6月10日から4日間、礼文島フラワーハイキングに行ってきました。
快晴の札幌をあとに留萌経由で日本海側を北上するとサロベツ原野の向こうに徐々に利尻岳がその大きな山体を現し出した。
エゾカンゾウやハマナスが咲き乱れ、旅の気分はいやがうえにも高まって来る。
稚内発礼文島香深行のフェリーに乗って夕刻、島に到着。
常宿となった民宿「はまなす」の出迎えを受けて宿に到着。風呂から上がったタイミングで夕日に染まる利尻を見ながらの夕食となった。
「いや~、お客さん達は付いてるね~。利尻が見えるのは久しぶりだよ。」と。
たぶん毎日言ってるんだろうなぁ…。
翌日は礼文岳へ。
島の最高峰で標高490m!
内路の漁港が登山口なので、まさにSea to summit!
2時間で登頂して、1時間半で下山。1日に数本しかない路線バスに乗って香深の街に戻り食堂で昼食。
オススメは特産のウニ丼「4200円」とのことだったが、皆さん「生姜焼き定食」でした。
午後からは礼文のフラワーロードの王道「桃岩~知床」への縦走だ。
バイケイソウやチシマフウロ、ネムロシオガマなどのオンパレードにお客さんたちは絶叫を上げ、なかなか前へ進まない。
終わりかけではあったがレブンコザクラやハクサンイチゲも見られたし…。
スマホで写真を撮りながら「いや~、フィルム足りなくなるわ。」とナイスなジョークで一同爆笑!
今日はけっこう歩きました。3万歩でした。
今日もビールがうまかった!
3日めは島の北部へ。
浜中のバス停の手前で降車して、道路脇に咲くホテイアツモリソウにご挨拶。
そのあと、たぶんもう終わっているだろうなぁと思いつつレブンアツモリソウ自生地へ。
監視員のおじさんが「ぎりぎり咲いてるよ」の言葉を励みに歩いて行くとありました。
はじめて礼文島に訪れた30数年前は、盗掘被害などで本当に絶滅寸前で1株しか見られなかった。
また、フェリーターミナルでは島から出て行く人の荷物検査なんかもやっていた時期があったりしたのだが
環境省と町が積極的に保護推進をすすめ、防護柵や夜間監視カメラの設置、笹の侵入防止に努めてきたとの事で
いまや自生株は1千くらいに増えたというから驚きだ。
まあ、欲しがる人がいるから盗る人がいるという情けない話ではあるのだが。
現在はバイオによる増殖にも成功していて、万が一株数が減ったとしても同じ遺伝子の礼文アツモリで補えるという
近未来型の保護体制にもなっているんだとか。
レブンアツモリソウを堪能した我々はそのまま西海岸8時間コースへと歩を進めるのだが、下り坂の天気に心が折れて
引き返す事に。再び香深に戻るとウスユキソウを見るために「礼文林道」へ転身。
まだ時期尚早は承知の上なのだが、ありました、見つけました、1.5部咲のウスユキソウ。
今日もみなさん絶叫であやうくフィルムが足りなくなる所でした。
宿に戻って、今日もビールで乾杯!
今回のチームは一人1本、しかも手酌がルール。
気を使わないけどお金もあまり使わないメンバーで楽しめました。
礼文島は利尻のおまけではなく、「礼文は礼文で!」と言う事で
来年のこ時期にまたやりますんで、予約受付中!