2年ぶり28回目のモンブランに行って来た。
例年8月に組んでいたモンブラン登頂ツアーであったが、ここ最近は温暖化の影響で氷河の状態が良くないのと
グランクーロワールの落石がいっそう危険度を増し、登山禁止になる事さえしばしばだったので、1か月早めて7/10に日本を出発した。
今年のヨーロッパは6月に熱波に襲われていてシャモニーで36℃、モンブラン山頂でも日中に11℃を記録したとの事だった。
そんな暑さもひと段落した頃に我々はジュネーブ空港に降り立った。
シャモニー到着翌日はル・ツールスキー場のゴンドラとリフトを利用してバルムのコルへ。
満開の高山植物に迎えられ、ルンルンハイクを楽しんだ。
下山してシャモニーの街に戻ってきたら、国立登山スキー学校の横の広場で「フリークライミング ワールドカップ男女」が行われていたので、ちょい観戦。この日はスピードという競技が行われていた。日本代表も楢崎智亜をはじめ、数人が参加していた。競技はスピードとリードのコンバインドで3日間に渡って開催された。
翌日はいよいよ氷河へ。
エギユ・ド・ミディのケーブルカーで標高3800mまで上がり、さらにイタリア側へ。
ここから4時間かけて、氷河を横断してミディに戻ってくるコースは高度順応のための良いトレーニングとなる。
天を突くダン・デ・ジュアンの雄姿
温暖化影響で至る所にクレバスが口を開けている。
予定通り4時間で歩けて、皆さんマル。
毎週土曜日は朝市。
モンブラン用の行動食に乾燥フルーツなどを格安で購入した。
野菜とサーモンのマンゴー添えランチ 21ユーロ。
そしていよいよ、モンブランへアタック。
フランス人とイタリア人のガイドも加わり、3パーティー2:3:3
初日は登山電車の終点からテート小屋まで、快晴の天気の中ルンルン夏道ハイキング。
ところが夜中に雪が降って、ルートは真っ白け。
アイゼンを装着して岩稜を登る事になってしまったが、我々はこのために
小樽赤岩でアイゼンクライミングのトレーニングを積んできているので難なくグーテ小屋まで登る事が出来た。
信じられないような場所に立つグーテ小屋。半分は空中です。
翌朝は暗い時間にスタート。
小屋からはガイドとザイルを結び、アイゼンを付けて広い氷河を登って行く。
夜明けの頃、最後の急登を登りだだ広い頂上に立つ。
空は晴れ渡り、はるか向こうにマッターホルンやイタリアの山々が見えている。
感激も早々に4810mをあとにする。
下山したシャモニーはまさに夏。
ビールもピザも美味い。
最終日は半日ハイキングとショッピング。
二人乗りのパラグライダーに乗りに出かけた人もいました。
終わってみれば、全部晴れで全員登頂。
来年も7月中旬出発予定です。