢れるような濁流と化した川の中で、魚たちは岩陰に身を寄せる。
アホな山男たちだけが「荒れて狂うわ吹雪か雪崩、俺たちゃそんなもの恐れはせぬぞ~」と唄いながら突っ込んで行く…そ~んな感じでした。

凌雲閣駐車場まで戻りテントを張って、あと2日間延長戦の予定だったが、あまりの強風に試合放棄
負け犬になり切って、その日のうちに札幌に戻って来た。

とりあえず、身体は脱皮完了して冬モードにチェンジしました。


ほんまでっか

プライベートなお客さんたちと忘年会山行を、朝里川温泉泊で行った。
当初、あの燃えちゃった「宏楽園」を予定していたのだが、なにせこのお客さんたち
いいワインをたくさん持ち込むので、個室宴会場が条件となるので、武蔵亭に決定!

宏楽園…あとかたもなし〓 いい風呂でお気に入りだったのだが…

そのせいかどうかは分からないが、武蔵亭は満室のようでした。
満足料理をいただき、ワインも4本空けて、翌日は札幌国際スキー場へ

リフトチケット買うのに20分待ち…
時折、青空も覗いたりして、札幌国際コンディション上々

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みなさん、初滑りとの事なので、まずはゲレンデを1本
まぁ、去年とあまり変わってないので、じゃあシール貼って登りましょう!
ゴンドラ山頂駅よりシールで朝里岳方面へ登る事30分
プローブで積雪深を図ると1.5mありました。

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さっそく、なんちゃってPOWDERをいただく。
お~、とりあえず浮いてるね!

だから、もっと広がってさぁ、フォールライン滑れって言ってんのに、寄り添っちゃてからに…
全員滑り終えて、下から見上げると広い斜面の真ん中に、俺の以外のななめったシュプールが5本くっきり
あぁ、残念
次回に期待というか、毎年 同じ事を言ってる気がしますが。

それでも、今年も無事シーズンIN

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先週、メンズディに映画「ヒューリー」観て来ました。
ブラッド・ピット主演の戦車戦争映画です。
ドイツのタイガー戦車との迫力ある戦闘シーンは、力はいったねぇ
数年前に観たトム・ハンクス主演の「プライベート・ライアン」にちょっと被る感じでしたが
最新映像の戦闘シーンは臨場感たっぷりでした。
戦争の悲惨さと人間ドラマもあり、おススメの1本

俺たちの頂と佐々木さん

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「おれたちの頂」…塀内夏子
今から20年くらい前に少年マガジン」に連載されていた山のマンガですが、この度ヤマケイから文庫本として復刻されたので、買っちゃいました。
谷川岳烏帽子奥壁 大氷柱やエベレスト南西壁など、今となってはちょっと古い題材になってしまったが、
まさに俺たちの時代には納得というか、なつかしさを蘇らせてくれる一冊で一気読みでした。

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山岳ガイドの先輩である佐々木慶正さんがマナスル(8163m)でガイド中、滑落事故で亡くなった。
佐々木さんは熱血漢の親分肌で、俺も随分 世話になったり、諭されたりと思い出深い。
佐々木さんもまさに「俺たちの頂」世代の人で、冬の谷川岳には随分通っていたようで
このまんがと重なった。

道具は今ほど良くない時代、冬の谷川へ行くのはまるで特攻に行くような気分だったそうで、
夜行列車に乗る前に繁華街でチンピラに因縁つけて、ピッケルでぼこぼこにしてから
列車に飛び乗ったという武勇伝はガイド仲間の間でも有名な話だ。

また一人、山の仲間が死んじゃったなぁ…
山で絶対、死んではいけない!
そんな気持ちを引き締め直してくれる一冊でした。

佐々木さん、お疲れ様でした。
あの時に教わったスピリッツは今も俺の中に、大事にしまってありますんで…合掌

ミレーストア札幌BC講習

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昨日(27日)は札幌ファクトリーでミレーストア札幌主催の「バックカントリー入門セミナー」を行いました。
18:30という、ふだんなら飲んでる時間帯のスタートでしたが、30名ほどのお客様が集まってくれました。
会場はファクトリーの巨大クリスマスツリーのまん前、しかも「タージマハール」あたりから
タンドリーチキンの強烈な匂いが立ちこめる中での開演。
「あ~、ビール飲みてぇなぁ…」と不謹慎なのは、俺だけでした。
皆さん、真剣な表情で時にうなづき、時に驚き、時におびえたり…気付けば、あっと言う間の1時間半

セミナーでは模擬ビーコンチェックや雪崩捜索なども行いました。
また、ピーナッツを入れた瓶の中でエアバックを想定したパーツを入れてかき回し、浮上させるという実験も披露しました。あれは俺の思いつきでの実験です。ピーナッツ入れ過ぎだったな…ちょっと浮上に時間かかりました。次はうまくできると思います。

ともあれ、最後までお付き合い、いただきありがとうございました。
また林店長はじめ、スタッフの皆さん お疲れ様でした。

では、皆さまにとって良いシーズンとなりますように、ベィベェ!

冬スケジュール完成

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お待たせしました。
できました~

会員の皆さまの元には今週末には、お届けいたします。
各店には、来週くらいから並ぶ予定です。

各ツアーのお申込みはお早めに!
お申し込み金、いや全額入れていただいても、むしろ大歓迎
従業員にボーナスだしたいなぁ…なぁんてね

ウィスキーがお好きでしょ

この連休の報告を…

11/22 だ~れもいない赤岩へ
駐車場で支度をしていると例の「ゴルフクラブ」のおじさんたちがやって来たので、言葉を交わす。
天気予報に反して、青空〓しかも暖かい。
本日はドライツーリング。

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30mのロングルートはトップロープでも、けっこうタフさを要求されるわ…
途中から雷雨になるが、アイゼンなので滑りません

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11/23 キロロへ
スキー場はすでにオープンという事で張り切りいさんで、キロロへ
気温低いが快晴、車から降り、ブーツをはいてイザ!
と…板からビンディングがボロリと取れる…どうなってんの?

プレートにスライドONすればいいのだが、なかなか入らない
焦ってくる。メーカーの人に電話でレスキュー依頼
なんとかハマる。

リフト券を買おうとポケットに入れてきたはずの5,000円札を捜すが、どこにも見当たらず…
確かに入れたんだが…
しかたないので、また車まで金を取りに戻る。
今度は1万円をポケットにネジ込む。
一応、周辺を捜索すると俺の5,000円札が駐車場のはじっこでひらひら…
やったぜ!俺。得した気分になってるさ。

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部分営業なので、4時間券1500円とお買い得。
ところが、ゲレンデはとってもアイシー
しかもリフト20分待ち
おもしくないので、4本滑って帰る

11/24 パドルクラブ池内にてスライドトークショー
午後3時からという微妙な時間帯だったが、満員…立ち見まででてました。
皆さん、メモ取りながら真剣に聞いてくれていました。
やりやすかったです。ありがとうございました。

スライドショーやる場面が増えたので、パワーポイントの作成もちょっと上達してきたかも…
とはいっても「三段山の大西さん」のようには行かないが…

明日(26日18:30~)札幌ファクトリーでスライドショーやります。
こちらは会場広いので100人くらい来ても大丈夫です。
ちなみに椅子は30席、予約制です。「ミレーストア札幌 219-1477」へよろしく。
広会場なので内容もアクティブです。

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ウィスキーがお好きでしょ!と竹内マリアが歌う…
いや、ぜんぜん…焼酎の方が好きです。

朝ドラ「マッサン」に触発されて昨日は3年ぶりくらいにウィスキーの水割りをいただく。
やっぱ、スコッチだね!
シーバス・リーガル!

雪、しばらく降りそうにないですね~

ノマド冬号、今週末発売!
あっ、無料ですけど

加藤文太郎と俺の関係

今日の話はちょっと面白いかも…

24歳の頃、インドとネパールを3カ月ほど放浪した事がある。
最後はインドのプーリーという小さな町で詐欺に遭い、全財産をだまし取られたのだが、逃亡犯をブバネシュワール(人口65万人)という大きな街にいるんじゃないかと予想をつけて、あてもなく追跡。
そして、街の中心部で偶然にも彼らを発見!乱闘の末、荷物を取り戻すという信じられないような大アクション劇を演じた俺は、憩いを求めてカルカッタからタイのバンコクへと旅立ったのだった。

人口800万人のアジアの魔都バンコク
俺はここで、まだ売れてなかった頃の「谷 恒生」と出合った。

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そう、彼の遺作となった「バンコク楽宮ホテル」で…
当時のバンコクは世界中の放浪者たちが流れついてくる危ない街で、なんでもありだったな…。
谷 恒生は面倒見がよく、インドで散々な目に遭って来た俺を随分、いたわってくれた。

楽宮ホテル、今はもうないと聞くが、そりゃすごいとこだったな。
4~5階建ての傾きかけたオンボロ病院のような建物で、一泊200円くらいだったかな。
1階が食堂になっていて、朝からビール飲んでるような連中がごろごろしてる、非常によろしくない環境だった。俺たちはパッポン通りの方へ繰り出したり、なんか悪い事いっぱいしてたなぁ…

ところで俺は最近まで勘違いしてたのだが、もう一人の「谷 甲州」
この人の作品には「山岳小説」がけっこうある。「白き峰の男」「ジャンキー・ジャンクション」などなど
読みました。
で、最近 新田次郎の「孤高の人」で知られる加藤文太郎の生涯を期した作品「単独行者」を書き上げました。まだ、読んでませんが…
同じ「たにこうせい」だと勘違いしてましたわ…

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こちらは「山野井泰史」をかぶらせたような「孤高の人」
これもけっこうな読み応えでした。

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おススメは塀内夏子の「おれたちの頂」
この人の作品は必見。
帯には花谷くん絶賛と書いてあるし…ヤマケイから復刻版で発売中

あれ?なんの話してたっけ…

無理はあるけど俺と加藤文太郎をつなげるエピソードにしちゃいました。

連休は赤岩ドライとスキーとパドルクラブ池内でトークショーです。
まだ、余裕あるそうなので、よろしかったらどうぞ!

BANFFとエリザベス

昨日は年に一度のお楽しみ、バンフマウンテンフィルムフェスティバル
本来なら九州名山巡りの仕事だったのだが、早めにキャンセルして、この日をキープ

昼からの開場前に紀の国屋に寄って本を見て行く。
山野井泰史の新書「アルピニズムと死」を購入
五右衛門でパスタ食べながら読む…面白い!一期に半分くらい読む…

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プログラムAは13:00~15:30まで7作品
絶対寝ないぞと臨んだのだが・・・

ネパールのカトマンズに住むロイター通信のジャーナリスト、ミス・エリザベス・ホーリーはヒマラヤの生き字引として知られ、遠征に行った者なら必ず、下山後に彼女のインタビューを受ける。
僕自身も3度、彼女のインタビューを受けているのだが、鋭く辛辣に、そして正確な質問責めに合う。

ミス・ホーリーと初めて会ったのは1994年 アマダブラム南西稜からの登頂を果たして戻って来たカトマンズのホテルのロビーであった。

キャンプの数は?
使用したロープの長さは?
シェルパの人数は?
登頂者全員の名前と登頂した順番は?

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僕らはシェルパを使わず、また核心部のレッドタワーはリード&フォローで、アタックはキャンプを作らずツエルトビバークで計7日間の速攻で、この山の登頂を果たしたのであった。
ホーリーは「それは、良いスタイルだ」と感想を述べ、「あなたは日本人15人めの登頂者だ」と教えてくれた。
そしてさらに「ミスター・ヤマノイは今年(1994年)チョーオユーの南西壁をソロで登った」と付け加え絶賛していた。
あまり感情を表さない彼女にしては珍しいことだったのを覚えている。
ちなみに山野井泰史も1993年に西壁からアマダブラムを登っている。こちらは日本人12番目の登頂だから、まんざら俺の15番目も見劣りはしないか…?

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話を戻すと
そんなミス・エリザベス・ホーリーについてプログラムAの2作品め「Keeper of Mountenains TOUR EDIT」で紹介
されていた。実は僕が驚いたのは、彼女がいまだ元気にカトマンズでこの仕事を続けている事実のほうだ。最後に会ったのが同じくアマダブラムを登頂した2006年のカトマンズだったから、たぶん今は90歳くらいだろう…

上映は続く
一番面白そうだった南極のクライミングの映画のところで不覚にも寝てしまった。
トイレ前で会った知り合いに「いや~、すごかったね」と言われても「そうですね」とはぐらかすしかなかった。

プログラムBとの中休みで外に出た。
今年はビール飲まないぞ!と決めていたのだが奈良とトッチーに誘われて、つい大ジョッキを一杯…

それでも頑張ってプログラムBは眠らなかった…
1日で14本の映画を見るのだから大変だったわ
1本だけ、完全に寝てしまったが…

パタゴニアスタッフの皆さん、ご苦労様でした。
来年も楽しみにしています。
ありがとうございました。




最近の俺

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ついに来たね~冬将軍
山はいい感じになってんだろうなぁ…
そろそろ、新車にビンディング付けないとな

錦織選手が頑張ってる中、昨日の夜も気がつけば23:00過ぎてた…「つる」にて古い山仲間たちと飲む!

週末はバンフマウンテンフィルムフェスティバル、こちらは2部とも見る!
絶対、寝ないぞ!
と毎年思うのだが、1部終了後の中休みでかる~く、ビールを飲んでしまう俺の心が弱い…

来週の24日(月)15:00~パドルクラブ池内にてスライドトークショーです。

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現在、スライド作成中
前回の大谷地店で行ったのとは、別内容です。
参加予約はパドルクラブ池内(011-200-0357)へ
ホームとなるか、アウェイとなるかは皆さんしだいですんで、来る人、ナイスな質問を用意して来てね!

つづけて26日(水)18:30~札幌ファクトリーにてスライド&トークショーやります。

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こちらはミレーショップ札幌へお申込みを(011-219-1477)
会場が広いので、まだ充分余裕あります。

せっかくの広い会場なので、アグレッシブな講習を予定しています。
内容はまた、まったく変えてくるのでパドルと合わせて、二重参加しても楽しめます。

ところで、最近の俺…よくテレビや新聞で見かけますねぇ
同じ事を長くやり続けていると「専門家」と呼ばれるようになるんでね
えねぇちけぇ~のNEWSでは、最近では「バックカントリーでの事故も増えてきて…」に答えましたが、
本番では使用されなかったアンサーですが、ここで!

「最新デジタルビーコン買って、雪崩講習会に参加したら、もう大丈夫!」と思い込んでしまうのは大きな間違いです。ゲレンデの一歩外は本物の冬山だという事を忘れるな!
ここ最近の雪崩事故で亡くなった人たちも皆、雪崩資格の取得者たちだった事を気もに銘じて!
Me too!

今しか、できない事

俺の座右の銘のひとつに
「明日で間に合う事は、今日するな」というのがある…。

忙しかった夏山の仕事もひと段落、今は雪が積もるのを待つ毎日。
と言っても、いろんな研修会やら飲み会にと忙しいは、忙しいんだけど 割と時間あります。

で、今しかできない事!
という事で身体のメンテナンス
まぁ、車の車検みたいなもんだね。
ついでに歯医者にも…
レントゲン撮って、歯石落として、歯周ポケットのお掃除など
最近の歯医者さん、すごいね。
パソコンででかい画面見ながら、色々説明してくれます。
虫歯はないとの事で安心しましたが、「悪い菌もないですね」と見せられた画面には
俺の口の中を蠢く在来菌がウヨウヨ…うわっ!

うがい、手洗い、歯磨きゴシゴシ

ついでにインフルエンザの予防接種も済ませました
なんてたって、冬シーズンに熱だしてらんねぇからなぁ

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秋の夜長、読書も欠かさず
昔は大藪春彦や平井和正などのハードバイオレンス読み漁ったもんですが、最近はそういう系から
遠のいていたので、「もぐら」けっこう興奮しました。

男はいつまでたってもバイオレンスだね。

蘇る金狼…なんちゃって!

ドライツーリング IN 赤岩

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先週は参加者50名超の宴会が3回もあり、幸せでしたが 出費大でした。
赤岩の前日も宴会、家に戻ったら23:30
風呂入って、焼酎飲みながら明日の段取り…〓

天気予報は若干良くなり、雨は夕方くらいからとの事で、午前中は青空ものぞく小樽の赤岩へ
岩場に着いてザックを空けるとハーネス…ない〓  やっちまったぜ

スリングで簡易ハーネス作って登る事にする。

ドライツーリングとはアイゼンとアックスの引っかけで登る岩登りの事。
なんで、こんな事するかと言うと、冬のアイスクライミングにおいて氷が地面まで届いてないような場合に
アイスクライミング装備で、氷の部分まで引っかけで登ってから氷に乗り移るための技術なんだな。
単体でドライだけやっても、けっこう楽しいと一部の人にはウケテいる。
この日もお客さん3人。

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垂直の方が面白い!

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簡易ハーネスだとロワ―ダウンの時、死ぬほど痛い…

奥リス広場に戻って来ると、Mさんが一人で…
「今日は散歩に来ただけなんで。」
「あ、ハーネス貸しますよ」
「やった!」 ご好意に感謝

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奥リス左をリード

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無事、ノーテンでトップアウト
感謝、感謝

ロアーダウンも楽々

11月中にもっかいくらい、来ようかっな…

伊豆のクライミング

関東圏4日間連続雨という予報の中、暗い気持ちで北海道をあとにする。
羽田から品川へ、そっから特急「踊り子」で温泉地でも有名な湯河原へ。
駅で大阪のM谷さんと合流
着いたら雨…、駅前であじの焼き魚定食を食べる。ビールはがまん。

湯河原では常宿だった「しとど庵」が閉店してしまったため、一番岩場に近いという理由で「かしわぎ屋」へ

とりあえず傘さして岩場へ。
駐車場のあずまやでは、どっかのガイドが講習会やってましたが、一番ちかい「桃源郷」という岩場へ。
岩は濡れてましたが、トップロープならという事で5.7~9くらいのルートを3本ほど登る。

翌朝まで雨は降り続くが、天気予報は上向き修正右斜め上

今日は正面壁へ
なんとそこには巨大なスズメバチの巣がどんっ(衝撃)

どうせ、もう空き家だろうと石を投げつけてみると生き残りがまだいたようで、ヤバかった

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今まで見た中で、一番巨大…バスケットボール2個分くらいのデカさでした。

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とりあえず、正面壁を登るがルートが近接しているのと、トポの絵がへたくそ過ぎで、どこが取り付きか訳分からん…

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北海道の岩場のルート図は分かりやすいわ

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あの頃(1990年代初め)ルート図書いてた竹内君や根塚ら絵うまかったからなぁ…
今、ふたりとも何しとるんだろ?

イラストダメなら小倉式に写真に被せてくれる方が 分かりやすいな
(雄冬)
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登攀終了後、移動して城山へ

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天気快晴晴れ
最高気温26℃…北海道は雪らしいが、半袖クライミングですよ

5.7、5.5、5.9、5.8のマルチピッチ南西カンテを登る。

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岩場の途中で見かけたカマキリ
「あなたはドライツーリングですか?」

終了点から30m4回の懸垂下降で取り付き地点に降り立つ。
途中のテラスで会った、かわいいけど きつい顔したねぇちゃんに「 随分、小石が落ちてきたんですけど」とチクリ。「ここは、そういうとこなんだよ」とは言えなかったが・・・

正面壁でさらに2ルート登ってから、伊豆の城ヶ崎へ移動
定宿「大重丸」へ
すごい、ご馳走でした。
申し訳なくて写真掲載できません・・・

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4日めは富戸へ初級のクラッククライミングへ

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これで5.8 「パープルシャドウ」★★★
北海道では味わえないパラレルクラックにハンドジャムがばっちり決まる
5本登って終了

せっかくだから熱海の温泉へ

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温泉だけど、まるで銭湯   500円でした。

北海道は暴風雪のようでしたが、3日間晴れ、しかも雨予報だったので旅館はキャンセル客が相次いだそうで
宿はガラ空き、岩場もほぼ無人。やっぱ俺、ついてるかも…

普通列車で窓から見える富士山を肴にビール飲みながら旅を締めくくったのでした。


パドルクラブbc入門セミナー

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10月31日はパドルクラブ大谷地にてbc入門セミナーを開催させていただきました。
たくさんのご来場、誠にありがとうございました。
立ち見も合わせて30名くらい?
また、入場制限もあったようで、申し訳ないっす。

会場はホームの雰囲気で やりやすかったです。
たぶん「稲葉」が札幌ドームで打席に立ったような気分…かな?

スライドショー作りは素人作品ですが、山の経験豊富なのでね
いろんな話出てくるぞ!

次、11月24日15:00~
パドルクラブ池内にてbc入門セミナーVOI.2やります。
こちらは会場狭いので、先着予約順です。
よろしこ!

御嶽山噴火後

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傘ヶ岳の横で噴煙を上げる御嶽山(噴火後)

登山者の正確な人数が分からず、登山届の重要性が話題に取り立たされていますが、正式な登山届を警察と森林管理署に提出しているのは、全体の1%くらいじゃないでしょうか…
大学山学部や社会人山岳会、プロのガイド登山などは提出していると思いますが、登山者の大半をしめる一般登山者や単独の人などは…

ちなみに登山届と登山口においてある登山者名簿は違います。
こちらもご丁寧に住所や電話番号などうかつに書き込んでしまうと…「おっ、あの かわいいねぇちゃんの電話番号いただき!」なんてストーカー犯罪の温床にさえなりかねないご時世だからねぇ…

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こちらは正式な登山届
住所、氏名、緊急連絡先、行程、装備、食料などなど
まぁ、これを作って提出して山に臨むというのは正しい姿なのは、間違いないのだが、
はたしてこんな面倒な事、みんなやり続けられるのかなぁ…

それよりも家族や知人、会社などにメモで行き先と帰宅予定でも残していく方が現実的。
だいたいの人は家族に「今日は山へ行く!」ぐらいで家の人もどこの山へ行ったかまでは知らない場合が多いのでは?

以前あった遭難騒ぎで山の頂上から家族に携帯で電話して「今、頂上。帰り遅くなるわ」と連絡したきり行方不明になった人がいる。帰って来ない旦那を心配した奥さんもどこの頂上なのかは聞いてなくて、捜索願の出しようもなく、友人に頼んで心当たりを捜し回ってもらい、ようやく二ペソツ山の登山口で彼の車を発見。ここでようやく捜索願が警察に出される。結局その人、5日間かかって自力下山を果たしたのだが。

今回の登山届問題やヘルメット推奨騒ぎが一過性になるのは明らか。
喉元過ぎれば・・・

まずは身内にメモを残すってところから始めましょう。

それと山っていうのは、そもそも雪崩や落石、鉄砲水、熊、悪天候、携帯電話圏外など
危険がいっぱいなんだから心して行けよって話。そして火山の噴火も同じ危険の内のひとつ。
津波が怖いから海には行かない!なんて言ってたら海の素晴らしさを知らないまま死んでいく。
山もやばそうだから行かないってたら人生大損。
すばらしい自然と山での体験をする事こそ意義深い。
「糞して寝るだけ」の人生を過ごさないためにも山に登ろう!(山でなくてもいいけど)

以上の内容 11月3日発売の北海道新聞朝刊の月曜討論に掲載予定
記事は記者の人が書くのだが、俺の真意が正しく伝わっているかなぁ

バックカントリーセミナー IN パドルクラブ

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BCセミナー開催

10月31日(金)18:30~20:00
パドルクラブ 大谷地
自由席 20名程度
ビギナーから上級者までOK

バックカントリースキーの用具選び
安全な行動方法
ビーコンによる雪崩レスキューなど

昨年までの内容をさらにグレードアップ
上級者の方も知識のアップデートにどうぞ!

八雲のグランドジョラス

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週末は道南のカニカン岳と雄鉾岳に登って来ました。
両日とも気温が高く、しかも天気はぱっとせず、山の上は強風でしたが・・・

宿は八雲温泉おぼこ荘

食事もお風呂もご機嫌な宿で、しかも持ち込みOKとの事。
 お客さんが持参した6缶パックをずーずーしくも、冷やしてもらて食事時に出してもらいました。

で宴会中にお客さんの一人と同郷の「南大夕張」である事が判明。
盛り上がっているところに宿のご主人登場「わしもじゃ!」と
奇しくも3名の同郷者が揃ったのでした。

次回はみんなで校歌斉唱だな
忘れたけど…

翌日は雄鉾岳へ
この山、アルプス3大北壁で知られるシャモニーのグランドジョラスに似ている。

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こちらが本物のグランドジョラス

八雲グランドジョラスもなかなか困難
前半は沢沿いのルートなのだが、大雨影響でルートが所々、消失していて徒渉場面が幾度となくある。

そういえば、今年は八雲付近で集中豪雨でJRの脱線事故とかあったよなぁ

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後半は北壁ならぬ東壁の下を巻いて通称「神経痛トラバース」から「落石ルンゼ」に突入
頂上稜線は強風に吹かれながらの登頂でした。

いやはや、さすが難峰!

ところでこの山の管理にあたっている地元「八雲ワンダーフォーゲル」
ロープの設置やルート→ペンキ、ピンクテープとなかなk、やってくれています。感謝!

自救力アップ講習会のお知らせ

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「日本山岳救助機構」 通称JRO(ジロー)の「自救力アップ講習会」を
10月23日(水)19:00~20:30まで行います。
札幌市中央区北2西7 かでる2・7  920会議室
参加無料
当日参加可能

事前予約(前日AMまで)をアルパインガイドノマドにしていただくと、当日JROオリジナルホイッスルもらえます。

「バックカントリー入門セミナー」
10月31日(金)18:30~20:00
パドルクラブ大谷地店
参加無料
当日、気が向いたら参加OK

やります。

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お見逃しなく!

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明日の夕方、17:00~17:54
BSフジにて「絶景日本百名山 クワンナイ川からトムラウシ山」 放送予定

行った人も、まだの人も是非、ご覧ください。

K2とアンナプルナ南壁

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「ビヨンド・ザ・エッジ」「クライマー」に続いて「K2」「アンナプルナ南壁」と山岳映画が続けてくるなぁ

シアター・キノにて2日間に分けて見て来ました。

k2の方は今から50年以上前のイタリア隊による初登頂の話

18歳で大学に入学した俺は、すぐに山岳部に入部したのだが、その時先輩から渡されたのが
ワルテル・ボナッティ著「わが山々へ」であった。
巻頭に「わが山々へ その厳しい道場から、わが青春をまなびとった…」
いや~、しびれたねこの本
俺の青春のバイブルでした。

それともう1冊
リカルド・カシン著:「大岩壁の50年」
この人はもう俺にとっては神様みたいな人
85歳まで現役のアルパインクライマーであり続け、最近100歳で亡くなったばかり。

この二人が交錯する「K2」
カシンは体調不適を理由に遠征隊から外され、一方ボナッティは大活躍するも登頂メンバーのワナにはめられ
頂上目前で引き換えさざるをえない状況になる。
結局イタリア隊はK2初登頂を成し遂げるのだが、二人の登山家にとっては苦々しい経験となる。

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その後二人はタッグを組んで、8000m峰のガッシャアーブルムⅣの初登頂に成功する。
さらに圧倒的なクライミングで世界をリードし続け、世間をギャフンと言わせる。

俺的には「面白かった!」けど…
映画評判を読むとそれほど世間の評価は高くないようです。
ボナッティとカシンを知らない人にはね…

「アンナプルナ南壁」は救出劇のドキュメントなのだが、ちょっと眠いかもね…

11月16日(日)は札幌でバンフマウンテンフィルムフェスティバルだね
こちらも楽しみ


大雪山同窓会で立山へ

14年前、ノマドの「旭岳~トムラウシ縦走」に参加して意気統合したメンバーで毎年続けている同窓会登山会。
今年は13周忌?

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「北アルプス行った事な~い」「平日は無理~」「体力自身な~い」のないない3拍子のsatoさん夫婦のために
もっとも手軽な北アルプス、立山縦走を企画しました。ただし、紅葉のこのシーズンの週末は超混雑するので、
なんとか平日で!ということで平日ど真ん中の火~金で行って来ました。

羽田空港から~東京~新幹線~信濃大町~室堂とぎりぎりの乗り継ぎを繰り返し、なんとか一日で立山着。
前日、台風18号通過の影響で3000m付近は初雪で雪化粧

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夕日に追い立てられるように宿泊先の雷鳥荘へ

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雷鳥荘裏の地獄谷は火山ガスの危険ありで立ち入り禁止区域だが、雷鳥荘そのものがヤバくね?

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翌朝、快晴
品数たっぷりの朝食をいただき、いざ一の越を目指し、元気よくスタート!
みくりが池を通り越し、やく小一時間、室堂山荘のところで休憩していると後ろから追いついてきたカップルが「黒い携帯電話落としませんでしたか?」「誰のかわからないので、途中の大きな岩の上に置いて来ました」と・・・・。
やってくれました、今年も忘れ物大王のSATOさん。
代表してガイドさん(俺)、駆け戻るのだがどこにも無い・・・
みんなの待つ室堂山荘まで戻り、急いでその携帯に電話してみると拾い主が出ました。
「ホテル立山のフロントに置いておきます」
これまた予定進行方向と逆!
ガイドさん、また走る。
ちなみにここは標高2500mの高地、息も切れるわ…なんとか回収


1時間ロスしたので、けっこう混んできたぞ。それにしても北海道と違い若い登山者が多いな。

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噴煙を上げる御嶽山も見えました。
今回の噴火事故でも若い登山者多かったな…

ちなみに今回の火山事故を受けてNHKの14日火曜日午前11:30~12:00まで放送の「つながる@きたカフェ」に登場しますので、ご覧ください。

それとNHK札幌のホームページ「火山と生きる」のパート4でもコメントしてます。
http://www.nhk.or.jp/sapporo/kazan/funka/index.html

順調に雄山3003mに登頂
稜線を北上して、真砂岳、別山を目指すのだがルートは一変して冬山…
4本アイゼンくらいあれば良かったのだが、持って来てません。
ビビるみんなを励まして前進

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ここで雪国育ちとそうでない人の差が歴然
tu島さん、ひょいひょい歩くのだが、まぁk俣さんやM永さんら雪なし育ち組のヘッピリ腰といったら見てられません。

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それでもなんとか全員無事に別山までたどり着いて、雷鳥沢を下る。

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途中、冬毛に変りかけている雷鳥も登場!

ここだけの話ですが、以前立山で会った地元のマタギ・・
国の天然記念物の雷鳥を喰ったそうです。「これが、かなり旨い!」との事でした。
そりゃそうだ、雷鳥 マルマルと太ってるし肉たっぷりそうだもんな。
そのマタギ、もうこの世にいないと思いますんで、あしからず(足峅寺)

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けっこうsatoさん、へろへろで雷鳥沢を下山
その夜は皆既月食

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ん~、手撮りでは無理あるね~

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翌日はアタック隊3+ガイドさんで奥大日岳へ
日本200名山だそうで、俺も初登頂!

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途中から剣岳の雄姿が眼前に迫る

昼には下山して、室堂にて全員集合
バスとケーブルと電車を乗り継ぎ、富山へ下りる。
その夜は富山の街に繰り出して、忘れ物大王の振る舞いで「シャブリ」を2本空ける。
おかげで同室の俺は大王のイビキに一晩中、悩まされるハメに…

最終日、富山~札幌便の出発時刻は14:20と余裕があったので、お隣の石川県金沢の兼六園へ足を伸ばす。

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見事な首永松

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さすが日本三大名園

ここでは、入口で急遽ガイドさんをたのんでの見学だったので、色々解説が聞けて面白かった。
加賀藩主の前田家が作った庭だそうだが、現在のご子孫は東京に住んでるそうです。
そういえば、うちの母方の御先祖様も加賀藩のお侍さんだったと 小さい頃に聞かされたような気がする。

そんな、こんなで富山に戻り「荷物の整理をしたい」というみんなを残し、一人で「白エビ丼」かきこんで来ました。来年の予約もいただき、めでたしめでたし!





国際雪氷科学会議

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9月28日から10月3日までカナダ バンフにて開催されたINTERNATIONAL SNOW SCIENCE WORKSHOP 2014に行って来ました。通称ISSW…2年おきに北米とヨーロッパを中心に開催される「雪の科学」の研修会みたいなもんで
今回は世界各国から850人が参加し、それぞれの研究成果を発表しました。

会場となったバンフはバンフスプリングスホテルやレークルイーズなどを擁する有名なリゾート地。
日本で有名なpatagoniaが開催する「バンフフィルムフェスティバル」の選考会場でもある。

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宿泊施設やホテルも兼ね備えた立派な会場

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バンフ中心部を流れるBOW川のほとりでBBQパーティー

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地元に住む日本人で、今回のお世話係のF村君が採れたての松茸を届けてくれた
味ポンでいただきました。

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朝から晩まで英語の発表やパネルディスカッション…なまら眠かった。というか失礼だけど、だいぶ寝たな!

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レイクルイーズでのハイキング&雪崩コントロールの実態の解説もあり。

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わが日本チームからは唯一ニセコの新谷さんが「ニセコの雪崩事故防止の取り組み」について堂々と英語で発表。けっこう受けてました。

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これはニセコでの雪崩死亡事故を示したグラフ
この10年間は雪崩死亡事故は起こっていない…(2013年滑落後、吹雪で埋没が1件あり)

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会議5日間終了後のバンケットでは酒量において俺も、けっこう活躍!?

帰国便が今回の台風18号にバッチリタイミングがあってハラハラの帰国でしたが、昨夜遅くになんとか千歳に戻って来ました。1日ずれてたら、今日のジェットスターの成田-千歳便は全便欠航でしたからヤバかった。

今日は御嶽山関係の取材が2件、さらに明日から立山縦走とベリービジーな俺でした…

元気の秘訣は帰国便の飛行機で寝る、うちに帰ったら録画しておいた「黒田官兵衛」を2週分焼酎飲みながら見て、寝る。朝は5時半に起きてストレッチ&エクササイズはいつも通り
そして朝の定期便は日本時間で出す!
これで決まりだな。

余市岳

昨日は雨予報だったが、「外岩を申し込むとなぜか、いつも雨でNACのインドアクライミングに代替3回」という不幸なお客さんがいたので、「多少の雨でも赤岩行く!」と意気込んで赤岩へ。
もうひと方は室蘭からの参加でしたが、室蘭から札幌ってけっこう遠い!
8:30の集合時間に間に合わせるために 4時頃家を出たとか…

そんな皆さんの思い入れが通じたのか、雨には降られず 気持ちよくクライミングできました。

遡って23日は余市岳へ

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真ん中の赤はクロマメの木かな…すごいね

キロロの駐車場にはすでに車が50台くらいはありました。
ゲレンデ前でなんか、BBQパーティーみたいなイベントやってました。
林道ゲートの登山者名簿にはすでに20名以上の記入がありました。
「林道歩き、嫌い~」というお客さんをなだめて、けっこう急こう配の林道を小一時間で登山口へ。

日差しもあって、しかもけっこう紅葉よいです。
秋山も今週末がピークかな…?

「帰りはゴンドラね!」とお客さんからのリクエストで広大な笹っ原を歩いてキロロゴンドラ山頂駅へ

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あと1月半くらいでスキー場もオープンだな!

下山はラクラク。。。お一人1,000円です。


最近よんだ本
「日本代表はなぜ敗れたのか」:おいおい、本田も岡崎も今ごろになってリーグで活躍してるぞ!
「社長の心得」:はい…心します。
「終活なんておやめなさい」:この人(ひろさちや)の本、けっこう好きなんですよ
「北稜6号」:金澤、ガンバってるなぁ…大学時代からの知り合いで学年1コ下
「赤岩」:支点整備とガイドブック作成に携わった皆さん、ご苦労様でした
「ストーカーは何を考えているか」:最近ヤバイ事件多すぎです。
「黒田如水」:岡田くん、かっこいいね!
「池上彰の知らないと恥をかく世界の大問題」:がんばれジャーナリスト!週刊子供ニュースの頃からFUNE

RISHIRI

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ノマド20年来のお客さんである奈良の本間さんが「利尻の写真集」を「山と渓谷」社から出版した。
利尻の写真集はこれまでにも多くの写真家が出版しているが、そのほとんどが麓や山裾から撮影したものばかりであり、故 岡田昇により1987年に発刊された南稜バットレス登攀と絡めながら撮影したもののみが唯一の作品であった。

今回の本間さんの作品は山懐深くに、ねばった末に撮った執念の結晶ともいえる。(たぶん20回威くらい来てるはず・・・)南稜、仙法師稜、西壁、東壁とド迫力で映し出されていて、雪の利尻の経験者ならぜひとも傍に置きたくなるはず。また、バリエーションルートを企てるクライマーにとっても良きルート図となるだろう。

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いくつかの写真は俺がガイドとして同行して撮影したものだが、この人の場合は「山が白くないとダメ」との事で、こちらとしては天気と雪の安定する5月が希望なのだが、3月でないと納得してもらえない。
3月といえば、日本最北の利尻はまだ真冬である。

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ひとたび、荒れだすと命がけ…
しかも「荷物は極力軽量化を図り、よけいな物は持ってこないように」と申しつけるのだが
でかいカメラと三脚まで背負って来ちゃうんだから…

おかげでテント、ガス、食料、ロープなどの全ての装備はガイドである俺が担いで、つぼ足でラッセルして
命がけで壁を突破していかなければならない…
普通のクライミングであれば、荷物はパートナーと分担、あるいはトップは空身でとなるのだが。

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東北稜、朝の内は晴れていたのだが、昼には…
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初版記念につきノマドでは、著者サイン入りを税なしの3,500円で販売中!
電話1本で、代金振り込み確認しだい送料無料でお届けします。

この人これからブレイクしますから、価値ある初版本をぜひお手元に!

クライマー パタゴニアの彼方へ<br />

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映画「クライマー」を見てきた。
1日1回のみ、しかも上映期間が2週間くらいしかなかったので、なかなかチャンスがなかったがなんとか滑り込みで見る事ができました。

案の定、観客は30人くらい
指定席だったので「後ろの方の両隣開いてる席で」
ところが、ひとつ置いた席に現れたのはパタゴニアのクライミングにはまったく縁のなさそうなオバハン2人
「頼むから黙って見ててくれよ」と心の中で願う

映画は若い天才クライマー デビット・ラマがパタゴニアの難攻不落の尖塔「セロ・トーレ南東稜」のフリークライミングに3年がかりで挑むドキュメンタリー

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2度めのチャレンジでは悪天候時間切れに迫られ、ヘルメットにGOプロつけて、ボルトラインをA0でワシワシ登って、とりあえず登頂しちゃうのだが、ここで隣のおばさんたち拍手…
おいおい、そうじゃないだろ!これフリークライミングって言わないから失敗じゃん
「すごいわね~」とかキャーキャー言ってるわ。

映画はその後、3度めのチャレンジで完全フリークライミングを果たすハッピーエンド
特に最終ピッチのもろい花崗岩、グレード5.13くらいを20m以上ランナウトで越えて行くシーンは思わず
座席から尻が持ち上がったぜ!

「バーチカルリミット」や「クリフハンガー」、「小栗旬の岳」などの突っ込み所満載の映画と違って
突っ込み所なし!興奮の105分でした。

山岳映画が続いてやってくるようです。

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こちらもシアターキノにて10/11~17までの1週間のみ
しかも1日1本のみ

こういったマニアな映画は事前に内容のお勉強してから見に行ってください。
くれぐれも、ちっちゃい拍手とかやめてよね!フガッ!

銀泉台燃ゆる

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例年ならもうちょっと後にピークを迎えるはずの大雪山の紅葉も今年は先日の寒気流入に伴う初雪で一期に加速
赤と白の世界を見に行って来ました。

マイカー規制のため大雪ダムのレイクサイド駐車場からシャトルバスで銀泉台に向かう。
あいにくの曇り空で紅葉もパッとせず。
第一花園あたりまでは、運動靴姿の観光客やアジア系の外人らで大賑わいなのだが、先日の雪が溶けて道はドロドロ…

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穂になったチングルマはちびまるこに登場する花輪くんを思わせる

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「やあ、君たち 僕の庭へようこそ ベィベェー」

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第三雪渓あたりまでくると雪が残っているし、けっこう寒いぞ

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うわ、雪じゃん!
冬山…来たね、そこまで。

帰りがけ日が差してきた

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世の中で一番大切なものって知ってる?
「それは“と”だよ」
紅葉日差し
○○○○みたいな…
コレ、朝ドラのなんだったかの受け売りですが・・・
「花子とアン」も今週でお終いかぁ…
「これから始まる、あなたの物語・・・るうるうる~」

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こちらは下山中に見た「黄昏と紅葉」

下山も最終組に近くなってしまいました。
本日の銀泉台からの入山者は900人との事でした。

え~とバス代が1人往復で1,000円だから×900で90万円かぁ…
まぁ、そんなところだね、納得!

FALL LINE 2015

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初雪の便りも届きだした今日この頃である…
また今年もスキーの季節がそこまで迫って来ているらしい
スキー写真雑誌「FALL LINE」が発刊となった。

この手の雑誌は立ち読みでも充分と考えがちだが、手元においてこそ!である。

編集長寺倉(ドルフィンの後輩なので呼び捨て)によるとFALL LINEの売上はこの10年微増を続けているとの事。

中に懐かしい「あの写真」があった。
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礼文島で夕日をバックに滑るこの有名な写真はスキーヤー:前田さん(カムイリンクスの支配人)
写真家:佐藤憲悦&梅沢俊…

写真家の佐藤憲悦さんは、俺がガイド業を創業したころからのつきあいで、この写真の話はよく聞かされていた。現在のようなデジカメ モータードライブではなく6×6という巨大カメラを三脚に乗せ、あの黒い布を被って、たった1枚に懸けるという博打ものだった。
そしてこの場面も一瞬の晴れ間を待って、決めた一発ものだったという。
今から40年前の作品だ。

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その写真を前田さんから偶然に見せられた浅川誠が感動して、Key Photoでおなじみの佐藤圭カメラマンとタッグを組んで再チャレンジ、そして同じく一瞬の晴れ間に決めた作品だという。

俺はめったに読まないスキー雑誌の浅川の長ったらしい文章を感動を覚えながら一期に読んだ。

浅川、えらい!
大変、えらい!
圭さんも・・

ありがとう!感動した。

みんな、この本買ったほうが良いよ。

佐藤憲悦さんは、その後デジカメに移行して、今も元気です。
ちなみにデジカメ移行時にニコンのF3モータードライブを俺にポンとくれました。30万円くらいの品です。
重すぎて、あまり出番なかったけど・・・
今は部屋に飾ってあります。

温泉富士

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全国に富士と付いた山は350山以上あるそうだが、北海道にも18山あるそうで有名な所では蝦夷富士など…
で、ノマドのマニアなお客さん!やって来ました飛行機乗って東京から…

今回は「温泉富士」と「標津岳」の組み合わせで。
上の写真は 中標津町にある温泉富士(660m)

女満別空港合流という事で俺も千歳から飛行機で飛ぶ事にする。
35分で到着!早〓

ネットで色々調べたが、この山に登山道はなく、多くの記録は積雪期のものばかりだ。

幸い、林道が山裾まであったので、そこから藪に突入

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俺の前に道はなく…

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俺の後にはルートができる…

気付いたら、全身にはい回るダニ、ダニ、ダニ…
寒くなってきたので、すっかり安心していたらヤバい事に。
まるで「インディ・ジョーンズ」か「ハムナプトラ」か…

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上部に来て 多少藪は低くなる。
なんとか1.5時間で三角点のある頂上に立つ。

ダニは刺さってはいないようだが、なんか全身ちくちくするなぁ…

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さすが「根室のサンマ」・・・

翌日は快晴の中、標津岳に登頂!
「北海道100山」という本が山と渓谷社、北海道新聞、あともう一社?
トータルすると136山になるらしいのだが、今日で全山完登だそうです。
すごいね!

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中標津空港で真っ赤なX-トレイルをレンタカー屋に戻して ミッション完了!

北海道136山!もちろん俺も完登澄み、さらに目指すは「ノマド200山」
ノマドパンフ巻末に載ってます

人生に目標は大事だからね!


石狩連峰

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9・11未明 道央圏を集中豪雨が襲った。
札幌でも夜中から雷&豪雨で南区などでは被害が出ていたのが、その日 俺は銭箱天狗岳のクラックにハンドジャムを決めて、乾いた岩を攀じ登っていた…。

TVニュースは札幌の状況を大袈裟にに報じているらしく、さっきから携帯電話が鳴りっぱなしだ。
「明日の石狩縦走、大丈夫でしょうか?」「はい、大丈夫です。」と強気の回答

12日、札幌出発日も微妙な天気、移動中の夕張付近では土砂降りにやられるも、初日のキャンプ地となる石狩岳登山口に着いてみると、それほど悪くはない。

13日はユニ石狩岳に登頂してブヨ沼キャンプ地までと余裕の行程だ。

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山の上は秋の実りがいっぱい。これはコケモモですが、ガンコウラン、クロマメの木などなど…
後ろの方でお客さんたちが「けっこうイケルね」とか言い出して食べ始めた。
「おっ、これもけっこう甘いね。ガイドさん、これ何ですか?」
「いや、分かりません。って言うか知らない物 食べて大丈夫かい?」
生水は飲みませんって言う割に登山道脇の成ってるものならOKなのかい!

さてさて、ブヨ沼キャンプ地に到着しました。
なんてイケてないネーミングでしょう。これじゃあ痒くなりそうで誰もキャンプしたがらないでしょう。
実際には水場も近く目の前にはユニ石狩岳とサイコーでしたが。

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こいつはキャンプ場の管理人?
一日中、我々の側から離れずウロウロ
その距離5m
「捕まえて石狩岳まで跨って行こうか」とも考えたが、頭を撫ぜるとこまでは近寄らず…

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一等三角点 音更山より臨む石狩岳
さすが連休、登山者6~7人に会う
印象的だったのは、トムラウシ山を「トム様」と呼んでいた女性登山者

石狩岳を越え、ニペの耳から下った所が「根曲がり廊下」
これも素敵なネーミング。誰も来たがらないっしょ!
実際、数年前まではササ藪のトンネルで通過困難でしたが、いまはすっかりきれいに笹刈りされています。

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んでもって、こちらは「ニペ様」

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沼の原から来し方を振りかえると充実感みなぎる。

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やっぱ「トム様」が人気No.1でした。

終わってみれば、天気は尻上がりに良くなり 最初の心配はなんだったの?
「山はとりあえず行ってみないと分からない」ってことでしょうか。

どうやら本日 旭岳は初冠雪したようで、一日ずれてたらヤバかったね。

クワンナイ川

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久しぶりのクワンナイ!
BSフジの取材をガイドして来ました。
10月中旬放送予定!

「日本一美しい沢」とうたわれ登山者の憧れの沢であったのだが、大衆化のあまり多くの登山者が殺到した。
そして当然のように事故も相次いだ。とくに1987年の死亡事故では、奥二股の進行方向を間違えて、
三川台から落ちる困難な滝の方に取り付いた末に転落、死亡というお粗末なものだった・・・。
地元上川中部森林管理署と旭川警察署、東川町が連名で「クワンナイは危険な沢なので入山禁止」の措置をおよそ15年間。しかし、その間も俺を含め多くの登山者は「危険だから入山禁止を納得してたら、山なんか行けんだろ!」という理由から立ち入り禁止の看板を無視して入渓を繰り返していた。
ノマドでは参加希望者に対して「岩登りツアーと沢登りツアーに各1回 参加した上でガイドの判断で参加可」という条件を付けた。まぁ、その間「北海道新聞」には名指しで批難をあびせられたりもしたが…。

「この戦争は間違っている。」と言ってあにやんに連行された百蓮の夫、宮本龍一さんみたいなもんかね・・・。(花子とアン見てないと理解できませんが)

そんなこんなあって、森林管理署は入渓禁止を見直し、10年ほど前から「入渓心得を理解した上で」と前置きして解除した。

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ナメ床スライダー

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これは美しいわ…
滝の瀬13町。およそ1.5KMのナメの廊下が続く

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トムラウシ北沼は紅葉中
昨日はウォータースライダー楽しんでたのに、山の上は秋

トムラウシ山頂では雨が降り出し、風が強くなってきた。

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十勝連峰に襲いかかる雨雲…
このあと、激烈な強風に襲われながら黄金が原を横断、その日の内に下山

山は確かに危険が潜んでいます。
だから準備をして万全で臨むのではないでしょうか?
危険だからやめておくというのは、人それぞれでって事で!


長万部岳

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「長万部岳とムイネ山をセットで登りた~い」というマニアなお客さんのリクエストに応えて…

千歳空港で朝8時半に合流後、長万部へ
さすがセブン11、ご当地の「カニ飯弁当」売られていたので さっそく購入

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林道はゲートがあって1時間ほど歩いて登山口となる鉱山跡の広い土場へ
ここで弁当を食べてから頂上を目指す。
登山道は笹が刈り払われているのだが、「刈りっぱ」なので笹の山となっている。
ストックを駆使して全部 どけました。えらいな俺!

下山してくるとチェーンソーの音がして草刈正夫が6人
「ごくろうさんです。」と声をかけると「今日が登山で良かったべ」と返って来る。
「今日、俺が通って良かったな!」とは言えず、心の中でつぶやく。

下山後 次の予定地ムイネ山へ向う途中のニセコ新見温泉に泊まる。

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「初物です」とラクヨウが出てくる。
「東の方を向いてホホホと笑うといい事あるそうですよ」と女将さん

翌朝 5時半出発
朝食はおにぎりを頼んであったのだが、炊きたてのあったかおにぎり&豪華おかずを持たせてもらいました。
玄関で女将&若女将に見送られながら出発
東の空から昇る太陽に向かってニヤッとしてみた。

中山峠を7時頃通過
この後10時頃 正面衝突死亡事故あったそうです。
このごろ、こっちが気を付けてても けっこうヤバい場面多いんだよね~
運転しながらのメールはやめましょう!
「ハイ」…

ムイネ山登山口もゲートあるのだが 森林管理局に入山届けだすとKEYナンバー教えてくれます。
いいな、いいな…
番号はここには書けませんが・・・

登り3時間半で登頂

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途中の「大蛇ヶ原」はまだ紅葉しておらず

だらだらと下り、定山渓で風呂入って 千歳空港へ
はぁ~、運転500km

翌日も朝から赤岩へ
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超天気いいな!

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御立派にそそり立つ まるで俺みたいな「えびす岩」へ
4級2ピッチ 岩がぼろく「こんな事に命かけてていいのか?落ちたら絶対死ぬしょ?」と自問しながらてっぺんへ  下りは空中懸垂30m
降り立つとなぜかこんな所に山ガールが一人…
「胎内巡りってこっちでいいんですかぁ?」って…
「あんた、どっから来たの?」
「展望閣から…」
「気ぃつけて行きんしゃい」
世界の果ての日本人…どこにでも出てくるなぁ

でもって、翌日も赤岩へ

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今日も天気サイコー

テーブルリッジの頭のところへ行くとキャピキャピしたかわいい娘たちとTVクル―が…
さらに案内役らしきBBシェの会長さんが「あら~」と
会長さんは置いといて女の娘たちに「どこのTV? いつ放送?」って聴いたら
なんちゃらいう番組で日曜日の朝9時半です。と言う。
「日曜日は全部、山だから見れないなぁ」と答えると
「山好きなんですね」と返って来た。
「ん~、おじさんはそういうのがお仕事なんだよ」と答えると不思議そうな顔をしていた。
話が弾みかけた時、不機嫌そうなスタッフが本番行くんでお静に!ってか

でかい声で「ビレー解除」とどなろうと思ったが 大人げないのでやめた。

昼食後、トリコニー岩へ
ダイレクトにトップロープを仕掛けてから取り付き地点へ
見上げるとスズメ蜂がやたらに多い
隣のチムニールートの穴の中に巣があるようだ。
ヤバそうなので、ロープを引っこ抜いてノーマルルートへ転身
こちらは安全そう

登り終えててっぺんでお客さんを上げるとしつこくお客さんを攻め立てている。
じっとしてと言い渡し、ザックから取り出したアースジェット一閃!
蜂は退散

巣作りして活発化しているので危ないわ!

岩はぼろいわ、蜂は多いは、山ガールは出てくるわで、この時期の赤岩は落ち着かないな!


送られてきた思い出

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7月にアルプスに案内したお客さんから「ナイスショットがあるので送ります」と6つ切サイズで写真が、送られてきました。確かに 皆さん良い笑顔
実はこの写真を撮ってくれたのは、通りすがりのフランス人のおばあちゃん。
「あたしが撮るのかい?」としぶるのを「いいから、いいから」と無理やり頼んで撮ってもらったのですが、そのおばあちゃんの照れ様に 皆さんニコリ
写真はご覧の通り、上下左右どんピシャリ!うまく背景の壁画とともに収まってます。
景色の写真は誰でもそれなりに撮れるけど、人を撮るのってけっこう難しいんだよなぁ…

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オコタンペコちゃんとえにわはえを…俺作品
支笏湖の水平ラインに気をつけました   一応ね…たいした事ないけどさ



アンギラス

一年前から決まっていた予約の北日高のエサオマントッタベツ岳を目指すのだが、先週の雨による増水で戸蔦別川の水流はまだ勢いが強い。「頑張れば、行けますよ。」と激を飛ばしたものの 実際の川を見て、また明後日からの大雨予報も考えると「行きたくな~い」となり、ならばの北大雪へ変更。

中札内村から白滝村まで200kmの追加ドライブで、その日の内に白滝高原キャンプ場入り。

翌日は北大雪周辺はまだ、前線から離れているため 天気は良い!

平山~ニセカウへの縦走
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比麻奈山から見たニセカウの小槍、大槍

平山はその姿がまさに平らな山なのだが、比麻良山(ひまらやま)はアイヌ語のヒム・オム・ヌプリ(崖のある山)から付いたらしい。比麻奈山(ひまなやま)に関する命名は単なるオヤジギャグでかなり寒い…
この命名には梅沢俊さんも 折につけ不快感を露わにしている。
みんなの山に勝手に変な名前付けんなよ!という事か…

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比麻奈山からはいったん下って岩峰「アンギラス」を越える。
こちらは怪獣ゴジラのライバル アンギラスから来ている。

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ギザギザの背中が特徴のアンギラス
こちらは無名峰なので「アンギラス」はおおむね、山屋さんの間では了承されている?

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ニセカウ側から見たアンギラス 右の平坦が平山

山は紫系の花が目立ちだした。
もう秋、そしてあと1カ月もすると大雪山には初雪が…早いね

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ニセカウ下山後、再び白滝高原に戻り 翌日は近くの支湧別岳に登頂
下山後、上川付近にて土砂降りに遭う

にしても広島の土砂災害…
家にいてもあんな事になるんですから、良い子は天気の悪い日には山に入ってはいけません。
と言う事で柔軟な対応で行き先変更を!



沢合宿

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忙しい合間を縫って スタッフ沢合宿のため積丹へ。
ところが天気予報によると天候悪化が1日早まってしまい、計画通りに入渓してしまうとヤバそう…

余別川本流の予定を変更してウエンド川から積丹岳に登る事にする。

林道の車止めに駐車して沢へ向うとすぐに真新しい熊の足あと
我々に気付いて 今 逃げたところだったようだ。

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「鮭をくわえた木彫りの熊」はその昔は北海道土産の代表品で全国どこの家にも一個はあったのではないだろうか…
今は需要が減って 道内にも木彫りの職人は6人くらいしかいないそうだ。(先日寄った二風谷の土産物屋の主人談)
そういえば、一時期 行列して買っていたなんだかキャラメルも今では誰も買わなくなってしまったな…

こういう話を耳にするたびに「祇園精舎の鐘のこえ、諸行無情の響きあり」で始まる平家物語の一節(おごれる者も久しからず)を思い出し、調子こいたらヤバいと自分を戒めるのだが・・・

小雨の中、ウエンド川を遡る。
途中のゴルジュ帯には2個ほど微妙なへつりが入るが問題ない。
余別岳への二股には昔、河岸段丘の上に3~4張り可能なテン場があったのだが、大増水にさらわれたらしく
平坦地はまったく無くなっていた。
これより上流は渓谷が切れ込んで平坦地は期待できないので、しかたなく河原の岸をならしてテントサイトとする。

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天気予報では翌朝8時くらいから降り出すと告げていたので、暗いうちに起き出してスタート
上流は快適なナメ滝が続く。予報通り8時調度に雨が降り出す。
猛烈なクマザサの藪こぎで稜線へ。
身体はずぶ濡れ、風が吹き出して寒い。
山にはもう秋の気配が漂いだしたようだ。

何にも見えない寒い頂上に長居は無用
粘土質と笹の滑りやすい登山道に何度か足をとられながら下山。

登山口と下山口が20km近く離れているのだが HOPE峻が駆け下りきっちり2時間で戻って来る。

困難ではないが 沢へお客さんをガイドするのはリスクが高い。
滝が連続したり、徒渉をサポートするのは難しくはないのだが、「へつり」のサポートだけはいかんともしがたく、そんなこんなもあって スタッフだけの沢合宿には意味も意義もある。



ビヨンド ザ エッジ<br />ビヨンドザ・エッジ

モンブランの頂上を目前にして、苦しそうにへたり込むお客さんに「70年生きてきたうちの あと20分ですから頑張ってください。」と俺は激を飛ばした。
登頂を果たし、下山の帰路「あの言葉で元気が出ました」とお客さん。
まぁ、良かったんだよな。

帰国して休む間もなく「撮影打ち合わせ(BS放送でクワンナイ川からトムラウシを放送予定)」

そういえば昨日「石狩川の源流を訪ねて」みたいなのTVでやってたが、かなりくだらなかったな…
クチャンベツから沢登りで石狩岳を目指すのだが、最後は雪渓が出てきたので これにて終了…てか!
7月の大雪山の沢に登るなら6本アイゼンくらい持ってけよ!それに朝 黒岳ロープウエイで7合目展望台まで行ってから「さあ、あの源流を目指すぞ!」って…?朝イチで沢に入らないと時間足りなくなるしょ!
そんでもって「くやしい」と涙ながしてバカみたい。あ~腹立つ  いいけど…

一方俺、赤岩クライミング、机上ロープワーク講習会(これ段取りのスライドショー作るのけっこう大変)…
とどめは行方不明者の捜索
こちらは某山で行方不明になっている人の公的な捜索が1週間行われたのだが、捜索終了のため 俺たちガイドへ引き続きの依頼がありまして、恐ろしい藪こぎ三昧に行って来ました。
途中の斜面に足跡を発見したのだが、BODYは見つからず…後日、また行く事になりました。

そんなこんな俺ですが、時間割を作って映画「ビヨンド ザ エッジ 歴史を変えたエベレスト登頂」を見て来ました。
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エベレスト頂上に立ったテンジン・ノルゲイ…ヒラリー撮影
ちなみにヒラリーが写った頂上の写真はない。ちょっと平岸テンジンに頼めば良かったのにな。
いや、俺も自分の写真ってあんまりないんだよね~
モンブランの時も撮ってないし…

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エドモント・ヒラリー(33)

映画は当時の映像と映画のために撮影した画像の合成のドキュメンタリー
役者たちの台詞はなく、全てナレーションと関係者のインタビュー音声からなる。

不謹慎にもビール飲みながら見たもんで、途中 何度か寝てしまいそうになる。というか寝たな…
ヒラリーとテンジンが最終キャンプを出発するあたりからは しっかり見ました。
アイススクリューやロックハーケンも打たずにヒラリーが「ヒラリーステップ」を突破して行く場面では
彼の勇気とアイデアに感心
そしていくつもの偽ピークに騙されながらも 登り続ける忍耐強さ さすがヒラリー!
映画ではアイゼンを効かせながらサクサク登っているが、ヒラリーの著書の中では
ピッケルで延々とステップカッティングを繰り返したと書いてあった。

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「エベレスト登頂  ジョン・ハント著」
俺の本棚にありました…

三浦雄一郎が80歳でエベレストに向かう時、多くの人は登頂を信じていなかった。
「とにかく気をつけて、くれぐれも無理をしないように」と気遣ったのだが
登頂して帰国した三浦雄一郎は「無理をしないとあんな所に登れない」と言い放った。

そう、エベレストにしろモンブランにしろ、最後は一番苦しい。
俺はエベレストには登ってないが、いくつかのヒマラヤの頂上には立っている。
最後は自分の全てを振りしぼって 自分を励まし続け たどり着くしかないのだ。

ヒラリーはこの成功の後、世界的な英雄となり 名誉と大金も手にする。
ヒラリーは「ヒマラヤ基金」を設立し エベレストトレッキングの出発地となるルクラ飛行場の建設やシェルパのための登山学校設立、また貧しいネパールの山の人々のために寒冷地に適した農業の指導など力を注いだ。

俺個人的にはググッと来るものがあったが、はっきり言って一般の人が見ても あんまりおもしろくないと思います。むしろ「ゴジラ」のほうがおススメです。

ちなみにヒラリーの長男は今から10年前に テンジンの孫とともにエベレストに登頂している。
いい話だね!

モンブラン登頂


今夏のヨーロッパは50年来の天候不順との事です…
先月、「アルプス3大名峰ハイキング」から帰国して中2週間で、またしても「モンブラン登頂ツアー」に行って来ました。
やはり今回も前回同様に天気悪~。
シャモニーに到着して3日間連続の雨…
まだ、モンブラン見てな~い

モンブラン登山の前進基地となるグーテ小屋の予約状況は、連日の満室で天気に関係なく予約の日にしか入れない
ところが来ました晴天が!我々の予約日にピッタンコで!

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積雪で真っ白になってしまったグーテへの登り、右上に宇宙ステーションのようなグーテ小屋見えますか?

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右の黒い△が「エギュード・グーテ」 頂上にグーテ小屋があります。
1日めはここまで5時間ほどかけて登ります。標高は3800m。
夕方から吹雪

夜中2時にパンとコーヒーだけの朝食を食べて、ヘッドランプの灯りを頼りにガイドとロープを繋いでスタート。天気は回復して眼下にはシャモニーの街灯り、頭上は満点の星空でしかも無風。

ドームド・グーテに向かう広い雪の稜線にはヘッドライトの灯りが点々と連なる。
夜明け前の時間帯は急激に冷え込む。
東の空が白んでくる。途中、バロの避難小屋に入って小休止。
ガイド1人につき、お客さんは2名というのが国際ルールであり
ガイドバッジを着けた国際ガイド達は遵守している。

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ついに御来光。
太陽に勇気付けられて 最後の苦しい登りを頑張れば ついに4810mの頂上に立つ。

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俺自身20度めの登頂。
戦績は20勝1敗とマー君より良いぞ!

下りも長い。
予定していたテートルース小屋は人数分のベットが確保できなかったので、全員でシャモニーまで戻る事にする。疲労でペースダウンしたが、最終ゴンドラぎりぎりで全員下山。
この日のために3カ月間も禁酒していた最年長74歳のハセさんも、シャモニーまでは待ち切れず
ゴンドラ下りたところのバス停迎えのバーでかんぱ~い。

20年以上に渡って毎年行ってきたモンブランのガイド登山だが、俺も年齢と共に厳しくなって来た。
もう そろそろ…とも考えたが
3年前に亡くなったオヤジの骨を頂上に埋めてある。
墓参りも兼ねて、まだしばらくは通わねばならないだろうなぁ…

星に伸ばされたザイル

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本日は赤岩クライミング
お客さんは明日からのクワンナイ川に参加する大阪のおじちゃん1人
天気予報は予想最高気温31度…

暑い~〓しかも蒸し暑い〓

赤岩峠で準備していると、なんとハーネス忘れてきた

お客さんはというとクライミングシューズではなく5.10のハイキングシューズで登ると言う…
じゃあ、ロープ直まきでいいか!
そういえば昔、登山界のスター「ガストン・レビュファ」もいつも胴腹にブーリン結びだったな。
しかも写真写りを良くするために結び目が背中側でしたから…

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これで落ちたら背骨さば折り、まちがいなし!

しかしレビュファは絶対に落ちない!
カッコ良かったな。

で、俺か?
もちろん落ちない、だけどハーネスなしの懸垂下降はけっこう来たね

「赤岩に ハーネス忘れて いたたった」 おじさん 心の俳句

そういえば今日は祐ちゃん、先発か!
打線も上向きになってきたようだし、なんとか勝星を!
一方、甲子園のライバルヤンキースの田中将大、こちらは肘の腱をやっちゃったみたいで、けっこうヤバいかも…