奥手稲山

いや~、よく寝た!
というか、ブログをほったらかしてました。

暖冬、雪不足に始まった2020シーズンですが、北海道ではそこそこに雪は降っていたし、何よりもアイスクライミングにとっては
氷の発達がここ数年でサイコーともいえる状態でした。

そんでもって待ちに待ったワクワク春スキーシーズンが近づいてきたぞと期待してたら、余計なのが先にやってきて日本中、大騒ぎだ。
いずこも自粛モードで外出は見つからないように出かけないとならないし、人前で咳でもしようものなら、一斉に視線の集中砲火をあびる危険な状況。

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先週になるが、テイネハイランドスキー場から奥手稲に行ってきた。
午前中はハイランドのコース外でパウダーを楽しみ、ランチも食堂で済ませてからリフトで山頂へ。
濃紺の空と眼下に見下ろす石狩湾に気持ちよくスタート。めざす「山の家」まではおおむね下りと平坦地のトラバースで2時間半も見とけば十分だろうと踏んでいたのだが…

気温高く重いラッセル、しかもお客さんの一人がシールトラブルでピンチの連続。
ようやく小屋に着いたのは、日没寸前。
この小屋には何度か来ているのだが、いつも管理人のH大WV部の部員がいてストーブに火を入れてくれていたのだが、今回は無人。
事前にH大に出向いて、宿泊代金の一人80円を払ってきたのに…

石炭ストーブに火をつけようとしたが焚付けがない。あるのはなぜか広告用紙のみで新聞紙すらない。
しかも石炭の質がかなり悪い。「これは石か?」と思うような白い石まで混じっている。
奮闘すること30分、ようやくストーブが燃え出した。
小屋には少し遅れて4人のパーティーも到着。

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4人パーティーと意気投合してストーブを囲んでの宴会もの盛り上がる。
「世界一周旅行中」のフランス人の若者もノマドツアーに参加。持参した「男山」をみんなに振舞っていた。
彼はシベリア鉄道で3週間かけてロシアを横断、ウラジオストックから日本にやって「わざわざ、ノマドのへんなツアー」に参加することになってしまったのだ。それでも日本の山屋たちのディープな夜は楽しかったようでしたが…

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昨夜はビーフシチューとパスタ、そして今日の朝食は味噌煮込みうどん。
たっぷり作ったのだが、フランス人が残さず食べてくれました。

さあ、今日もシールトラブルしながら登り返しだ。
なんとか滑走ポイントにたどりついて、いいのを1本。

「どうだった?」と尋ねると「足が痛かった」と。
28㎝の足の彼に僕の26.5㎝の靴を履かせたのだから無理もない。

このあと函館、仙台、蔵王を見てから韓国と中国へ向かうといっていたが
今頃、どこで何をしていることやら…。