今でこそバックカントリーのツアーは日本中に普及しているが、遡る事20年前に日本で一番初めにガイドツアーとして手掛けたのがノマドであった。
その頃は僕も一時的にスノーボードをしていて、「パワーガイド」なんてシグネーチャーモデルまで従えてブイブイ言わせていたのだが、はっきり言ってそれほど滑りはうまくはなかったな。
あの頃は神様「玉井太郎」の時代だったし…。
それでも毎週のようにスノーシューとボードであちこちの山ツアーを行っていて、けっこうな盛況っぷりだった。
お客さんの年齢はアラサーがほとんどで、僕ひとりがちょっと上のお兄さんみたいな感じで。
山を登れば、そこは本業だから「俺に着いて来い!」的な感じだったけど、お客さんたちも、そもそも登山もやらない若者たちばかりだから、毎回ハプニングや発見の連続で新鮮で楽しく盛り上がっていたな~。
そんなあの頃のみんなに会いたくて20年ぶりのメンバーがニセコ五色温泉に集う事となった。
当日は東京方面から、わざわざボードも持たず参加してくれたメンバーもたくさん。
料理は夕食は塚原、つまみは奈良、朝食は僕が担当して、あの頃のように自炊。
酒も食べ物も豊富にあったけど、さすがにアラフィフティー、ネバーエンドではなかったし
食べ物もけっこう余ってしまったが・・・とにかく時間が逆戻りして楽しかったな。
翌日は朝食後に4年後の再開を誓って解散。
誰も滑りに行く様子もなく、というか「久しく滑ってない」という人がほとんどで
僕は奈良を誘い出してチセの東面を1本滑って終了とした。
今では、あちこちでBCツアーがガイドたちによって催されているが、俺たちが元祖だったんだぜぇ!
そういう僕も15年前くらいを境にボードは一切やめてしまったが…。