変な物もらった

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よっ!俺。
ビール美味そうじゃねぇか…

先日、日高の山へ行った折、伏見小屋の外でお客さんたちと夕食中に ちょっとくどい感じの車が登山口方向へ走って行った。どのくらい くどいかって言うとハイエースのサイドガラスのところにやたらと自己喧伝めいた事が書いてあったのだが…あんまり覚えてないが、たとえば「男一匹日本縦断中…」のような感じの事。

しばらくすると、その車が戻ってきたので気になり よせばいいのにわざわざ呼び止めてしまった。
なんでも日本中の山を登りまくって旅をしている最中らしいのだが、本まで出しているらしく、本そのものではなく それを取り上げた地方新聞のコピーを3枚渡された…。

「はー」とか「へぇ~」とか感心していると、どうやら俺の事を気に言ったらしく別れ際に単1電池12本入りパックを箱入りでくれた。
単1電池とは昔の懐中電灯やラジオに使っていた一番太くて重いやつだ。
はて?今時こんな電池使う電気製品あるんでしょうか…?

ぶつけられたら相当に痛そうだが熊にでも投げつけるか?

電池の場合、捨てるのも厄介なので未だにOD号の後ろに積んだままです。
という事ですので、今度会った時には丁重にお返ししたいと思います。

幌尻岳縦走

北日高の縦走に行って来た。
伏見岳~ピパイロ岳~キャンプ~1967峰~北戸蔦別岳~戸蔦別岳~幌尻岳~新冠
とても長~いルートですが、眺めも高山植物もサイコーに楽しめました。

まず、初日は登山口となる伏見岳の小屋に泊まる。

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3泊4日の荷物はさすがに重く、おじさんも頑張って30kgも担ぐ事に…
伏見岳の頂上に立つと延々と連なる日高の山なみに感動
稜線上からはヒグマもバッチリ見えました。
初めのうちは熊も我々に気付いて、何か思案しているようでしたが、3人、4人と後続が現れると
ビックリして藪の中へ駆け込んで行きました。背中側から見る盛り上がった肩の筋肉が迫力でした。

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1967峰手前のキャンプ地に到着後、稜線から水を汲むために下る…
が、なかなか水が出てこない。標高差で170mほど下ってようやく水が流れていた
二人で30リットルほど担ぎあげる。

夜中に風邪が強くなって、テントがあおられるが朝には風が収まりだす。

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北戸蔦別まできて、ようやく中間地点
目指す幌尻岳ははるかに遠い

天気予報は下り坂だが、なんとか午後までは降らない予報
幌尻岳山頂手前からついにガスに包まれだす

新冠コースを下る
小屋まであと30分という所でついに雨に捕まる
ジャージャー降りでズブ濡れで小屋に辿りつくと、先行者がストーブを焚いていてくれた

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今回のお伴はナラッチ…はげオヤジですが、良く働いてくれました サンキュー!

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新冠幌尻小屋の前には水洗トイレが3基 設置されました。

最終日、20kmの林道を歩き下る
この日もあと30分のところで、土砂降りにやられる・・・

それにしても皆さん 達者でしたね~
その夜は平取温泉にて平取和牛と生ビールでウッシシ…
そういえば、平取温泉もリニューアル
クラッせの経営に変り、まったく昔の風情はなくなりました。

モンブラン山群

ん~、にしても今日は蒸し暑いな!
さっさと帰ってビール飲みたいとこだが…

にしても昨日のファイターズ…あれはないだろう!
代打大谷の2点タイムリーで7回に同点に追いついたにもかかわらず、またしてもT-岡田かよ〓
しっかりしろよ、打撃陣…ベスト10に一人も入ってないし

そんなこんなで、我々一行はアルプス三都 最後の街 シャモニーモンブランに到着
ようやく天気も安定してきたようだし

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メールド・グラスの奥には三大北壁のひとつ グランドジョラスが!

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アップにするとウォーカーバットレスも雪まみれ

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マーモット…お客さんたち「モーマット」と呼んでましたが、あえて訂正せず!
カタカナ読み弱いんだよね

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ちょっとくどい色ですが、アルプスりんどう

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ん~、おじさんはこっちの方がいいな!

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でもって、シャモニーの雄「ドリュ」

ってな訳で駆け足ですが、アルプス便りでした。

マッターホルン

グリンデルワルトを後にした我々は次の目的地 マッターホルン山麓の村 スイスのツエルマットへ向う。
今回のメンバーは皆、ハイキングレベルのお客さんたちだったのだが、それでも「せっかくアルプスまで行くんだったら目標となるようなピークに立ちたい」とのリクエストだったので「それならピークではないが、マッターホルンのベースとなるヘルンリ小屋まで登りましょう」という事になった。

ところが、ここ数日の積雪でマッターホルンも3000m付近から真っ白だ。
しかも天気予報もあまり良くない…

とりあえず行きますか~
シュワルツゼーのゴンドラ駅から登りだして1時間もすると早くも雪が出てきた。
メンバーたちのヘッピリ腰を見て不安になるが、励ましながら突っ込む。

標準タイムの2倍の4時間でなんとかヘルンリ小屋着

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問題は下り
何人かは雪の上を歩くは初めてだとか…

マッターホルンの初登頂は今を遡る事150年前の1865年、イギリスの若き登山家エドワード・ウインパーらに寄って現在のヘルンリ稜よりなされた。
それまでマッターホルンはやさしそうに見えるという理由からイタリア側のリオン稜から何度も試みられていた。ウインパーは八度の挑戦を繰り返していたJ.A.カレルの元を訪ね、同行を頼むのだが断られてしまう。
思案に暮れていたいたウインパーの基に「カレルらがイタリア側からマッターホルンに向かった」とい知らせが届いた。出し抜かれた事を知ったウインパーは急遽、スイス側のヘルンリ稜から総勢7人の仲間と共にマッターホルンへ向う。カレルらが大所帯で荷揚げに手間取っている間にウインパーは2日間でマッターホルンの頂上に初登頂を果たしてしまう。

頂上に立ったウインパーらはイタリア側の眼下200m地点にいるカレルを見つけ初登頂争いに勝利したことを喜び、山頂から石を投げ落として自分たちの存在を知らせたという。カレルらは敗北を認め、そこから下山してしまう。ところが悲劇がウインパーらの下山の時を襲った。メンバーの一人が経験不足だったため、当初2~3人づつロープを繋いで下山する予定だったのだが、補助ロープで全員が繋がって下山する事になる。
そして先頭から4番目に下山していた経験不足のハドルが足を滑らせて滑落、次々に仲間を巻き込んで北壁側に落ちて行く。上部にいたウインパーら3人が岩にしがみついて必死に止めようとしたのだが、ザイルが切れてしまう。切れたロープは本来使うべきメインロープではなく、細い補助ロープであった。
7人全員がロープに繋がって下山するのは、ありえない手法なのだが、かつて北海道山岳連盟隊も中国のミニヤコンガ遠征の折、この方法で下山して8人全員が墜落死するという痛ましい事故があった。本州の岳人連中は
「北海道方式」と呼んでバカにしているようだが…。

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ツエルマットの博物館に展示されている「切れたザイル」の実物

この事故のあと生き残ったウインパーらは「助かりたいがためにザイルを切断したのではないか」と疑いをかけられ長きに渡って悩まされるのだが、その後、地質学の分野で功績をあげ名誉を回復する。またライバルだったカレルとも、その後 多くの山行を共にして、いくつもの初登頂を成し遂げる。

…という訳で我々も下山には慎重を期して、なんとか無事にシュワルツゼーまで戻ったのだった。

ツエルマットの天気はパッとせず、未だマッターホルンの頂上は拝んでいない・・・・
がぁ!来ました〓お約束の逆転劇

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これまた雪で真白に化粧したマッターホルン。
こうなってしまうと2週間ほどはヘルンリ稜からさえ登るのは困難になってしまうのだが、そんなの関係ぇねぇ!

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みなさんの嬉しそうな顔!
クラインマッターホルン展望台からのイタリア側のマッターホルン

と言う訳で我々はツアーの最終地、モンブランを盟主とするフランス領シャモニーへと向かったのだった。

アイガー北壁

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1年前から予約をもらっていた栃木県の山会グループと共にアルプス3大名峰ハイキングに出かけてきた。
スイスへは成田から直行便でチューリッヒに12時間のフライトでダイレクトイン!

まずは「魔の山アイガー山麓のグリンデルワルト」へ

3大北壁の中でも別格の困難さを誇るアイガー北壁
その初登頂の歴史は悲惨な遭難の歴史でもある。
中でも1936年に行われたドイツ人+オーストリア人4人ペアの敗退劇は悲惨を極める。

ヒンターシュトイサーは50mの伝説的なトラバースをやってのけるのだが、敗退時にそのトラバースが仇となる。落石による怪我を負った仲間をかばいながらの下降となるのだが、3名は墜落死、残されたトニークルツは
氷着いたトラバースルートをあきらめ、アイガートンネルの窓を目指して懸垂下降を敢行するのだが、ロープの繋ぎ目を下降器で通過させられず、救助隊のわずか3m頭上で「もうだめだ」の一言を残して宙釣り状態で命を落とす。このシーンは3~4年前に公開された映画「アイガー北壁」に詳しい。
またクリント・イーストウッド主演の「アイガーサンクション」にも彷彿させる場面が登場する。

初登頂は1938年ヘックマイヤー、ハインリッヒ・ハーラー(映画7イヤーズインチベット…)らオーストリア&ドイツ人4人組による。

当時、権威あるスイスやイギリスの山岳会の間では、アイガー北壁挑戦は「命知らずの気違い行為」と大変批判的であった。

今回、アイガー北壁の真下を歩くハイキングコース「アイガートレイル」を雨の中歩いたのだが、北壁はまさに雪崩と落石の巣窟と化し、悪天候の中ではどこにも逃げ場がなくなってしまうのを目の当たりにした。
(上の写真)

その後のアイガー北壁は直登ルートや冬期登攀など数々の挑戦の舞台となる。
日本人では1969年 現モンベル会長の辰野勇が21歳という当時の世界最年少記録で登攀に成功する。
その頃「アイガー北壁を登ったら、あとは自宅の電話が鳴るのを待っていれば一生安泰だ」と言われていた時代である。1975年、辰野氏は中空繊維ホロ―ファイルを使った超軽量コンパクトな寝袋とやたらに毛玉のできるパイルジャケットを引っ提げて、アウトドア業界にデビューする。(俺も両方とも使ってました)

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今から30年ほど前の事なので記憶は定かではないが、モンベルからの出向でスイスグリンデルワルト生まれのマルガリータという女性が札幌秀岳荘に努めていた事があった。彼女は日本語も堪能で酔っぱらうと中条清の「私ばかよね」をよく歌っていた。その後、彼女はグリンデルワルトに帰ったと聞いていたのだが。

翌年、スキー客らを伴ってグリンデルワルトを訪れた俺は偶然、彼女に再会する。一緒にみんなで滑り、彼女の自宅に招かれて夕食をご馳走してもらった思い出がある。

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20年ぶりに訪れたグリンデルワルトの中心地には、なんとモンベルショップが!
懐かしさで「もしかして…」と店に足を踏み入れてみると・・・・

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アイガー山麓には日本では稀少なヒダカソウやトチナイソウの大群落が

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アイガー北壁直下のお花畑

3日間、街は雨。そしてユングフラウ展望台等は猛吹雪が続いた。
まだアイガーの全容は観ていない。このままグリンデルワルトを後にするのか!
そして4日めに来ました快晴〓
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雪で真白になったアイガー北壁が姿を現す。
逆転!まるで「ルーズベルト ゲーム」
この日は午前中にフィルストから山上の湖「バッハアルプゼー」へ
下山してからピザとビールで乾杯。その後、次の目的地 マッターホルンの麓ツエルマットに向かう。

えっ?ああマルガリータの話 途中でした。
現在はモンベルグリンデルワルトのストアマネージャーとなり、その日は1週間ほどベルンに出張中で不在で会えず…
チャンチャン!悪いね、落ちがヨロシクなくて…つづく

余裕なし

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南暑寒荘泊で雨竜沼~暑寒別岳へ縦走

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頂上お花畑は満開

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マシケゲンゲもちょうど良い

本州からのお客さんばかりだったのですが
増毛を「ゾウモウ」と呼んでました…

続けて、ニセカウ&天塩岳
こちらも「てんしお」と呼んでる人が何人かいたなぁ・・

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雲海の上に浮かぶ表大雪の山々があっぱれ!

ビレーゴーグル

え~っと どこまで書いてたっけ…?
たぶん、道北ポロヌプリでしたよね
その後

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北日高のペンケヌーシ岳へ
日高山脈で唯一、コマクサが咲くという山です。
ペンケヌーシと「ベンケーシー」って似てるね!
何?ベンケーシー知らない…(昔、テレビでやってたアメリカのドラマ 青年医師ベンケーシー…ケーシー高峰は知ってるよな?)

ちょっと寄り道になったな
で、次の日はチロロ岳へ
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本峰と西峰の両方登頂!

下山後、沙流川温泉高原荘の温泉へ
ザブンと浴びてあったまり、さて身体を洗おうと洗い場タカオへ?
洗い座に桶が被せてあったので、桶をはぐってシャワーをかけようとしたら、なんと
穴のあいた椅子の真ん中よりに「うんこ」がこびりついてるではあ~りませんか!
しかも白ゴマのようなものまで混じって…
それでもなをシャワーで椅子を洗っている俺…
「お前この椅子使うのか?」と神の声
んなわけないだろ~
シャワー攻撃を途中でやめて別の洗い場へ
あのあと誰か座ったんだろうか?最後まで洗い落とさなくてごめんなさい…

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旭川市郊外の西岩狭へ

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秘密兵器のビレーゴーグル使用中
これはレンズがプリズムになっていて正面を向いていても90度上が見えるので
登っているクライマーを見上げなくて済むので、首が疲れない。

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正面から見ると かなりバカっぽいが非常に優れ物です。

ところが上しか見えていないのが仇となる。
手繰り寄せたロープに蜂が止まっていたらしく、握りこんでしまい手のひらを刺される
すぐに水洗いして、毒を絞り出しウナコーワを塗りまくると大事には至らず

ん~、ビレーゴーグル危険だね!

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ユーパリソウがかろうじて残る夕張岳へ
林道は落石のため通行止めで7km手前でゲートダウン 1時間チョイ歩く

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新築の夕張ヒュッテは快適でした

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とまあこんな感じでぶっ通しでした
もっと色々くだらない事を書きたいんだけど、今日はこのへんで!

道北の山旅

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こちらはブラジルではなく、クスコ(ペルー)のyes?像
代表チーム…負けてしまいましたね~
皆さんはどこまで、日本の一時リーグ突破を信じてましたか?
俺は後半2-1にひっくり返された時点で諦めてたかも…
結果は4-1と大敗…

逆転に次ぐ逆転…ルーズベルトゲームのようには行かなかったな…

道北の山を登りに来るお客さんを稚内空港で出迎えるために朝の道央道をぶっ飛ばして北上して行きました。
その距離314km
マッハ号は快調に走り これまでの最短となる4時間で到着!
平均時速78.5km 文句ないべ!

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歌登にあるポロヌプリ(841m)へ
こちら登山道はないので、沢から最後は藪こぎで
小滝はあるが困難ではない。
車止めから頂上までの距離3.5km 所要時間6時間 時速580mかぁ…
ちなみに平均年齢73歳くらいの4人

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ほとんど登る人はいないようで、赤テープも踏み跡もましてや頂上標識もありませんでした。
頂上にはわずかなお花畑があるのみ

翌日は敏音尻(704m)へ
こちらは2時間で登頂
頂上から日本海とオホーツク海の両方が見渡せる日本唯一の山か?

音威子府の音威富士も登る予定でいたのだが、昨日のハードな登山がたたって
「もう藪ええわ!」という事で中止

それにしても物好きなお客さんたちでした。
もうすでに15年以上のお付き合いです。
来月も当別の富士形山(638m 道なし 藪こぎ4時間以上)に行くとか言ってるんですが、もうそこらへんにしておいた方がいいかもね…

これもアルピニズムだよなぁ…

ともあれ、日本代表ごくろうさん!
胸を張って帰って来て下さい


コンドルは飛んで行く

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サッカーワールドカップで沸くブラジルの隣国ペルーへ行って来ました。
成田からヒューストンまで12時間半、さらに乗り継いで6時間半でペルーの首都リマ着…う~疲れるわ

まずは、ナスカの地上絵を見に遊覧飛行へ
飛行機は12人乗り、お客さんは12人!
で、添乗員の俺は別の飛行機の11人グループに加わるはずだったのだが、体重140kgの松子デラックスみたいなのが1人いて、結局乗れず…

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標高の高いインカトレイルを歩く前にモライの遺跡ハイキングで足慣らし
円形闘技場を思わせる遺跡は実は段々畑、上部と下部では温度差が10℃もあり、インカ人たちは品種改良の研究をしていたとか…

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トレッキング開始
ガイド2名、コック1名、ポーター20名と心強いサポート

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インカ道とはインカ帝国の首都クスコから空中都市マチュピチュまでを辿るインカ時代に作られた山道の事
我々はこのうち、遺跡の点在するラスト45kmの部分を3泊4日のテント泊でトレッキング

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西アンデスの高峰サルカンタイ(6264m)

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4日目の朝、プユカタマルカという峠からの御来光
コカ茶のモーニングティーを飲みながら。

その日は感動のマチュピチュ遺跡到着

ちなみにマチュピチュへは電車とバスを乗り継いで 歩かずに行けます。
一般の観光はそれ!

その日は麓のマチュピチュ村まで下山して渓谷露天風呂に浸かる
これが、サイコー
湯加減も調度良い

その後フランス人の経営するレストランでお食事と寒いビール…?
(現地のガイドが冷たいビールの事を“寒いビール”と言ってました)

翌日はマチュピチュ山に登り遺跡を見下ろす
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ちなみに今回は全日程 快晴!

そういえば、行程3日め、コンドルを見ました!
羽根を広げると3m、首の回りには白い輪が特徴
かなり珍しいとの事で俺たち超ラッキー

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赤い煉瓦に覆われたクスコの街…標高は3300m
昔、ブラジル代表のサッカーチームがここでペルー代表とサッカーの試合を行って、薄い空気に苦しみ
まったく走れなくてぼろ負けしたとか…
ちなみにペルーは今回のワールドカップには南米予選落ちで出場していない

リマに戻り、日本人の経営するペンションで日本食の夕食とサッカーTV観戦
スペイン対オランダ戦   日本と違いオンタイムで夕方に見れました
もちろん、日本では早朝だったでしょうが…早起きして見た人いるしょ?

そんなこんなで帰路も長~い事、空飛んで帰ってきました
自宅戻りが22:00でしたが、録画しておいたNHK大河ドラマ「黒田官兵衛」と「ルーズベルトゲーム」2週分まとめて観てから寝た…

日本対コートジボワール…
クスコのブラジルチームと同じ…
後半、走れなかったようで。こちらは録画、見る気も起きず!



昨日 余市岳

昨日は雪上訓練のため余市岳へ 超快晴のうえ澄んだ空気で遠くの山までよく見通せる。
キロロから林道を1時間ほど歩いて登山口へ。
すっかり雪が無くなってしまったゲレンデをスキーを担いだ男が歩いて下りてくる。
よ~く見ると当社夏スタッフO
「ずいぶん早い下山だな」・・・(9:30くらい)
「南斜面3本滑ったんですけど、食料忘れまして、腹ペコなんで帰ります」
「あらら…」

夏道沿いの沢は融雪のため増水していて夏道に取り付けない。
調度、倒木があったので対岸へ渡る事ができた。
あとは道なき尾根を藪を避けて残雪を繋ぎながら、目的地の余市岳北斜面へ

雪上歩行や滑落停止、ショートロープクライミングなどのトレーニングを行い終了
下山も残雪の迷路を潜り抜けて、丸木橋にどんピシャで登山口へ。

そのワイルドな行動に感心したお客さん「まるで獣のようでしたね」だと…
それって最上級の褒め言葉だよね、たぶん…

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山の専門誌 岳人別冊「夏山」発売!

昨年夏、巨匠亀田則道カメラマンと山岳ライター長谷川哲、宮下ガイド、そして栃内秀岳荘店長の4人で幌尻岳へ取材に出かけた時の模様が載ってます。

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小雨と霧の中の登山でしたが、さすが巨匠とプロライター
悪条件を感じさせない内容にまとまってました。
ぜひ、買って読んでみてください。

南の島の花咲か爺さん

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屋久杉 ウィルソン株から見上げる空はら~ぶ♡
ごきげんよう!

今年も行って来ました、LOVE LOVE・・ アイランド…って、
これ歌ってたのチャゲ飛鳥でしたっけ?
まぁ、いいわ

屋久島 宮之浦岳の縦走に行って来ました
雨の多い事で知られる屋久島でしたが、今年は全部晴れ~
しかもシャクナゲの当たり年だったみたいで、すごい事になってました

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まるで、花咲かじいさんになって、花をぶちまけたような気分になりましたわ
標高1500mから上は一面のシャクナゲ楽園
宿やのおかみ曰く「30年に1度の当たり年」との事に感激!

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シャクナゲと永田岳

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花之江河(はなのえごう)のすぐ上の黒味岳にも寄り道
ここが大変素晴らしかった

途中、山小屋2泊の縦走
といっても俺たちはテントに泊まりましたが…
天気がいいので、なにもかもおっ広げで、酒のみながらの夕食準備は夏山ならではだな

先週の氷の利尻とは、同じ百名山でありながらもエライ違いです。
あらためて、日本は南北に長いと感じました
(この日遠軽は33.4度だったとか…宮之浦岳頂上は20℃くらいでしたが)

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こちらも「おっぴろげ」…
ヤクザルです。







芦別岳 本谷

先週、雪渓を踏みぬく不注意から勢い余ってふくらはぎにアイゼンの刄がザックリ刺さって未だに痛い…

芦別岳は学生時代から通いなれた 北海道では最もお世話になった山だ。
毎年、春のこの時期に「新人養成合宿」と銘打って10日間も山にこもって雪上訓練、歩荷訓練、ロッククライミングと徹底的にしごき抜かれる。

まず初日はJR山部駅から太陽の里キャンプ場まで一人40kgの荷物を担がされて歩く…。
ここで1年生たちは山岳部に入った事を後悔するのだが、すでに手遅れ

翌日は新道を40kgの荷物を担いで上がるのだが、ここは地獄の2丁目あたり
もう半面山を越える頃にはゾンビの行列 頂上までは通常の2倍の10時間行動

そんな辛い思い出いっぱいの山なのだが、僕はこの山がお気に入りでルンゼのスキー滑降や夫婦岩のロッククライミングなどに良く出かけた。そして今もなを5月の下旬になると登りに行きたくなってしまうのだった。

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今回のルートは頂上へダイレクトに突き上げる本谷ルートだ。
ガスに覆われていたが、徐々に晴れてくる。

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斜度40度ほどの急峻なルンゼの雪渓が続く。
途中、ブロック雪崩や落石などが発生 危うい所だったが難を逃れる

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頂上の南側には残雪たっぷりの「ポントナシベツ岳」
誰だ、「本当の芦別」なんて言ってるのは?


下山も本谷を下る
この頃には雪渓もだいぶ緩んできたが、途中まではロープを結ぶ

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夫婦岩とガンマールンゼ左股奥壁
5級6ピッチ 高さ250m、草付きともろい岩で非常に悪いが、北海道の岳人なら道内に数少ない本チャンを登っとくべきだろうなぁ…

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途中、アイヌネギを収穫して行くが こんな所に「ソラチコザクラ」が満開で心和む
かなり小さくてかわいい感じです

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そして最後の核心部は激流の丸太一本橋
落ちたら、けっこうヤバイ

全員無事通過、ヤレヤレ


氷の城とGNアイランド

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流氷溶けて~ 春風吹いて~ ハマナス揺れる 宗谷の岬~

と歌の文句のように穏やかな状況ではなかった。利尻島へ向うフェリーは波に翻弄され
船内放送も「むやみに立って歩かないで下さい」とがなりたてる。
時折、波に放り上げられた船体がど~んと海面に打ちつけられると先日の韓国のフェリー沈没事故が頭をよぎる

なんとか無事、鴛泊港に到着すると相変わらず日焼けで汚い顔した渡辺君が笑顔で出迎えてくれた。
当初、東稜を登るつもりで来たのだが、週末の北海道は冬型に逆戻り、北見峠では31cmの積雪。
最北の利尻の上の方がいい訳ない…という事で北稜 鴛泊ルートへ。

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ガスで何にも見えません。しかも低温でカチカチのアイスバーン。
途中からロープを結ぶがとても落ちられたらショートロープでは止められそうにありません。
スタッカトに切り替え6ピッチで長官山に出る。

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今日の夕食は「全国どんぶり飯選手権」を2連覇した渡辺君の力作「磯めし弁当」
うに、いくら、カニの焚き込みご飯です。
クッカーを2重にしてお湯で蒸してから食べると、温かご飯がたまりません

夜中、お客さんのギャーという声で目が覚める。
翌朝 聞いてみると「誰かに顔を踏まれた」と言う
ははぁ~、もう25年ほど前になるが僕の後輩が小屋のすぐ上で遭難死してるんだよね~
たぶん俺に会いに来たんだろうなぁ…

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朝飯は行者ニンニク入り3食丼

本日は快晴だが、雪面カッチンコッチン
アイゼンの歯も刺ささらない…(正しくは刺さらない)
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まるで「アナと雪の女王」のエルザが作った氷の城のように山は氷着いていた。
エビのしっぽの長さは最大で1mにも発達していて驚き
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レリゴ~、寒くなんかないわ~と「松たかこ」の歌が頭の中を駆け巡りながら
氷の宮殿「利尻岳山頂」に立つ

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雪はちっとも緩まず下山も気を抜けない
長官山からの下りは6ピッチのロワ―ダウン
二股に降り立って ようやくロープをほどく

この雪でGN(行者ニンニク)はあきらめていたのだが…

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いました!俺のかわいい息子たち。
雪にも負けず、元気にいい感じで育ってました

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1kg程度収穫して良しとする。

渡辺くんのペンション「レラモシリ」に戻り、風呂、ビール、ワイン、焼酎と
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海鮮丼いただき、夕日に染まる利尻岳を見ながらハッピー

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翌朝、フェリーターミナルで渡辺くんの名物お母さんに会う
ターミナル改装に伴い2年間ほど休業していた「食堂マルゼン」再開との事
これで、利尻ラーメンも復活だね!

岳人6月号

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山の月刊誌「岳人」6月号にて特別企画 「岳人100ルート」が掲載されています。
これは単に100山を選ぶのではなく、良いルートから登る事にこだわった選出です。
北海道からは以下の7ルートがランクイン

1.表大雪山縦走 黒岳~トムラウシ
2.クワンナイ川
3.ヌピナイ川~ピリカヌプリ
4.日高山脈縦走 エサオマン~カムエク
5.利尻山縦走 東稜~北稜
6.知床連山縦走 羅臼岳~硫黄山
7.芦別岳 本谷~旧道

4.5.7の紹介はおじさんが担当しましたので、見てみて!

その利尻山縦走に明日から出かけてまいります。
予報は雪 気温-4度 風17m…
カチカチのアイスバーンでぶっ飛ばされそうですわ…

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天気が悪ければルートにはこだわらない事にしとこう!

残雪の札内岳

登山道のない日高の札内岳のピークに立つのなら5月中旬の残雪期が良い。
自然融雪の林道がちょうど林道終点くらいまで入れるし、尾根は末端から残雪利用で楽勝だから…

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初日は戸蔦別ヒュッテ泊
三角屋根のオンボロ小屋で定員は10人くらいかな…?
今夜は貸し切り、夕食はにんにく詰めのスモークチキンとガーリックトースト…完璧な出来栄え

翌日、林道終点までは読み通りに 楽勝で車を乗りいれられたのだが、尾根に雪がない…
急な日高の尾根を藪こぎする気にもなれず、登山靴で必死の飛び石徒渉を繰り返す

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標高900mを越えて北東面の沢型に ようやく雪が出てくる
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この沢型はいつもならデブリの山なのだが、今年はそれがない。
順調にキックステップで1500mの尾根上に飛び出す
時間は早いが明日のアタックに備えて ここにベースキャンプを置く事にする。

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さ~て時間は早いがビールでも飲むかぁ…おっとその前に お客さんにお茶を沸かして あげなくちゃ…
「ガス出せ」
「はい」
「ガスヘッドは?」
「持ってません」
「…」
やっちゃいました…ガイド歴30年で初めてのストーブ忘れ
お客さんはどっチらけ

う~ん、水は太陽熱で作れるが夕食の十勝豚丼と豚汁は太陽熱では無理だろうなぁ…
さあ、困った

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そこをなんとかするのがガイド
お茶も豚丼もご飯も、そして翌朝のラーメンもOK

明け方 風が強く冷え込んだ
その分 晴れた
アイゼンを装着して頂上を目指す

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ひと登りすると札内岳の雄姿が飛び込んで来て やる気が出てくる

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1839峰遥か…

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幌尻岳、七つ沼カール、戸蔦別岳と超展望
忘れ物の事なんか すっかり忘れて大満足

気をつけろ、俺!
はい…

連休後半

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5月3日
愛山渓の予定だったが、道路が開かないとの事なので、前十勝へ向う。
天気予報は午後から雨と告げていたが、まずまず…

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どしたの?

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十勝岳や三段山には、多くの登山者やスキーヤーの姿が見える
ザラメ雪と言っても、人のシュプールに重ねるとスピードが変ってしまい楽しくないので
噴火口下のノートラックバーンへ
エッジが食いついて いいのを滑る事ができた!

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下山後、旭岳へ移動
ロッジ ヌタプへ

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お楽しみはここの夕食
ホッキフライや行者ニンニクのてんぷら、山菜などなど

翌朝は雪…
しかも ホワイトアウト…
嫌がるお客さんたちを促してロープウエイで上へ

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まったく何も見えません
しかもアイスバーン
「もう嫌!」というのに「ブラックバーン校長」に鬼の2本め!

実はこの日、昼飯をヌタプ特製「キトピロラーメン」をお願いしていたのだ。
なので、腹をすかせて昼まで引っ張る必要があったのだ…

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幻ラーメン、この日だけの特別復活メニュー
今年採れたてのキトピロがたっぷり!
チャーシューも自家製です
5年ぶりくらいでしょうか…涙が出そうでした

キトピロラーメン:ご存知の方も多いと思いますが、ロッジヌタプの大人気特製ラーメンでしたが
5年ほど前 突然「旅館業に専念するために」という理由でやめてしまいました。
この日は頼み込んで ようやく作ってもらいまして…

帰路 東川町で野菜と手作り豆腐を買い、さらに旭川北で「しのはらジンギスカン」を買って帰る予定でしたが、店の休憩時間にぶつかり買えず…残念

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5月5日
雨予報だったが、晴れ
風の強い余市岳へ

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南斜面!
硬いザラメでさいこ~

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本日は「パドルクラブ共催」ツアーでした。
ご覧の快晴で2ndランは登り返して北斜面を上から滑る

お帰りコースでまたしても真新しい熊の足跡見ました!

これにて今シーズンの俺のスキーは終了
パウダーに海外にカービングにザラメにと…振り返れば充実したシーズンでした
また来シーズンまで さようなら~

余市岳

今年のゴールデンウィークは途切れ途切れなので、ガイド仕事も細切れです。
5月1日 キロロから余市岳へ
平日なのでゴンドラ運休…余市第一リフト終点から歩き出す…と
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ゲレンデ内に熊の足跡

すごいね、キロロ
「ヒグマのいるスキー場」って宣伝すれば、けっこうなインパクトになると思うんだけど…

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余市岳、今ん所見えてるのだが、怪しい雲が接近中
余市のコルを越える頃からホワイトアウト、しかも雨まで降り出して…
大斜面の頭に立つのだが、視界20m
雪はザラメで良いのだが、なんせ見えないので攻めれない
ヘッポコターンでボトムへ

登り返して夏尾根を2NDラン
標高下げると視界が開けてきた

これは、もう1本登るでしょ!

で、余市岳北斜面の急登をせっせと登り3rdラン
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ようやく視界も開けて、ザラメ雪を攻撃的に滑る事ができ みんな満足
熊にも会わなかったし…

滑ってる時なら逃げ切れるけど、シールで登ってる時に出くわしたらヤバイね

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帰る頃には青空広がってました
あ~、悔しい!

赤岩からkiroroへ

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今シーズン初の外岩は小樽の赤岩での「モンブラン登頂のためのトレーニング」
赤岩峠の駐車場には まだ残雪があり しかもGWの中日あたりになるので クライマーの数は少ない
それにしても超快晴〓
海の向こうには暑寒の山なみが真っ白け

ショートロープやモンブラン登頂のときに必要と思われる岩場でのトレーニングを終えて
実践岩登り…と言ってもクライミングシューズは持参していないので登山靴で中赤岩の3級ルートを4本ほど登る。

帰り道、カタクリやエンゴサクが咲いていた
春なんだ…

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赤岩 006.JPG

ALPSのオートルートを終え、カタクリが咲き、クライミングが始まってしまうと「もうスキーシーズンは終わったんだな」とセンチメンタルになるところだった…が

朝ドラ「花子とアン」を7:30からBSで見終えると 大急ぎでキロロへ向う
ストレッチも済ませた!
ワックスもかけた!

8:40 きろろ着
「シルバー5時間券くれ」…とオオイバリで運転免許証を放り出す
「65歳からです」と言われ いんだか悪いんだか、ちょっとガックリ あと10年あるわ

長峰第2の運行は9:30からなので 余市第一のグルームバーンを2本
プチスロープスタイルがあり、おじさんも所かまわず飛んでみる、おっイイネ〓
バッテンしてある所も潜り抜けて飛んでみる
ランディングが真ったいらで あやうく腰を痛めるとこだったが 持ちこたえる

9:15頃、長峰運行開始の場内アナウンス(外人のたどたど日本語)

朝の長峰は硬やわで、具合が良い
思いっきり内向してエッジを効かせてやると ターン内側の手が斜面をかすめて行く
ターン外側の手を多少上げてバランスを取ってやると 俺のK2 BOLTがカービングして行く
来た~、これだよこれ!
シーズン最後の方にきて いい感じつかんだよ

余市岳、旭岳、もう1回余市岳…あと3回で俺の今シーズンは終わりを告げる〓

残り少ないシーズンを大切に
なんか蝉みたいだな…



夏日にスキー

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観測史上5回しかなかったという4月の北海道における夏日…
ゴールデンウィーク初日この日の札幌の最高気温は24.7度  帯広は27度!
もう夏で暑〓

そんな中、ニセコ新見温泉を目指す
現地合流の二人はそれぞれ、岩内町側から向かおうとしたがパノラマライン通行止めをゲートで知り愕然!
猛速で蘭越側に転身して来て、なんとかオンタイムで合流

スキー9名、ボード1名
「新見直太郎翁」の銅像前を通り抜け、目国内岳を目指す。
僕は目国内岳を目指す時、いつも必ず この新見温泉の発見者である「直太郎さんの銅像」にあいさつをしてから入山する事にしている。

P862を過ぎて だだ広い本峰の南斜面に入ると 風は止み日差しもガンガン 〓
乾燥した空気のせいで いつもは割と近くに見える羊蹄山も霞んでハッキリしない。

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頂上からは北側の大斜面へ飛び込む
風紋で割とガタガタしてるが、なんてたって春スキー、そんなの関係ねぇ!

標高が下がって沢形地形になって来ると エッジばっちり効いてくれるコーンスノーに変って来る。
お客さんたちの表情も和んでくる。

前目国内のコルまで30分ほどの登り返しで立つと 今年初の「ホーホケキョ」の鳴き声
ん~、春だね~

セカンドランは前目国内の横腹をツリーラン

4月に東京から転勤で北海道にやって来て「初バックカントリー」の」Iさん曰く
「いや~、北海道の春スキーがこんなにいいなんて知りませんでした」と。
翌日すぐに5月のBCツアー3本の申し込みをいただきまして、アリガトー!

目国内岳 015.JPG
で、いつもの新見温泉に入浴
で、「汁もの 用意しましたので」という女将の計らいで 今回は「カニ入りタケノコ汁」をご馳走になる。
いつもありがとうございます。
来年は泊まりでたくさん連れて来ますんで…

帰路は夕日に染まる「赤蝦夷富士」を見ながら戻ったのでした。




再会

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こちら、パドルクラブオリジナルの春用ワックス
缶入りペースト状で-5℃~+8℃までの雪に幅広く対応
ほんの少量をスポンジと付属のコルクで薄く延ばす
かなり滑ります!ストップスノーもOK
お値段4,200円と高めだが、2シーズンは持ちます

ところで、昨日は偶然な再会がそれぞれ別な場所で4人もあった。
1人めは10年ぶり、2人めは1週間ぶり、3人目は15年ぶり
そしてなんと4人めはタイヤ交換をしている最中に待っていたガソリンスタンドで25年ぶりに…
やばい、近いうち俺 死ぬんじゃないか?

その25年ぶりさんは、26年前くらいの手稲ハイランドスキー場の2人乗りリフトに偶然乗り合わせたおじさんで
なんとなく会話していたら「羊蹄山から滑ってみたいんだ」という話が出て、「じゃあ行きますか!」ってなことになり、その後八甲田やヨーロッパにも一緒に滑りにいった いいお客さんでした。
スキーをしていたのは、その頃の5年間だけで、その後はやってないとの事でした。

そうそう、あの頃はスキーバブル時代で「私をスキーに連れてって」がユーミンの曲と共に大流行してた頃。
2人乗りリフトも「ロマンスリフト」とか言っちゃって、リフトの遅さも手伝って女の子くどくには調度良い
持ち時間だったかもね。
今じゃ、スキー場は閑散・・4人乗りクワッドリフトも1人づつタイミング計って乗る時代ですからね。

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スイス ベルトール小屋の窓から

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こちらはアルプス最高峰モンブランのイタリア側

今週末はニセコ目国内へ
予想最高気温20℃
シャバ雪にもパドルワックスで無問題!


アルプス オートルート

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しばらくぶりです。
ヨーロッパアルプス オートルートの山岳スキーツアーから帰って来たとこです。

「オートルート」と聞くと自動車道を想像する人も多いかと思いますが、
これはフランス語の「高い道」つまり、山々を潜り抜ける縦走路の事を意味します。
積雪期のこの時期は山岳スキーによってのみ走破が可能な上級者向きのコースで、
途中にある山小屋に宿泊しながらフランス、イタリア、スイスと三国を滑り抜けました。

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まずは、フランスのシャモニーで「バレーブランシュ」…白い海と呼ばれる広大な氷河を滑りました。
シャモニーに着いて驚いたのは、非常に雪が少なく暖かいという事…20℃以上ありました。
過去30年、合計22回めのオートルートですが、今までで一番雪が少ない。

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ツクモグサ…(アルペンアネモネ)咲く中、のんびり登ると言いたいとこだが、けっこう暑さでへとへと
山小屋のビールを楽しみに頑張ってる所です。

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今回はガイド2+お客さん8という大所帯
ビッグマウンテンスキーヤ-佐々木大輔と単に態度のでかいおじさん:宮下岳夫同行とあって
全国から足に覚えのあるスキーヤーが参加しました。

連日の好天でパウダーは何処にもなかったけれど、全日程 快晴に恵まれるという幸運

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信じられないような崖の上に立つ スイスのベルトール小屋
夕日がとてもきれいでした。

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山小屋での楽しみは地酒の焼酎 グラッパやウイリアムを飲む事。
以前、一人で8杯もお代わりしたら、山小屋のご主人に怒られましたが、今回は小屋の女主人の計らいで
居合わせた各国のガイドさんだけ、という事でワインとハムやチーズを魅了で振る舞ってくれました。

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2014 オートルート 201.JPG

最終日はマッターホルンを目指して大滑降
なんせ、天気が良かった!

ツエルマットを去る日、20日ぶりくらいに雪が降る
けっこう激しい降り方で、山の上にいたら行動不能、雪崩頻発ものの悪意天候でした。

俺達、ラッキー!

俺のけんちん汁に何すんだ!

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週末は尾白利加岳予定で テント泊を楽しみに多くの人が申し込んでくれたのですが、日本海側大荒れ予報だったので、我らが札幌岳へ転身
ここの冷水小屋は北海学園大学山岳部の管理で、俺も学生時代に小屋管でずいぶんと通った

初日は札幌を午後出発で冷水小屋まで 大量の食料と酒を担ぎあげる
小屋までの道はつぼ足のズブズブ埋まった足跡がたくさん
小屋についてみると、なんかボヤ~としたH大の若者集団13人
いや~な予感
だいたい、俺は大学生が嫌いだ!
ぬるま湯育ちの無責任な感じが許せん…まぁ、置いといて。

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今日の夕食に、まずは焼き鳥
小屋に着いてから鳥肉とねぎを串刺しにする手間のかけよう

続いて、鳥釜飯と鳥肉のけんちん汁と鳥三昧

学生たちは明日朝4時起床して頂上を目指すと早寝してしまった
小屋番は大学の先輩だったので、酒を多いに飲みたいところだったが こちらもしょうがないので
早めの消灯…

案の定、朝4時からガヤガヤが始まって えらい迷惑
13人がかりで朝食できたの7:30くらいってのは人の事だからどうでもいいんだけど
この馬鹿ども、こちらの残りけんちん汁にご飯を入れて混ぜているではないか!
「おい、おい何勝手に 人んちの鍋に手着けてんだ!」とどやしつけると
13人いっせいに「これは僕たちの鍋です」と来たもんだ
「何~」と鍋を取り上げ、おじや状態の中からタケノコ発見
俺の強い味方の出現で形勢逆転
「…あっ、僕たちの鍋こちらにありました」

H大生たちがよく山でやってる「猫ゲロまんま」が俺は大嫌いだ
「代わりにこの雑炊食べますか?」と聞いてくる無神経さも腹が立つ
結局、その猫ゲロにお湯を足して当初の予定だったうどんを加えるのだが
米のぬめりと糖質が加わってかなりまずい朝食となる
お客さん、ごめんなさい・・・

しかも学生たち、昨夜からの降雪で登頂をやめ、小屋の裏で弱層テストなんぞ始めやがったよ
だったら、そんな早く起きるなよ
だいたい、この時期の山に登るのに なぜスノーシュー履いて来ないんだ!
あ~、腹立つのり
もう一度叱りつけ、気分を立て直して小屋裏の斜面からスキーで登る
目指す頂上台地裏の東斜面は昨夜から30cmほどの新雪で、しかも大オープン

底当たりはあるが、シーズン最後とも思えるラストパウダーに思い切り突っ込んで行く
真ん中の尾根頭で後続を待っているとドドド~と雪崩が発生
沢状をけっこうな量で流れ落ちて行った
もちろん無事でしたが

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新雪の下はアイスバーン

ここは斜度が急過ぎてヤバそうなので、早々に退散
頂上尾根を目指す
途中から吹雪いてきたので、小屋を目指して林間のパウダーを楽しみながら下る

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かなり良かったが最後に滑って来たT本さん、学生たちが掘った穴に落ちる
おいおい、ちゃんと埋め戻して帰れよな~・・・「歩く会」

最後まで色々と散々でしたが、全体としては楽しくまとまりました
今週はあったか予報なので、山はストップスノーになっちゃうんだろうなぁ

学生たちは「何だ、あのオヤジ」みたいな事言ってんだろうなぁ
あ~、腹立つ!!!


滑落シーズン

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3月後半は気温の高い日が続いて、雪解けがかなり進んだ。
我が家の駐車場の雪割り作業に気合いを入れ過ぎて、スコップを握る手のマメが潰れてしまった…

さて、アイスクライミングシーズンもさすがに終わり、カミホロでのアルパインクライミングシーズンの始まりだ。前日の夜に十勝岳温泉 凌雲閣に泊まる。
温泉に入ってタオルを絞ろうとしたら、潰れたマメが痛くて絞れない…
おいおい、明日ピッケル振るんだろ?

朝6:30 宿を出発
昨夜の雨は雪に変ったが、風は収まって来たようだ。しかしホワイトアウト…

真っ白けの中、安政火口に到着
と、その時 一陣の風が吹いてカミホロが姿を現す
カミホロ 003.JPG

やったぜ、ベィビー!・・・(古すぎて分かりませんでしょうか?)

調子に乗っていたら、再びガスられて、あやうく北西稜の取り付きを間違えかける。

途中からどんどん晴れて、青空に吸い込まれるようにカミホロの頂上に立つ

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山は暖気と寒気の繰り返しでカリンコリンに凍っていて、アルパインクライミングには最適

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どっかの誰かも正面壁右に取り付いていました
真ん中辺の黒い点は2人のクライマー

まぁ、我々は北西稜なので昼くらいには温泉に浸かってましたが…
温泉入ったら、手が痛かったのを思い出す
登攀中は多少の痛みは忘れるようだ

天気はまったくの快晴で多くの登山者が周辺にいました。

いったん札幌に戻り翌日は余市岳へ
こちらは完全ホワイトアウトで、キロロゴンドラも強風で運休
んな中、吹雪かれながら登って滑ってきました
「吹雪ってワクワクするね」って言ってくれる頼もしきお客さんたちでした。
いや~、滑落しなくてよかったね!

この日は写真なし

生存者ゼロ

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こんなぁ時期もあぁったねと~と中島みゆき調で…
2014年2月22日 札幌国際

そう言えば昨日、午前中テイネ山を滑ってから帰る時に見えた石狩湾から侵入してくる薄汚れた大気はPM2.5
だったんだなぁ・・・
あんまり外 出歩かない方がいいと思うが、そうも言ってられないしぃ

2013年「このミステリーがすごい」大賞の安生正の「生存者ゼロ」
北海道を舞台にしたミステリーサスペンス
ハラハラどきどきでした
なんせ、北見や帯広の市民は全員死んじゃうし、札幌にも爆弾投下で全焼寸前までの危機が迫るんだから

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ミレーストア札幌 林店長の作です。
2014年3月9日 旭岳

パウダーにも毒混じってんだろうなぁ…
あ~、やだやだ

今夜は夜勤で、これから十勝岳方面に向かいます。
明日は早朝からカミホロへ
やだね~、外仕事 
息しないで登ろうっと!

アメリカンPOWDER

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2002年冬期オリンピックの会場となったソルトレイクシティ…
この大会で日本勢はジャンプの八木が銀メダルを獲得したのみだったが、まぁ置いといて…

アメリカに着いてから3日めの朝、目覚めるとふとももから腰のあたりにかけてピリピリと電気が走るような違和感。ん~、とうとう来たか?
ダルビッシュのように「寝違えて首に違和感のため、開幕登板回避」なんて言ってられないので
毎日、お客さんとともにスキーしてましたが、日に日に痛みは募る

日本帰国後、病院へ
「過労が原因と思われる免疫力の低下による帯状疱疹」との事でした。
そういえば、忙しすぎだったよな~
帰国して中1日で東京日帰り出張だったし…
今日は天気に誘い出されて、朝イチでテイネに滑りにも行ったし!
ゆっくりできないのは性分だな
泳ぎつづけてないと死んでしまうマグロみたいなもんか…?

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ソルトレイクには「ブラックダイヤモンド」の工場がある。
まったくの自損でお客さんが自分のストックを折ってしまったのだが、無料で交換してくれました。
さすがだね!
ショップも併せ持っているのだが、日本の値段の15%安と行った所でした。
何も買わんかったけど。

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日本食の店がけっこうあったので、寿司バーや鉄板焼き、幕の内弁当など食べました。
アメリカ人にも大人気なのですが、あの人たち醤油かけ過ぎっしょ!
寿司が醤油でおぼれてました

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アメリカのパウダー事情もおおむね、日本の現状と似たようなもので、降ったら皆さん狂喜乱舞
リフトアクセスのサイドカントリーはあっという間に食い尽くされる感じでしたが
ハイクする人は少ないようです。
そもそも1万円前後もするリフト券買う訳ですから、滑りまくらんと損だしね

ゲレンデ近接のパウダーエリアは雪崩コントロールされていて、パトロールによるダイナマイトやスキーカット
ゲレンデ内に設置されたキャノンからの砲撃などで雪崩誘発済み
それでも場外へ出る場合はニセコのゲートのようになっていて、隣接するパトロール小屋に寄って
注意書きの書かれた同意書にサインしてから入って行きます。

シールで登る人は少なく、肩にひょいとスキーを担いでワシワシと直登して行くのがアメリカ流
ゲレンデトップの標高が3,000mくらいなので、日本勢は薄い空気で苦戦しました。
と言っても7日間の滞在中、日本人スキー屋-には一人も会いませんでしたが・・・

ゲレンデのコースはグルーミング状態が完璧でカムイリンクスのゴールドコースみたいのが5kmくらい続いています。幅が広いので安心してぶっ飛ばせますがヘルメットの着用率は95%以上
実際、100km前後であの硬いバーンを滑るのですからメット欲しかったです。

滑り手の8割以上がカービングスキーヤ-、FATスキーは10%、スノーボーダーは少なく10%
テレマーカーは7日間で5人くらいしか見なかったなぁ

まぁ以上、報告でした~

POWDER MOUNTEN

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アメリカ ユタ州 ソルトレイクシティ周辺で10日間ほどスキーツアーに行って来た。
この地を訪れるのは、自身3度目 15年ぶりとなる。

今回はユタ州の7つのスキー場のサイドカントリーとバックカントリーツアー、パウダー狙いだったのだが…

スノーバードスキー場、アルタスキー場など北米の有名スキー場はグルーミングによるコースコンディションは申し分なく、しかも快晴続きでパウダーなんぞはどこにもない…

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…にしても1日券 11,000円とは高すぎ!
そう言えば、ゲレンデにいるスキーヤ-たちも金持ちっぽい
もはや、アメリカなどではスキーは金持ちの遊びなんだよね~
ルスツが高いなんて言ってられるのも今のうち、やがて中国人スキーヤ-の増加とともに
日本のスキー場も値段高騰への道をたどるんだろうな

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本日は5つのスキー場をバックカントリーツアーで繋ぐ「インターコネクト」
昨夜からの降雪でこの日は粉雪たっっぷり

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思わず、「キャッホー」の歓声が飛び交う

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終わってみれば1日で40kmほど登り、滑り大満足

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さすがアメリカ!
ゴンドラにはどんなファットスキーもツインチップも収納可能なキャリアが付いてます。
国際、キロロあたりも早いとこ導入せんとあかんね!

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POWDER MOUNTEN スキー場はキャットが安い!
1回18$(1900円)で標高差800mものノートラックバーンを楽しめる
しかも空いてる

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今回、7日間のスキーでゲレンデ、粉雪、春雪とさまざまなコンディションを経験できました。
特にグルーミングコースをぶっ飛ばすのは、けっこうな快感で、皆さん硬いバーンを滑ったおかげで
技術的にかなりの上達が見られました。やっぱ、スキーはエッジで切って行かないとね!
そんでもって、7日間の滑走距離はトータル200km超!

それでも、あちこちで会ったアメリカ人たちは口ぐちに「ニセコ最高!」と言ってましたし、
将来は北海道に住もうと思っていると語ってました。
狙われてるよ、北海道!

「やっぱ、北海道だべさ!」を実感した旅でした。

最後に、今回の快適な旅をアレンジしてくれた元アメリカ海軍情報部中佐のカールさんなくしては
ここまで快適な旅にはできなかった事を付け加えておきます。
また、3~4年後くらいに行こうかな…
今度は、カービングとファットスキー板2台持って行こう

キロロパウダー

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昨日はキロロパウダーの予定でしたが、例の「雪穴遭難」の捜索中とあってコース外には出られない!
ので、テイネへ
それはそれで、いいパウダーを堪能できました。

ふた晩を雪穴で過ごし、誰もが絶望的と思っていたところに無事救出の知らせには驚きました。

実は俺も10年ほど前に、その穴に入った事があります。
先に言っておくが、落ちたのではない…

それは「キロロパウダー」ツアー中の事で、沢のお帰りコースを滑走中に後ろの方で「落ちた~」のコール
登り返して、その穴を除くとお客さんが穴の淵に引っ掛かっているではありませんか。

ストックを伸ばして引き上げようとするのだが、雪の壁が柔らかく踏ん張りが効かず上がってこれない。
そこで、俺はスキーを脱いで穴の中へ
なんとかお客さんを押し上げて無事救出
ところが、押し上げた反作用で俺が穴の中にドボン!
穴の正体は「口の空いた沢で中は水が流れています」

脛まで水につかり、上を見上げると天井まで6mはある。
雪の壁は柔らかく、クライミングの技術を持ってしても登攀不可能…

そこでバックパックからシャベルを取り出し、雪の壁を切り崩して階段を作り
20分かかって、なんとか脱出しましたが
その間、お客さんたちは穴を覗く事もなく、おしゃべりしてました。どうなってんの?
少しは心配しろよ!

スキー靴の中は水漬し 2月の事でけっこう寒い
大慌てでゲレンデに戻り、落っこちた張本人のお客さんに靴下買ってもらいましたが…

「3種の神器」必要だね!
まず、穴に落ちたらプローブを組み立てて、穴の上に出して位置を知らせる。
事故のあった日曜日のキロロは多くの人が この穴の所を通過していたはずですが
雪穴の中では、いくら叫んでも声は通りませんので誰も気づきません

おそらく一緒にいた連中ももう1回捜しに滑ったと思うのだが、気付かなかった
それで、一人で勝手に帰ったと安易に判断…

となるとシャベルで自力脱出しかないね!

ちなみに雪穴からロープレスキューで引き上げるとしたら、ロープ技術を習熟したリーダー1名、
サポート役2名、20mロープ1本、カラビナ5~6枚、簡易ハーネス1個…などなど合ったとしても
これで1時間要します。

場外滑走する人はバックパックを背負いましょう!

救助隊の皆さん、お疲れ様でした~

旭岳POWDER WITH MILETT

ホワイトアウトの道央道を旭川へ
砂川通過直後に通行止めになったとの事 スキーより疲れるわ〓

旭岳山頂駅は風速14mのギリギリ運行で、山頂駅付近はホワイトアウトのカリカリだが
樹林帯の雪はすこぶる良い
最後の1本はシールで203高地へ
これがサイコーでしたね!

お宿ヌタプに戻って、風呂、飯、宴会…
ミレー旭岳 010.JPG

ミレーからお揃いのTシャツもらってご機嫌

ミレー旭岳 012.JPG

夕方からしんしんとフレッシュPOWDERが積り、山はご機嫌な状態だが 相変わらず上部の視界なし
この日の旭岳、外人は少なくなって来たけど臨時便運行の混雑状況
最後の1本もホワイトアウトの中、シールハイクで203へ

奥のでかい斜面を狙って、我慢の行軍
で、ドロップポイントに着いたら来た~〓

ミレー旭岳 029.JPG

ミレー旭岳 018.JPG

完全に自由になった!
浮遊感に身を任せてのフリーフォールを堪能
メンバーたちの顔に満足感が溢れる

先行者のいない一番乗りだったので、お帰りコースのラッセルはけっこう汗かかされましたが…

ミレー旭岳 032.JPG

今シーズンの一番でしたわ!

折れたピッケル

いや~、昨夜の代表チームNZ戦
開始早々、立て続けの4点も取るから楽勝かと思いきや、後半に入ると かなり押し込まれてましたね~
香川もPK決めてなんとか、面木保ったがファンタジスタとしての輝きはなかったなぁ…
ACミランで逆風に立つ本田もねぇ…

先週は東京チームの依頼でルスツ、羊蹄山、ニセコと3日間の巡業をこなしてまいりました。
どこもカリカリ、ルスツにいたっては リフト脇もコブ斜面になってて呆れました。
パウダー集めるの大変でしたわ
なんとか、いい斜面見つけて帳尻合わせて喜んでもらいましたが・・

恵庭渓谷 014.JPG

今シーズン最後となるアイスクライミングへ
氷の状態は良く まだまだイケそうですが 他の予定もいっぱいなので終了

恵庭渓谷 008.JPG

最近、家の玄関前の氷割に重宝していた今は亡き「門田」のウッドシャフト
突き刺さったのをあおったら、敢え無く折れました。
そこで登場メタルシャフト…「カジタ エキスパートⅡ」66㎝
今から30年前、雷電4ルンゼを初登した時のピッケルです、長すぎ!
氷割には安心して使えますが、なぜかカドタの方が破壊力あったなぁ

恵庭渓谷 019.JPG

北海道はまた吹雪に見舞われるようで、除雪の大変さとは裏腹に 週末の旭岳が楽しみです

おはよう北海道byNHK

NHK旭岳 001.JPG

2月28日(金)NHKの朝のニュース「おはよう北海道」で旭岳ロープウエイ山頂駅から中継を行う事になり
前日現地入り。快晴だよ、か・い・せ・い…

NHK旭岳 003.JPG

夕焼けもきれい
この日は山頂駅の休憩室に泊まっただけ、スキーはしてません
で、翌朝…

NHK旭岳 007.JPG

これだも…

NHKアナウンサーが用意した原稿は2種類あり
「おはようございます。こちら旭岳はまぶしいばかりの快晴です。・・・」というものと
「おはようございます。こちら旭岳は残念ながら・・・・」というもので、もちろん後者を選択
っつうか外は風速16m、ゴンドラ動くかどうかもわからん状況
結局 外での撮影は寒さでアナウンサーの口が回らないなどの理由でゴンドラ駅舎内から中継

俺も専門家として2分ほどビーコン装備などについて解説
8:00前には放送も終了
ゴンドラで下山するスタッフ8名と別れ、ファーストトラックをいただきながら下山
といっても新雪は硬いバーンの上に10cm程度でそれほど良くない
旭岳に2日間いて滑ったのコレ1本

下山後、カメラマン達に「入門 雪崩講習会」を行い昼には終了、お疲れさんでした。

帰り際、ロッジ ヌタプに寄って行く
なんでも昨夜、山麓で女の人が薬飲んで自殺したんだとさ
旭岳ではけっこう多いそうです。
俺達の神聖な場所で迷惑な話だわ
なぁ~んか北国の雪の中できれいに死ねると思っちゃうんだろね

雷電4&羊蹄山合宿 097.JPG

先日、羊蹄山から見た「PM2.5に汚され中のニセコアンヌプリ」
けっして雪、きれいじゃないですから!

雷電4ルンゼ&羊蹄山

雷電4&羊蹄山合宿 024.JPG

氷の状態良しと見て、ノマドスタッフの研修で雷電4ルンゼへ向う。
1ピッチめは45m5級 

雷電4&羊蹄山合宿 075.JPG
2ピッチ目30m5級を攻める佑

終了後、羊蹄山へ向う

次の日は全道的に快晴
ヒラフ登山口より登り始める

きょうはPM2.5 の予想が出ていたが、次第にアンヌプリ方面が黒くかすんでくる。
まったく迷惑な話だ
定期的に地球の自転を反転できないもんかね…

5時間で外輪に達するとすでに30人近い人があちこちに
快晴なので丸見え

我々もお釜に飛びこむ!
いやぁ~ん…てかっ

登り返して、ついでに母釜も掘る

さらに登り返してヒラフ側にオリジナルラインを刻む
こちらは北面なのでナイスパウダー

アイス登って、焼酎1リットル飲んで、羊蹄山を頂上からパウダー
アルパインスーパー複合は次回の冬期オリンピックから正式種目採用予定
60歳になる俺もエントリーします
でも見てる人は酔っ払いオヤジの酔狂に感動しないだろうなぁ…

MILETT札幌国際パウダー

先週は某国営放送 職員のための雪山入門講習会をテイネで行いました。
参加された皆さまは、全身ダメージで翌日はさぞ大変だったとお察しします・・・

さて、札幌は21日(金)、朝から大雪に見舞われ俺なんか、朝、晩、朝と3回も除雪して
腰痛たた状態で22日(土)の「ミレー共催札幌国際パウダー」を迎えたのでしたがぁ…
この日は快晴〓

場外は50cmのウハウハPOWDERでした
雄冬&雷電 026.JPG

雄冬&雷電 032.JPG
粉コナ、サラ・コナー…

午前中はゴンドラ回しでいいとこどり
で、午後からは
雄冬&雷電 038.JPG

樹氷のモンスターを越えてハイクUP

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さすがに雪深く、ラッセル大変〓

雄冬&雷電 040.JPG

それでも人数分は充分にパウダーあり

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ファクトリー林店長の念願の一眼レフでビンゴ!

たっっぷりPOWDERを堪能した一日となりました。
ニセコから助っ人として駆け付けたミレーライダー瀬戸くんも
「いやぁ~、久々に外人に合わない1日だったなぁ」だとさ

命がけのお帰りコースも、けっこう興奮しましたね!

参加者は最後にミレーからお土産もいただき大満足

来月の8(土)~9(日)のMILETT旭岳も楽しみだねぇ~
こちらはすでに満員、ごめんなさい だぁ…


雄冬と雷電のアイスクライミング

雄冬&雷電 003.JPG

ウォーキング、ウォーキング、ベリーハード
2月は28日間しかないのに、25日間が山もしくはスキーです。

21日(金) 雄冬へ
ババロア&キャンディ
ババロアは状態よろしくなかったが、キャンディ(左側)は近年まれにみる、いい状態

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ババロアをリードする小田ガイド

23日(日)は雷電へ
お客さんはニュージーランドからウエアの撮影にやって来る「カトマンドゥ」というメーカーの人達
現地8:00待ち合わせに6:00に自宅を出発
車も少なく、快調に飛ばして蘭島まで来て!
自分のアイスアックス忘れてきたのを思い出す…
昨夜、工作室で砥ぎあげて、そのまま忘れてきたわ…お客さん分のレンタルは完璧揃えたのだが
俺のは「mizoのきら星」でなければならない!

先方に電話入れて、札幌まで取りに戻る…
忘れ物多いぞ、最近の俺
この前はテイネで、車のドア開け放ったままスキーしてたし、車のカギはどっかに落として失くすし…

約束時間に1時間チョイ遅れで到着
NZチーム8人 モデル、カメラマン、ビデオ、デザイナーと多数
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4ルンゼの全容

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モデルクライマーとカメラマン

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二人を同時にビレー
こんなのありか…?

とりあえず無事、撮影終了

忘れ物名人の大輔に大きく出れないわ…


ニセコ通い

パウダーシーズンど真ん中のニセコ、4日間で3回通いましたわ

後半は日本列島をお騒がせした南岸低気圧の影響も受けて、山は暴風雪、お客さんは飛行機で飛んで来られないと色々でしたが、なんとかしのぎましたわ。

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月~火は+佐々木大輔を迎えて新見温泉ツアー
悪天候で予定の目国内岳へは行けなかったけど、こんな日は林間滑降の方が見やすい

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雪は信じられないくらいに良い!

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「なんも見えね」けど「そんなの関係ねぇ!」

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夜の新見温泉、宴会も盛り上がり4時間も酒飲んでました(18~22時)

で、仕事を終えて家に戻ってきたら、家の前も駐車場もパウダーでさらに残業1時間!
おっさん、腰痛いわ…

K2試乗会

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昨夜は「北海道山岳レスキュー研究会」の第42回例会でした。
60人くらい参加でしたか、会場は警察や消防や道やガイドなど野郎率95%

内容は北海道防災航空隊と道警航空隊による航空レスキューの実態や活動についてでした。
隊と付くのは戦隊とか○○レンジャーみたいで かっこいいね!
ノマドは2~3人でいると「ノマドチーム」と呼ばれる事が多く、ちょっと不良っぽい感じですよね…
本当は山で親切ないい人たちなんですが。

毎回、例会後に行われる懇親会が楽しみというか、そっちが主目的かも
山屋同志で酒を飲むのは楽しいからね
警察の機動隊や消防の若い連中はえらい飲むわ、あいつらが不良だよな

で、翌日はテイネでK2の来季モデルの試乗会に顔出してきました

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この日のテイネ、うっすら5cmパウダー
太板ロッカーよりもスピードロッカーで女子大回転をぶっ飛ばした方が楽しかったね

パドルクラブの佐々木くんらとコソPOWも!

K2来季も見逃せないね

にっぽんチャチャチャ

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連日、熱戦が繰り広げられるソチですが、期待の日本勢 なかなかメダルに届きまへんなぁ…
夜中までテレビ観戦してガックリして寝るのもなんなので、俺は早寝早起きで結果オーライのスタンスです

にしても、スキーにあんなにたくさんの競技があるとは知りませんでした。
アルペン、モーグル、スロープスタイル、ハーフパイプ…
こうなると誰が世界一なのか…?
まぁいいか!

ところで敗者の弁
「また4年後を目指します!」と
またこれから4年間も自分を追い込み続けるのは、けっこう大変だろうなぁ

登山で言えばアルプスやアラスカあたりへ行くのと違って、ヒマラヤ遠征みたいなもんで1回行くだけで けっこう精神的にも肉体的にも金銭的にも人間関係的にも消耗します。
2回も3回も、まして7回も出場した葛西選手はちょっとスゴ過ぎ
そうとうストイックじゃないと続けられない

冬山用具 006.JPG
こちらパドルクラブ オリジナルWAX
ひと塗りで緩斜面の多いキロロでも6ランくらいまで好滑り状態をキープ
値段は4000円超と高めだが、1シーズンは充分持ちます
しかも手間いらずなので、めんどうくさがりの俺にもピッタリ
毎回塗ってから滑りに行ってます
もうホットワックスの手間いらず

継続は力なり!

東京大荒れあれ?

8日土曜日は、快晴のテイネ山でSWINGスキーチームのプライベート「雪崩レスキュー講習会」を開催
快晴しかもパウダーDAYだったので滑りたくなる1日でしたが
皆さん、講習会に真剣に取り組んでいただき、また理解もしたようで ありがとうございました。
その講習中に何度か携帯が鳴っていたのですが、翌日のツアーに東京から参加予定のY嶋さんでした。

東京大荒れ、飛行機欠航!

ちょうど10年前の2月にも、今回ほどではありませんでしたが、東京大雪ありました。
その時、アフリカ キリマンジャロツアーだったのですが、飛行機が12時間遅れで成田を出発したものの、
パキスタンで乗り継ぎ便に間に合わず、4日間もカラチで過ごしてからのナイロビ入り!
高知から参加されたお客さんに至っては、全ての荷物が届かずmそのままキリマンジャロIN
登山装備はおろか、着替えやパンツも1枚もなしで12日間のツアー…あり得ない状況
結果から申し上げると、全員登頂!しかも高知のお客さんはパキスタンで70万円の絨毯を買っていたというから驚き桃の木…ちなみにその客さん、当時72歳の女性でした。

雷電 003.JPG

9日、結局お客さん1名となってしまったが予定通り、雷電2ルンゼへ
氷の発達悪く、しかも気温高めで中央部は水が噴き出してる状況
それでも雷電の氷は柔らかく、良く刺さったな!

雷電 005.JPG

4ルンゼには3パーティーほど取り付いていました。
今から30年前くらいになりますが、初登しました。
カジタの60センチのピッケルとスナーグを駆使して、しかも二日酔いで登攀開始が12時…
若き日の山行は、ほろにがいね

雷電 006.JPG

80m 2ピッチ 5級

キロPOW

古谷 001.JPG

本日は巨匠とキロロへ撮影会
雪はいいんだけど、光がなくてさぁ…

巨匠は来週から「バルセロナ」の試合観戦のためスペインへ
メッシの特典シーン見られるか…

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こちらは先日のキロロパウダー
外は猛吹雪なので、ゴンドラ山頂駅にてステップイン
そのまま登って行きました

いよいよソチオリンピック開幕ですが、俺は「翌朝TVで見る…我慢派」
ライブの感動は何よりだが、冬山ガイドは命がけなので生活のリズムは崩しません
寝不足で冬道運転、ましてやアイスのリードなど以ての外

ところで葛西選手、個人的には応援してますが、髪型良くなくな~い?

今日もまたキロロ

本日もまた、キロロへ
今日のキロロは半端でなかった

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0205 キロロ 003.JPG

もうゴンドラ山頂駅内で履いちゃった
そのままGO!

日中だけで20cmくらい積もったわ

と、札幌戻って来るとまったく穏やか・・・
まるで夢の世界から現実に連れ戻されたよう・・・

会社戻ると仕事ワンサカ、メールワンサカ、予約もいっぱい
そして明日は国際、明後日キロロ、しあさってテイネと多忙でのぼうな俺でした。

道東アイス旅

網走アイス 006.JPG

今年は例年に比べて、小さめの糸引きの滝

・・・

写真貼ろうとしたら容量不足のため、作業できず…

詳しくはガイドレポートに、続く
悪いね!

ブルーウルフな俺

ブルーウルフ 009.JPG

層雲峡にアイスクライミング行って来た。
口にするのも照れくさくなるネーミングの「ブルーウルフ」…まあ、青っぽい滝って事でいいか。

前夜、アイススクリューの刄先をダイヤモンドやすりで磨き上げた。

朝7:00お客さん2名と共に札幌を出発
天気予報は荒天を告げていたが、とりあえず高速道路は開通していて2時間半で層雲峡着

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今回は女々しくスクリュー大量に入れないぞ!と心を奮い立たせ中央部分に取り付く。
気温はマイナス4度とこの時期の層雲峡としては、かなり暖かいのだが氷は硬い

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スクリューハーケンセット中の俺 研いできたので入りは早いのだが、
これで腕力消耗するのさ…

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さすがに50mルート、長い…
セット数7本、7×7=49m
7m間隔だけど、上部のやさしい所でバテてきて3~4本入れてしまったからなぁ…
ブルーウルフなら5本くらいで抜けたい所です。

ところで俺、毎朝のエクササイズを40分はやってるのだが、なんてったて冬場は懸垂でしょ!
という事で10×3セットやって、自身満々だったのですが、若い連中は30×3セットと聞いて愕然…
俺がそんなにやったら、ひじ壊れるわ
「おっさん、無理すんな!」って事だな
頑張れ、葛西!金メダルへのジャンプ〓

bcaのABS

週末は旭岳へ
風はないが視界もない…

それでもパウダーーラインを求めていいのを4本いただく
この日、旭岳では黒い雪が積もりました。
黄砂というよりPM2.5みたいな、身体に悪そうな黒さだったな

旭岳のゲレ食・・・どうよ?
「肉そば」はやめた方がいいよ!そばの上に牛丼の具が乗ってる感じですから
で、今回はえびカレー、1300円うわ

この日は白樺荘泊
宿泊者の半分は外人でしたが、ふだんは8割くらい外人だそうです。
朝5:30頃、屋根からの大落雪の轟音で目覚める

翌日も視界なし!
「だったら林間滑れるカムイが希望」との声で今シーズン4度目のカムイリンクスへ

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bca(バックカントリーアクセス)のABS(エアバッグシステム)のザック使用中

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雪崩に巻き込まれた場合に左ショルダーのトリガーを引っ張ると風船が飛来て雪上に浮上する仕組みです。

この日のカムイ裏かなり、雪良かったね~
それにしても、あの大トラバースをボーダーがつぼ足交えながら第5リフトまで戻って来るのは涙ぐましい

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ゲレ食…
「クッパ」がおススメです。韓国風おじや
これで630円、旭岳のカレーの半額です。
しかも、おばちゃんサービスして大盛りにしてくれました。

カムイリンクス、あとは太板対応のゴンドラに改修が待ち遠しい

レスキュートレーニング

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本日はテイネ山にてクレバスレスキュートレーニング
ロープウエイ山頂駅の横でアンザイレン状態からクレバス転落、1/6引き上げシステムにてレスキューというシナリオ。

本日はパウダーのコンディションもよろしく、次々とスキーヤ-&ボーダーが奥の旧男子大回転コースを滑りにやって来るのだが、みんな俺達に頭を下げていく。
知り合いも何人かいたが、ほとんどが見知らぬ若者たち…

パウダーを楽しみに来ている人たちには、ロープにぶら下がってヘコヘコまじめに練習している俺たちがよっぽど偉く写ったのだろうか?

「滑れて、登れて、助けれて」ここんとこ大事だからな!

練習終了後、山頂から紐締め登山靴でスキー滑降
谷足加重、外向外傾、抜重…基本通りでないとフニャ靴でスキーは操れない
この不安定さがまた面白い

やっぱスキーヤーより、山屋の方がちょっと偉いかもね

WITH MILETT IN Kiroro

ミレーキロロ 028.JPG

ミレータイアップ企画でキロロでパウダーしちゃいました。

この日は寒くていい雪がちらつく絶好のコンディションでしたが、長峰第1・第2とも整備点検とかで運休・・!
困るんだよね、日曜日に…

という事でゴンドラ利用でパウダーエリアへ!
ちなみにロープは潜っていません
あくまで、ロープの切れ目から場外脱出です

ミレーキロロ 019.JPG

ミレーキロロ 020.JPG

ミレーキロロ 021.JPG

昼休みはいったん下りてゲレ食へ…超混み
食堂で場所取りする場合、まず空きテーブルを見つけたら手袋とか帽子置いておくじゃないですか
人がいないからって除ける訳にもいかないし、なんとか分散して座れましたが。
昔、イタリアのスキー場で同じように場所取りして、食事取っテーブルにて戻ってきたら、帽子と手袋盗まれてた事あったな
「置いておくから悪い!」ってか
国が変るとルールも違うからなぁ…

ところで、その昼休みに車に物を取りに駐車場に戻ってみると、俺の車がない!
鍵は持っているのだが「やられた」と直感
集合場所に戻り、お客さんたちに「どうやら車盗まれたようなんで…」と状況説明。「もう一度、みんなでよく捜そう」という事になりお客さんと共に駐車場に戻る。
「あれ、宮下さんどこ行くんですか~」「車止めたのあっちの駐車場ですよ」「え~!」
完全なる勘違い。先週、国際スキー場へ行った時の停車位置と思い込んでました。
で、あったわ!あ~良かった。

で無事、午後の部再開

ミレーキロロ 025.JPG

ミレー林店長、イェ~イ

ミレーキロロ 026.JPG

ニセコから助っ人にやって来たミレーライダー瀬戸くん

まぁ、終わってみればハッピーパウダー、楽しかったね~だったのだが…
その夜21:00からNHKスペシャルで「アルツハイマー病を食い止めろ」見ちゃいました。
「桜、電車、猫…」
運動不足や睡眠不足も原因になるとの事、運動は充分やってんだがなぁ…



カムイへ

カムイ 003.JPG

カムイリンクスへ
札幌出発時は晴れていたのだが、例によって岩見沢あたりから美唄くらいまで吹雪、ギリギリ通行可能でカムイ着。カムイも雪が降っていたが
寒い日が続いているので、雪質は大変良い!

本日は80歳のお客さんも、新車のロシニョールで参加
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先端部がハニカム構造で軽いのでパウダーでの浮力が良い
裏の斜面はほとんど人が入っていなかったので極上パウダーでした。

帰る頃、すっかり青空

最後の1本は、斜光を浴びながらジョン・デンバーの「サンシャイン~、ON MY ショルダー」が聞こえて来そうないい雰囲気でした。

帰路 深川から高速に乗ると「美唄~岩見沢 ユキ通行止め」の表示にガックリ…
下道は渋滞してるだろうからと砂川でトイレタイム
これが良かった!
通行止め解除にビンゴのタイミングで美唄を通過

うちに戻って、風呂入って「さぁビール飲むか」とグラスに注ぎ終わったタイミングで
携帯が鳴り「ニセコ雪崩事故の件で…」と電話取材15分
誰だ、俺のハッピーアワーを邪魔したやつは…

本日、俺も所属する「雪氷災害調査チーム」が現地にて調査中
詳しくは後日、日本雪氷学会 北海道支部のHPにて

クレーマーキャニオン

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寒波押し寄せる中、アイスクライミング行って来ました。

恵庭アイス 002.JPG

このお客、只者ではない…
事の発端は先月、山へ行った帰りの車内でアイスクライミングの話をした所、興味ありとの事で
じゃあ、ちょっと道具見に行ってみますか!と秀岳荘に寄ったのですが、全装備即買いでした。

ちなみに夏の岩登りの経験もないそうです。

トップロープでしたが、ほぼ垂直のつららをみるみる登ってしまいビックリ!
帰る頃にはかなり上達してました。
いや~うらやましいセンスでした

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ベテラン組も奮闘

ところで、高速道路・・・
行きも帰りも事故ってましたわ

最近読んだ本:「人斬り以蔵」司馬遼太郎 ○ 「日本人はいつ日本が好きになったのか」◎
「人間にとって成熟とは」曽野綾子△ 「GREEN LAND」なまら癖ーX ○
「北の山河抄」新谷暁生 ◎ 「幸福な生活」百田尚樹 △ …

最近見た映画など:「永遠のゼロ」◎ 本の内容が分かりやすく集約 VFXによる戦闘シーンは圧巻
「ウルバリン」△~×
「オペラ座の怪人」すごいらしいが、そうでもなかったなぁ…半分以上寝てた
「42 世界を変えた男」◎ 男はこうでなくちゃな!

パドルクラブ共催パウダー 札幌国際

寒いぞ!
札幌市内は雪降ってないけど、山は別!
ここ札幌国際スキー場も30㎝ほどのフレッシュスノー

今日はパドルクラブとの共催で「登りなし」でパウダーという今時、ちょい無茶な注文…
そこをどうにかするのがプロでしょ!

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BC経験なしの人が半数以上でしたが、滑りの方はバッチリ
皆さん、ハマった~という顔してました。
「ひっひっひっ、もうお前達はゲレンデには帰れない~」と(デズニーランドのアトラクション風に)

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かくしてパドル&ノマドの作戦は成功…
太い板が欲しくな~る
また、パウダー滑りに行きたくな~る

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最後のスノーブリッジけっこう悪い

層雲峡アイス&k2ニセコpowder

うちの若いモン連れて層雲峡にてアイスクライミング合宿して来ました。
まず、初日は錦糸の滝へ
ノーマルルートを登ってから、トップロープをセットして右側の長く急な方を登る。
さすがに50mワンピッチは長いね…

2日めはブルーウルフへ
去年は冬期間も治山工事やってて入口ん所にあった飯場から
おっさんが出てきて「歩く事もまかりならん」とえらい剣幕で怒られ、登山口敗退だったのですが
今年は工事終了との事で滝にたどり着く事ができました。

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よっしゃ、右の長い方登るぞ!と元気よく登りだす俺

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真ん中くらいまで登ったら、さすがにへばって来て若いモンに交代

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50mのロングルートを攻める佑くん

「ん~、年寄り半日仕事ならぬ、年寄り半ピッチだな」

いったん札幌に戻り、翌朝はK2キャンプが行われているニセコもいわへ
全国からK2ライダー、アメリカ本社からもプレゼンのため3人、そして三浦雄一郎&豪太も参加
おりしもパウダーいい条件で、みんなと久々に盛り上がりました。

宿泊と夕食&宴会はご存知「ウッドペッカー」
超満員
いや~、酒飲んだわ…
ゴンちゃんと坂本タケヒロ面白すぎ!
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写真はまったく取り忘れたのだが、翌朝のウッドペッカー、みんなが出かけた後の図

翌日はあいにくの吹雪でゲートは開きませんでしたが、それでも強風の中クワッドリフト1時間ぐらい運行
いいのをいただきました!

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昼時、子供たちに囲まれサインに応じる三浦先生
「そば、のびるって…」
気にするふうもなく、記念撮影や握手にも笑顔で対応してました。

昼でクワッドも止まってしまったので、これにて解散
まさに年寄り半日仕事でした

あけましてパウダー

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1月2日 キロロ1107峰へ
吹雪で札樽道の一部が通行止め、こんな日に山行きたくねぇなぁ…
案の定、キロロの駐車場についてみると車から出るのもはばかられる吹雪、吹雪、氷の世界~

キロロスキー場横の1107峰は俺がスノーボーダーだった15年ほど前に愛用した山
細くて急な尾根はスノーシューで直登するには良いのだが、スキーでジグを切るのは辛い…
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問題の渡渉地点の天然の倒木がブリッジとなってて楽勝!
沢に入ると風も収まって悪くない
標高を上げると藪も気にならなくなってきた
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この日はいいのを2RUN
今年も1シーズン、いい雪に会えますように!

中1日でニセコへ
この日も大雪だ
まずは、モイワへ
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半分は外人、しかもアジア系もパウダーをジャンジャン滑っているので、ちょっとビックリ

その日は五色温泉別館へ
正月料理を色々作ったのですが、酒飲みに夢中で写真撮り忘れる…
(大根と豚角、あさりのすまし汁、茶碗蒸し、海鮮丼…ビール、ワイン、金粉入り焼酎)

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一晩中降り続いた雪に閉じ込められる
50cm以上積もって、車が出られない

こんな吹雪の中をとても山に向かう気になれず、この日もお手軽モイワへ
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この日も札樽全線通行止めだったので、早く帰りたかったのだが、お客さんの「もう1本」という頼みに折れて
見返り坂のいい所いただく。

午後なのにラッセル嫌って誰もトレースつけないので、先頭に立つ
先月、キリマンジャロに登頂してきたため、高所順応できた身体にラッセルはちっとも応えないぞ
「俺の前に道はなく、俺の後ろには外人たちがゾロゾロ着いてくる」…
「ラッセルありがとう」と言って来たので許す!

自宅に戻ってからもパウダー…こちらは天国でなく除雪地獄でしたが・・。

佐々木大輔と旭岳

今や「日本一のブランドスキーヤ-」となった佐々木大輔と旭岳を滑ろう!という餌企画で募集しましたが、
集まったメンバーは「いつもの連中」が中心でした…

旭岳ロープウエイ駅に着いてみると「山頂15mの風で運休の可能性高し」との事
なんだよ、こっちは張り切って来てるのにテンションさがるなぁ…

とりあえず、「かなりまずい肉そば」(まるで牛丼の具をそばにかけたようなもんで、かなりのミスマッチ)を食べてからゴンドラの人となる。まぁ、風あるけど視界あるし、けっこういいんでしょ!

3本めはシールで登って「203高地」から裏盤へ!すばらしい、ワンダフル、グレート!
今シーズンサイコーのロングDEEPラインをいただく

宿は常宿ヌタプへ
温泉、美味しい食事に宴会
さらに大輔の「グリーンランド遠征のフィルムショー」
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皆さま、写真集のお買い上げに協力いただき、ありがとうございました。

宴会は盛況のうちに…

翌日は山頂20mの風でゴンドラ運休
すぐに「カムイリンクス」へ転身
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これがまた、エガったのさ
新雪30cm、ウハウハPOWDER

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「大ちゃんと滑ると楽しい!」とい事でハッピーend

「大ちゃんコラボ」2月17~18日「新見温泉泊 裏ニセコ」まだ、若干の空きあり
お申込みはお早目に!

3連勤な俺

三連休は三連勤でした。
まず、21日は「パドルクラブ共催の雪崩レスキュー講習会」
もうかれこれ8回目くらい、8年くらいやってます。

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発見!

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プローブライン

14名ご参加いただきました。
ありがとうございました。

22日:旭岳登頂
天気予報が下り坂だったので、めずらしくデポ旗持参しました。
その昔20歳の時、旭平で40分かかってリングワンデリングした事があったので…
GPSも持ったし、万全だと安心してたら地図を忘れた
ゴンドラ乗り場に置いてある地図を持参する

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予報に反して快晴の旭岳頂上!

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途中、トムラウシが臨まれた

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MILETT トリロジーJKTの俺

下山する頃から風が強まり、ガスが湧いてきた
夕方から、けっこう降ったようだ

23日:層雲峡 銀河の滝

朝7時集合して層雲峡へ
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銀河の滝下段にトップロープ3本の貸し切りでシーズン始めのアイスクライミングを楽しむ
むしろ核心は石狩川の渡渉
例年より若干深く、数名 長靴に浸水
靴下絞って、ホカロン貼り付けて頑張りました

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帰りの道央道では、どっかの誰かが事故を起こしてくれちゃって、江別西~札幌JKまで通行止め
45分渋滞遠回り

札幌もけっこうな積雪でしたが、さすがに疲れて自宅周辺の除雪は翌朝に!

キロロ行って来た

アフリカ行で2WEEK空いてしまったので、ゲレンデコンディションも良くなっているかと期待して帰国したが、
札幌市内ビシャビシャ毘沙門天

一番よさそうなキロロに行って来た!
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天気サイコー

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ゲレンデ空いてて良かったけど、関西弁の70代くらいの人多かったです。
本当によくしゃべる人達だね~
ゴンドラやクワッドなんか乗り合わせたら、ず~としゃべってたわ
おまけにリフトから落ちてる人もいたぞ!

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今年はコレ
K2のスピードロッカー BOLT
なまらの切れ味!

調子に乗って午前中で12本滑って、くたびれました~

沈まぬ太陽 登頂編

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「沈まぬ太陽」は作家 山崎豊子の作品で渡辺謙 主演の映画にもなった。
主人公の恩地は「国民航空」の労働委員長として会社側と激しく対立、その結果、左遷人事でナイロビ、テヘランなど10年に渡って僻地勤務を命ぜられる。帰国後も閑職に回され、また史上最悪の航空機事故となった御巣鷹山ジャンボ機墜落の事後処理の陣頭に立つ事を命ぜられる。

話は飛ぶが「ジャンボ」はアフリカの現地スワヒリ語で「こんにちわ」を意味する。
また1880年代イギリスに送られたアフリカ象の名前が「ジャンボ」であり、なんとなく「巨大」を意味する言葉としてボーイング747型機をジャンボジェットの愛称で呼ぶようになった…と知ったかぶりはこの辺にして
昨日の続きです。

さて、各国の登山者が登頂をあきらめる中、我々は真夜中の猛吹雪に耐えながら頂上を目指す。
なんせ3時間くらしか寝てないので、ひどく眠い。しかも真っ暗闇の中、ヘッドランプの灯りが揺れて
よけい眠気を誘う。5200mのハンスメーアケーブという初登者の名前のついた洞窟の所で、Tさんが不調を訴える。手袋が濡れていて手がひどく冷たくなってきている。ガイドが新しい手袋を交換して後ろから支えながら
上を目指すが、とうとう5250m付近で断念。

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その後も何度もめげそうになりながらも夜明けの6:30、頂上のギルマンズポイントに到着。71歳のUさんも感激の登頂。山頂の積雪は20cmほどあり、まるで冬山だ。最高点ウフルピークまでは深い雪のラッセルが続いているようなので本日はこれまでとして下山に移る。

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4700mのキボハットまでなんとか戻るも、お客さんたちは高度の影響で具合が悪い。
とにかく下山するのが最良だと、3700mのホロンボハットまで頑張る。

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砂漠状の通称サドルからは、昨日の雨が水蒸気となって蒸発していく。

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なんとか全員合流、ガイドやスタッフたちと記念撮影

翌日、登山起点となったモシの街に戻った、
12月のこのへんは「ジャカランタ」の花が満開となる。

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さっそく、シャワー&ビールで喉を潤す。
なんて旨いんでしょう!
Oさんが用意してきた「マッカラン18年」も、ストレートでぐいぐい
アフリカの水平線に日が沈むころ、飲み過ぎたOさんも記憶をなくし、沈んでいったのでした。

翌日はナイロビまで戻り、アフリカンミュージックで最後の夜を楽しみました。
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沈まぬ太陽 キリマン編

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モシの街から見たキリマンジャロ

サファリツアーを終えた我々は、国境の町ナマンガという所で車を乗り換え、タンザニアに入る。
タンザニアは世界でも最貧の国で人々の暮らしは貧しい。
車は乾ききったサバンナの中を走り、登山の起点となるモシの街に入る。
ここは、「キリマンジャロコーヒー」の産地として有名

12月のキリマンジャロはすでに6回来ているのだが、今回ほど天気の悪かったのは初めてだ。
登山中の6日間、全て雨…
おかげでお客さんには「雨男」呼ばわりされる始末

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登山開始して2日め、ようやく晴れる

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標高3300m付近からトリトマと呼ばれる花の向こうにマゥエンジ峰 

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3700m付近からは「ジャイアントセネシア」の木が不気味
なんか夜になったら歩き出しそう…
天気も下り坂、この後雷鳴って土砂降りに…

ここで、キリマン登山について軽く紹介
登山口の標高は1800m
ここから2700m、3700m、4700mの各山小屋に宿泊して5800mの頂上を目指す。
途中、3700mのホロンボハットに2泊して高所順応を図る
登山には必ずガイドを同行せねばならず、他にコック、ポーターなどが付いてサポート万全
全行程5泊6日の登山となる。

とりあえず、3700mまでは皆さん、好調
そしてこの日から4日間の禁酒…標高の高い所での飲酒はかなり危険なので、今回は私も久々に禁酒しました。
ちょっと自信にもなりました。「やれば、できるじゃん、俺!」

さて、いよいよ一行は4700mのキボハットIN
この日も横殴りの雨で、全身ずぶ濡れ…
登山靴もびちゃびちゃ、大丈夫か?俺達・・・

キリマンジャロの山頂の夜明け前の気温はマイナス15度くらいになる。
あのメスナ―でさえ「異常な冷え込み」と嘆いたほどだ。

とりあえず、用意してきた古新聞を靴に入れて水分を吸わせるだが、はたして…
靴下までびしょぬれ、こちらは寝袋の中に入れて、体温で乾かしシュラフに水分吸収させる。

夕食を終えて19:00就寝
仮眠して23:00に起床、お茶とビスケットの簡単な食事を済ませ、いよいよ登山開始!

ところが小屋の外に出ると猛吹雪…
どうなる?俺達

お~と、ここで写真の許容量オーバー
続きは、また今度…じゃあね!






沈まぬ太陽

アフリカ大陸最高峰 キリマンジャロに3年ぶりに行って来た。
千歳ー仁川、そして15時間のフライトでケニアの首都ナイロビへ

まずは、サファリへ
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5mまで迫って来たアフリカ象

アンボセリ国立公園はキリマンジャロのケニア側に展開する広大な野生動物保護区域である。
ナイロビから3時間のドライブで国立公園ゲートに入ると、いきなりキリンの群れ登場!

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カンムリ鶴も間近に

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つがいのチーターが車から20mの距離でガゼルを捕食していた
しばらくして食べ終わって、その場を離れるとすぐに今度はハイエナの登場
チーターの食べ残しをむさぼっていました。

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こちらが生前のトムソンガゼル…

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象さんも20頭くらい群れていました。

他にもライオン、カバ、シマウマ、ヌーと次から次に登場してお客さんたちも大興奮

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マサイ族の村へも訪れて、一緒にジャンプ!

この日はサファリロッジに泊まり、豪華な食事と冷えたビールでアフリカを堪能する。
そして明日はいよいよ、キリマンジャロへ…つづく

テイネ&国際

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週末のオープンが危ぶまれていた手稲ハイランドだったが、ギリ30土曜日にオープン!
壁にはまだ雪付きは少ないものの、パノラマ2号リフト沿いの1壁はOK!
急斜面を滑る事ができて、スカッとしましたわ。
この日はスキーヤー、100人くらいだったかなぁ…
初滑り券3,500円と相変わらず、金儲けに向かって独走中か?
コースほとんどクローズなのに…
せめて、シニア初滑り券を2000円くらいで設定して欲しい、シニアな俺!

6本滑って、ゲレンデ荒れてきたので帰る

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うっとおしいから好きではないのだが、ヘルメット着用
ipod接続用のイヤホン内蔵
なんか、安堂ロイドになった気分でした。

12月1日(日)札幌国際スキー場へ
ゲレンデに近い駐車場はすでに満杯、遥か下の第3駐車場…ゲレンデに遠い
スキーヤ-およそ3000人?
リフト券売り場で10分ほど並んで、ゴンドラ1回券のみ購入

我々はゴンドラ山頂の裏で雪崩講習会
積雪は1mありました
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まだブッシュが立ち立ちでBCは無理です!
念のため…良い子は沢に滑り降りてはイケません
帰ってこれなくなりますから!

MILLETミーティング

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11月27日(水)18:00 札幌ファクトリーにて「MILLETミーティング バックカントリーへ出かけよう!」
スライド&トークショーを行いました。

平日の忙しい時間にもかかわらず、満席オーバーのご来場 ありがとうございました。
滑りシーズン直前のトークショーは昨日で3本目、苦手のPCもなんとか格闘して毎回違うネタでパワーポイントを作成して行くのですが、段々仕上がりが良くなってきているような…

昨日は会場が広かったので、ビーコンサーチやツエルトビバークなどのアクションものも行う事ができ、来場者の皆さんも退屈しないで聞けたかなと思っています。

特に立山雪崩事故やカミホロ低体温症など時事ネタには、皆さん真剣に聞き入っていたようでメモを取っている人もけっこういらっしゃいました。

終了後も「為になりました」と多数、お声かけいただき感謝です。

個人的にはニセコの瀬戸くんが上映したGO PRO映像が楽しめました。
雪不足の今シーズンにあって、11月中旬の初雪でニセコもいわを登って滑っている映像は
とてもほほえましかったと思います。

肝心のトークショーの映像は取り忘れたので、ファクトリーレンガ館裏の煙突登りサンタの絵を貼っておきます。今日はサッポロもけっこう降ったので、いよいよ週末はOK…!?

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低体温症

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三段山よりカミホロを臨む

11月23日十勝岳連峰カミホロで低体温症による死亡事故がありました。
この件に関してHBCとUHBの2社からコメントを求められ、昨日の夕方のニュースで喋りました。

収録後、2か月ぶりに床屋へ髪を切りに行きました。
行きつけの床屋さんなのですが、ご主人が今度「神社検定」を受けるので勉強しているとの事。
「じんじゃけんてぃ~?」
そこから神社の話が始まったのですが、あまりに俺の無知さ加減にあきれたご主人がひとこと!
「山の事以外は何も分かってないね~」と来たもんだ…

18:15
夕方のニュース冒頭で「専門家の話によるとカミホロカメトック山は…」で遭難報道が始まったのだが

「山の事以外は何も分かっていない山の専門家」かぁ…と自虐しながらTVを見てました。
実際、この事故の詳細もまったく分かっていないので、「この時期のカミホロとビバークの困難さ」についてコメントしました。

亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

バックカントリー入門セミナー

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23日の土曜日、パドルクラブ池内にてスライドショーを開催しました。
参加いただいた皆様、ありがとうございました。

対象は「今シーズンからパウダーを滑ってみたい人」のためにという内容でしたが、
会場の熱い空気がヒシヒシでした。

最後の質問時間には「雪崩に遭ったら、どうすればいいんですか?」とナイスな質問
「口を手で押さえてエアーポケットをキープしつつ泳げば、助かる可能性がある」と答えましたが
その時、立山で雪崩事故が起こってたんですね。
TVニュースで画像見ましたが、あれだとちょっとヤバイ!

やはり、雪崩には遭わないようにするしかないですね…

27日18:00より札幌ファクトリーにて「MILLETミーティング」あり
興味のある方は、当日直接会場へ
ファクトリー2条館1階です。

札幌国際Open Today

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今日から札幌国際スキー場がオープンという事で、半信半疑ながら行って来ました。
スキーセンター前はウッスラでしたが、ゴンドラ8で山頂まで行くと、積雪35cmで何とか営業。

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リフトはちょうど一杯くらいで、スキーヤ-300人、ボーダー30人、テレマーク1~2人…くらいでした。

なんとか我慢して8本くらい滑りましたが、飽きてきたので帰る。
コースは下まで下りられないので、下りもゴンドラで。

ダウンヒルコースにバカボーダーのトレースが3本…
板、もったいなくないのか?
ダメと言われるとやりたくなるのが、若気の至り
良いおじさんは、滑りません。
昔なら、分からんけど…

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おっ、俺該当者。。。
1日券1,000円、来なきゃな

BC<br />BC入門セミナー池内

今週末の23土曜日、15:00~16:00
池内5階 パドルクラブ 特設会場にてBC入門セミナーのスライド&トーク行います。
ゲレンデじゃ物足りな~いと感じてる方、ぜひ!
予約不要 直接どうぞ

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装備や雪山の知識について、はじめてのバックカントリーの人を対象にお話します。

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明日、滑りに行こうかなぁ…

登山安全シンポジウム

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昨夜は札幌駅北口近くのエルプラザにおいて、北海道山岳連盟主催の「安全登山シンポジウム」が開催されました。
メインゲストに「世界最高峰エベレストに世界最高齢80歳で登頂を果たした三浦雄一郎」が講演するとあって
会場は360席が満席で埋まった。

まず、富山県警山岳警備隊長 高瀬氏が「日本の山岳遭難の発生状況と北海道の実態」について講演。
高瀬氏、さすが救助のプロとあって「お決まりのお説教」じみた話だけではなく、現在の山の状況をよく理解しているなと思える講演でした。

続いて皆さんお待ちかねの三浦雄一郎登場!
まずは5分くらいにまとめられた「今回のエベレスト登頂」の様子をDVDで紹介。
これが、さすがドルフィンズ制作、ひじょうに良いデキで、会場一体となって登頂と生還を体感。

その後の講演も今回の三浦雄一郎はノリノリでした。
破天荒な冒険人生と自身の闘病や怪我からの回復、エベレストへの道のりとON TIMEでまとめあげてくるところはさすが!
私自身、何度も氏の講演は聞いているが、昨日のは相当良かったです。
たぶん、壇上から会場の雰囲気を察して「ホームゲーム」として喋れたんでないでしょうか?

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3人めは今回のエベレストにも同行した大城ドクターの話
「エベレスト登頂を医療面で支えて」というタイトルとは別に山での心臓死と低体温症の話をかなり分かりやすく話してました。来場者はざっと見て60代以上の人が多かったので、かなり身を乗り出して聞いているようでした。

最後は3人によるパネルディスカッションで3時間に及ぶシンポジウムは喝采で終了したのでした。

この日の俺は三浦雄一郎の運転手件、荷物持ちだったので終了後、自宅まで送る予定でいたのですが
「この後、宴会あるんだよな?」とやる気満々。

主催者の道岳連の計らいで懇親会へ
ビールで乾杯のあとはすぐに「芋焼酎のロックで」と言う事で、いつになく上機嫌の三浦先生でした。
俺?
もちろん、最後まで一番飲んで三浦雄一郎を送って行くの忘れましたチャンチャン!

晩秋の赤岩

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この時期、恒例の赤岩ドライツーリング行ってきました。
こんなに寒くなっての赤岩なんて、誰も来てないだろうと思いきや、駐車車両12台

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ドライツーリングについて解説…
冬期間、岩壁に凍結した氷を登るためのテクニック
氷が途切れていたり、つららが地面まで届いてないような時にもアイスクライミングツールで引っかけながら
登り、途中でつららに乗り移ったりと空中でのダイナミックムーブが魅力。

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やる人は少ないが、以外に隠れFUNEは多い?

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アックスの先っぽも安定性が良くなるようにチューンナップします。

スリップするとアイゼンが火花を上げて悲鳴をあげます。

この日は我々以外の皆さんは普通の夏クライミングをしていたようでした。
まあ、あまり 良い子はやりません。
Mっぽい感じがいいんですがね…

フィリピンの思い出

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この度の台風30号の被害で多くの人が亡くなり、1000万人近い人たちが被災していると聞いて胸を痛めている。

僕はその昔、単身でレイテ島の隣のセブ島にザイルとクライミングシューズを持って出かけた事がある。もちろんクライミング目的で!
ところがビーチの岩はサンゴのガビガビでクラックなどはどこにもなく、途方に暮れていた。そこに「何してるの?ここはダイバーが集まる所だよ。ダイビングに行こう」と地元の若者が声をかけてきた。
彼の名はディック・ビスタマンテ…おいおい、お前、原住民か?と名前でまずびっくり。

翌日、ディックと初めてタンクを背負って海に潜って、一発でハマった。
果てしなく深く音のない世界、山とはまた違う圧倒的な生命に包まれているような安心感が海にはある。

モアルボアルという小さな村は、当時はやっと電気が通ったばかりで、水は毎日、街から給水車が運んでくるような所だが、どうやら世界各国からディープダイバー達が集まって来る所らしい。
僕は岩壁を捜しに行くのもそっちのけ、毎朝彼らに混じってダイビングに出かけ、昼からはビールを飲んで惰眠をむさぼり毎日やってくる夕方のスコールに合わせて、バンガローの外でシャンプーするというような、とっても自堕落な生活を1カ月ほど送った。食堂の冷蔵庫から勝手にビールを出して飲んで、柱の横にmiya正正Tみたいな感じで、自己申告で飲み放題。

夕方になると、村の広場でバレーボールが始まる。ルールは3回で相手コートに戻すというだけで、人数もセットも関係なく、世界中のダイバーや村のおばさん、子供までもが混じって暗くなるまで毎日、毎日遊んでいた。

その頃、ディックは盛んに僕のダイバーウオッチを売ってくれとせがんだ。日本で35,000円で買って2~3年使ったものだが、気にいっているので手放す気はなかったが、さすがに25,000円まで値があがった時には手放す事にした。ちなみにここでの滞在費1カ月分とダイビング20回分、ビール代全てを払っても、おつりが出た程だ。

帰国が迫った頃、ダイビングスクールのオーナーであるネルソンが(今もモアルボアルで、ダイビングスクールやってます)お別れパーティーをしてくれる事になった。当日はアウトリガーのついた中型の船で、ちょっと離れたビーチまで出かける事になり、ダイバーに混じって食堂のおばさんやら、村の若者、そして生きた豚や鶏も乗り込んだ。さながらノアの箱舟状態。

ダイビングを終えて浜に戻ると哀れ豚ちゃんは肛門から口まで丸太棒で貫かれ、丸焼きに焦げ上がっていた。「首の所が一番うまいんだぞ」とディックが教えてくれた。

焚き火の回りで誰かがギターを弾きながら、当時はやっていたフィリピンの歌「アナク息子よ」を歌っていた。
僕も日本語で歌わされた。「お前が生まれた時、父さん母さんたちは、どんなに喜んだ事だろう…」日本では杉田二郎がカバー

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僕はその3年後、再びこの村を訪れている。
村人たちはみんな僕の事を覚えていてくれた。なかでも驚いたのが17歳になったディックの妹…
まるでミス・ワールドクラスの美女に変身していた。「来月、隣の島に嫁に行く」と言っていたのが思い出される。今回の災難を逃れていてくれるといいのだが・・・

ウィークエンダー

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夏山から雪山への端境期となる11月上旬は、各地で講習会やイベントが盛りだくさんだ。

まずは9日土曜日、北大クラーク会館で第21回になる(雪崩事故防止研究会)主催の「雪崩から見を守るために」に顔を出して来た。参加者は300名程度 会場満員
内容は昨年十勝岳周辺で起こった4件(3名死亡)の雪崩事故の報告と検証
特に雪崩発生要因となる弱層の正体が低気圧前面で降る降雪結晶によるものとの報告でした。

北海道内陸部や高い山では、この弱層がけっこう長く残る。
昨年3件の死亡事故現場はふだんから、多くの人達が好んで滑る場所であり、事故の報告を聞く限り危険はいつも隣合わせ、明日は我が身という印象だ。

ビーコンを持ち、儀式のようにコンプレッションテストを行うが事が事故を防ぐ策ではない。
多くの雪崩生還者たちが口を揃える「なんかイヤな感じがしてた」という見えない警告
現代の世の中には多くの有用な情報や便利な道具がある。そこに経験と感覚をMIXして行動するという事でしょうかね。

ブルース・リーは言った「考えるな、感じろ」と…
アチョー!

講演会終了後は、研究会メンバーで楽しく懇親会
こっちがメインだったりして…

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(シャモニー バレーブランシュから)
翌日は「バンフ」
こちらはpatagonia主催で道新ホールにて2部構成で山岳映画など12作品の上映会
定員700、1部はほぼ満員、2部は600人くらいだったかな

合計5時間以上の映画観賞だったので、腰ベルト巻いて気合い入れて見に行って来ました。
途中休憩もビールは飲まず、しかし所々寝ましたが…

一番面白かったのは南極点まで無補給で往復2300kmを歩く「クロッシング・ザ・アイス」
困難のさなかにあっても、相手を思いやる気持ちやユーモア、そして達成の時を先行しながらも
ゴール寸前でキャンプしながら彼らの到着を待って、同時にゴールしたノルウェー人の寛容さ

かつて谷川岳の冬の第3スラブの初登頂を果たした長谷川恒夫が同日に登った森田勝に「第2登おめでとう」と言ったという湿った話とは大違いだ。

上映終了後、場内からは大きな拍手が…

普通の映画館ではない光景だよな。
X-manやレ・ミゼラブルの終了後にも拍手する人はいない

ちなみにインドの映画館では座席が一番前の方が2等席、順に1等、特等となるのだが
クライマックスシーンは拍手どころか指笛や喝采、また頭に来るような場面では罵声やスクリーンに物をぶつけるなど感情表現が激しい

帰宅後、イモトの「イッテQ」でマナスル登頂もやってました。
こちらもいろんな意味で感動
再起不能の怪我を負った「角谷ガイド」は古いガイド仲間であり、今後が心配されていたのだが、マナスルの直前、夏のモンブランで会った。驚嘆して声をかけると「ボチボチ行きますわ」との反し
まさに奇跡の復活(骨盤と大腿骨を2年前に粉砕してる)
ディレクターも含め、全員登頂とは恐れ入りました

マナスルは俺にとっても思い出の山
17年前に遠征していて、悪天候で登頂は逃したが7700mまでスキーを担ぎあげ、ベースキャンプまで
標高差3000mを滑り降りた事がある。面倒くさがり屋の俺は動画はもちろん、写真にも残していない。

TVが普及して50年、今では携帯電話でも動画撮影も可能な時代だ。
俺の携帯にも動画の機能はあるが、未だに一度も使った事がない…

泉ピン子がやってた「TV三面記事ウィークエンダー」の人気コーナーも再現フィルムでしたっけね…



私を捨てないで!


札幌は昨夜28mの風が吹いたそうな…
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本日、冬スケジュール完成しました。
配達もあるので、車で会社に来ましたが、あちこちに壊れたビニール傘が道路に捨てられていて、運転に支障ありです。それから傘差しながら、自転車の運転するのもやめてください。
今日の昼飯時、ぶつかりそうになりました。(この時の人はビニール傘ではなかったので、前が見えていなかった)

に、しても壊れた傘ほど役に立たない物ないからなぁ
で、そこらへんに捨てる訳だ。
「壊れやがって、コンチクショー!」ってな感じで地面にたたきつけたくなる気持ちは分かるうですが…

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調べたところ、日本国内の傘の年間売上本数は1億2~3千万本だそうです。
国民一人当たり、1本。いや、通常成人は年間2~3本は、あのビニール傘を買ってるんではないでしょうか?
超合金Z(マジンガーZの素材)を使った一生使える傘、5,000円なら買ってもいいと思うのは俺だけ…?

明日は北大クラーク会館で12:30より「雪崩から身を守るために」の講演会
その後、「雪氷災害調査チーム」のミーティング
その後、「飲み会」
どうでもいいでしょうが一応、報告しときます。

パウダーがやって来る

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夕焼けに染まるマッターホルン ベルトール小屋より

2014シーズンを目の前に控え、冬のパンフレット作りや講習会の打ち合わせなどで気分はPOWDERド真ん中で浮遊中です。パンフレットは来週初めにはノマド会員の皆さんのお手元に届く事と思います。今年も多くの方の参加をお待ちしています。

特にここ最近、山で見かける自己流の変なお兄さんたちには、まず始めはプロからスタンダードを学んでおく事をオススメします。頭の上にゴーグル乗っけてハイク開始、滑る時にはゴーグル汗で曇って御臨終…とか、ペットボトルをザックの外ポケットに入れてハイク、飲もうと思ったら凍って飲めない…などなど。
失敗は成功の元、みんな悩んで大きくなっていくのですが、せっかくガイドツアーがあるんですから、あえてリスクを冒す事はないと思います。
特にBC初めての彼女を山に連れて行こうと企んでる君!
せっかく築いてきた二人の関係なのに、あえて危うい橋を渡る事はない。
「天気は下り坂、もう1本と欲を出したばかりに、彼女はクタクタ。シールは張り付かなくなるわ、沢が開いていて怖がる彼女、しかも夕暮れ迫って来てるし…」
「もうええわ」ってな感じで漫才の最後みたいになっちゃうよ。

ところで、来週10日(日曜日)は「バンフ」マウンテンフィルムフェスティバルだね。
ステージAとB合わせて16作品!
以前、休憩時間にうっかりビールを飲んでしまって、後半眠ってしまった事があるので気を付けないとな…

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ホワイトアウトを我慢強く登って来たおかげで天候回復 スイス・イタリア国境にて

北の山河抄

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ニセコの新谷さんが自身5冊めとなる本「北の山河抄」を出版した。
中身は2010年から2年半に渡って「岳人」に連載したものと、この春に三浦雄一郎隊を訪ねてエベレストのベースキャンプを訪れた時の事を綴ったものだ。

僕は毎回この岳人の連載を楽しみにしていて、本が届くと真っ先に読んでいた。
本に書かれている事は、ニセコに行ってウッドペッカーズに行く度に聞かされていた事ばかりなのだが、
改めて活字となって読み返してみると実に面白く、唸らせられる。

もしかして、この本は新谷さんが俺のために書いたのか?とさえ思える内容だ。
というか、山やスキーに携わり、新谷さんを知っている人なら絶対読んだほうがいいと思うのだが。
ただし、この本が爆発的に売れるとは思えない。
昔の山登りや登山の本質からかけ離れた「なんちゃってパウダー」の人には理解不能だと思うからだ。

初めてニセコの山を一緒に滑った35年前、新谷さんは革の登山靴にカンダハー、左右違うスキーを履いて
巧みに深雪の中を滑っていた。「板なんか関係ないんだ!」ととぼけながら。
その後、僕がガイドになってお客さんを連れてウッドペッカーズに泊まりに行くと「今日は俺も着いてくわ」と言って、よく一緒に滑ったし、酒も飲んだ。
また夏山のガイドが忙しくなると手伝いに来てくれたりもしたが、ある時僕のいない所でお客さんの振る舞いが新谷さんの逆鱗に触れたらしく思いっきり怒鳴り飛ばしてしまったと言っていた。
「宮下、スマン…俺は山のガイドには向いてないわ」と。
俺の記憶に間違いなければ、その後の新谷さんは山のガイドはやってない。

ある時、二人で夏の手稲山にパラグライダーをやりに行った。
先に着陸した僕は新谷さんが飛んでくるのを見上げていた。
来た!と思ったらいきなり旋回を始めた。パラグライダーは旋回すると高度が下がる。
低い!と思ったら案の定、藪の中に突っ込んで行って墜落…。
あくまで攻めのフライトだったなぁ。

何がきっかけで新谷さんがシーカヤックのガイドになったかは知らないが、一度海の上ですれ違った事がある。僕もその頃、一時だけシーカヤックに乗っていた時期があって、小樽の海の上でガイド仕事中の新谷さんに会ったのだった。僕の姿を見つけると、こちらにやって来て言葉を交わした。
海で見る新谷さんはシーカヤッカーとうより、漁業中の漁師のようだった。
それはおよそスポーツではなく、海に生き、海で食わせてもらっているプロに見えたからだと思う。
「ああ、新谷さんは海のガイドになったんだな」と実感した時でもあった。

薄っぺらな時代である。
山岳ガイドや山岳スキーに携わる者は、何より経験を重視すべきだと新谷さんは繰り返し言う。
研修会や試験でガイドになる事をめざす、今の時代にけっして納得していないのだ。
毎年、各地で大盛況の「雪崩講習会」だが、「あんなもん受けて何になる!」と新谷さんは怒鳴る。
ビーコンを持ち、雪崩講習会を受講すれば後はOKみたいな風潮を嫌う。
毎年、各地で雪崩事故で命を落とした者たちは、皆「講習受講済み」の人ばかりだからだ。

吹雪の日には気をつけろ!

今でも、吹雪の日には僕の携帯に電話がかかってくる。
「今日は無理すんなよ」と。

僕より10歳上の新谷さんは、さすがに年齢による不調を口にする事が多くなったが、未だに眼光するどく
また、つい先日も170回めくらいになるという知床半島一周のカヤックツアーを行ってきたと言っていた。


まだまだ、言いたい事はあるようだ。
たぶん6冊めの出版もあるだろうなぁ…

北海道百山完登

10月26日(土)パドルクラブにて「BC入門セミナー」を行いました。
満員のご来場、ありがとうございました。

終了後、20:20、パドルクラブを後に函館へ夜のハイウェイを飛ばす。
23:00八雲あたりで力尽きて、車中泊のため、パーキングエリアに寄るがトレーラーが数台、エンジンかけたまま寝ているらしく、うるさくてかなわない…落部ICまで走って、林道の中に逃げ込んで寝袋に潜り込む…

翌朝 8:15函館空港にて、東京からのお客さん4人と合流して横津岳へ。
今から40年以上昔の話なので知らない人も多いと思うが、丘珠発函館行きの東亜国内航空(JAS)の旅客機が
激突して乗客乗員全員の68人が死亡した山だ。山の9合目あたりに慰霊碑があり、車で登る事ができる。さらに頂上には巨大なレーダードームがあり、ゲートを越えて舗装道路を30分ほど歩けば頂上だ。

北海道百名山は新と旧、さらに北海道新聞編など混在して実質123山になるらしいのだが、今日のお客さん、
東京在住で全山達成だから、すごい!

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時間が余ったので函館山へ
2時に頂上に着いたら、虹がかかっていた。

100山達成したので、次の目標は「ふるさと富士」と言う事で、北海道には16山あるらしいのだが、
翌日は「釜谷富士」243mへ
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藪こぎと鹿道30分程で絶景の頂上に立つ!
しかし、東京からこんな山によく来るね~と言いながら、もう1山
不二山の別名を持つ桂岳へ

ところがこちらは、伐採威作業のため林道通行止め!
去年は登れたのだが…

失意の中、車を函館方面へ戻るのだが、見栄えの良い山が見えたので「あれ行ってみる?」と振ると
OKのサイン。資料も地図もないのだが、道路地図には「丸山」とある。

トラピスト修道院の裏から杉林をまっすぐに藪こぎで登って行くと、なんと途中で登山道に出くわす。
よく分からないまま、ブナ林の中の気持ちの良い道をたどる事1時間、頂上にはなんと一等三角点が!
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当別丸山と標識があるではありませんか!
一等三角点ゲット、という事で面目躍如…

急いで下山して、湯の川温泉にて汗を流し、函館空港にて解散。

という事で富士形山、北見富士、温泉富士などなど来年の富士登山の予約もいただいて、
ほくほく北斗市経由で札幌まで突っ走る。

3kgアップだった体重も激務で元に戻りました~




K2ミーティング

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K2のライダーミーティングが東京であったので、呼ばれて行って来ました。
全国から有名ライダーたちが30名くらい集まったかな。
俺としてはK2ライダーというほど、おこがましい立場ではなく「北海道から来た変なおじさん」くらいのスタンスで臨んだのですが、もっとヤバイおじさん「ニセコの新谷さん」もいました。(当日、会場で知った)
どう見ても俺達二人はK2ライダーではないでしょう。新谷さんとは三浦雄一郎と共にアコンカグアに登った仲で35年の付き合いになるのだが、見た目は和風暴力団の首領。
ところが互いに、大変不名誉な事に時々間違えられる…まぁ、置いといて…

会議の冒頭、ブラックダイヤモンドの代表でもある芳沢秀雄が数日前にクモ膜下出血で亡くなった事が知らされてビックリ!(まだ40代後半ぐらいだったと思う)日本を代表するモーグラーであり、バックカントリーの世界の牽引者でもあった彼の損失は大きく、一同相当ショックであった。黙とうを捧げ、会議場にも遺影を置いての進行となった。

各地でのバックカントリーの現状や今後の展望など、また今シーズンの予定などなど
終了間際、三浦雄一郎も登場!80歳エベレスト登頂の話を聞かせてくれた。
先生、元気だわ!まじで85歳チョーオユーチャレンジを語ってました。

その後、懇親会…
昔の仲間や若いライダーたちと楽しい時間を遅くまで過ごしました…
札幌戻って体重計乗ったら、案の定3kg増加
こうやって、おっさん進行してくんだろうなぁ…

今日の昼飯:えび天分店の蝦カレー天丼(この前、新聞に紹介されてたやつ)
最近読んだ本:「日本人はいつから日本が好きになったか」「地球温暖化の真実」「56歳になったら考える事」、それに「みうらじゅん」のエッセイ…これ、地下鉄の中で腹抱えて声出して笑っちゃいます。
最近見た映画:ローンレンジャー…懐かしいララミィ牧場の決闘の復刻版

写真はシャモニーでドリュをバックに滑る3㎏少なかった頃の俺 2013年4月…
あの日に帰りたい by ハイファイセット&俺

馬肥ゆる

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「天高く馬肥ゆる秋」
夏山の激務を乗り越えて、秋のゆる~いツアーが、けっこう忙しく続いてる(スケ番)今日この頃です。
(桜塚ヤックンに合掌)

紅葉ツアーやプライベートガイドの場合は温泉旅館泊も多いので、毎回宴会料理で盛り上がってます。
先日の「大雪山同窓会」ツアーでは、メンバーの身内が経営するレストランで大変なご馳走をいただきました。
フランス料理の特別コースでメインが3種類くらい出て来ましたが、圧巻は300gのフィレ!
すご過ぎで嫉妬を買いそうなので、写真掲載は控えます
というか幸せすぎて写真撮るの忘れてました。

20歳の時の体重が今でもそのままのオジサンですが、さすがに毎年秋には1kg増えます。
なので、秋のクライミングシーズンはあまり調子良くありません。
ところが今年は、そんなこんなで旨いモンの食い過ぎで2kg増加!
身体が重い…動きがスローモ~

な中で石垣山のクラッククライミング行って来ました。
ここはトップロープのセットがやっかいなので、全てガイドがグランドアップでロープをセットしなければなりません。

クラックに手を挟みこんで止めるジャミングテクニックは決まるとあまり腕力は使いません。
なんとかしのぐ事ができました。

「憂鬱な配筋図」はワイドクラックを25mくらい登るルートですが、終了点近くのクラックのどん底に
バスケットボール大のスズメ蜂の巣があって、ぶったまげました。
しかしさすがに晩秋・・もぬけの殻になってました。
(スズメ蜂の生態については百田尚樹の「風の中のマリア」に詳しく出てます。題名は冴えませんが、さすが
あの百田(海賊と呼ばれた男、永遠のゼロなどなどの作者)ハズレなしです。)

ところで「憂鬱な配筋図」という変なルート名ですが、初登者のOIZMが設計技師で
登ってる最中に仕事の事を思い出し「あ~、今日帰ったら配筋図書かなきゃならない・・・」とブルーになって命名したものです。

明日は東京でミーティングのため出張です。
夜の部もあるので、たらふく飲んで食って…3kgアップ間近…マジか?
とりあえず、まだ腹は割れてますが・・・

ただいま

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アルプスのおじさん「俺」

ただいま!
と言っても、どこかに出かけていた訳ではありません…ネットの世界に「ただいま!」だよ。

いや~、ぼうにころされてました。
忙殺!なんちゃって…寒いってか?

いや~、台風接近って普通は生暖かくなるもんだと思っていたら、寒い!
台風が太平洋高気圧を押しのけて、大陸の冷たい高気圧からの冷気を呼び込んでいるんだとさ。

この低温、山の上は間違いなく吹雪です。
しかも大雪山あたりなら30cmは積もっている事でしょう!

こんなこと今から35年以上も前にもありました。
10月の末にテイネ山山頂でなんと積雪50cm…
若くてバカだった俺は、某スキースクールの現校長先生とノコノコと手稲山へ出かけました。
当然スキー場はオープン前、確か車で山頂まで上がったような記憶が。

11月頭からネパールへ1カ月ほど出かける予定があった俺にとっては、ちょっとしたアセリがあった。
こんなに早くシーズンインされたら、1カ月間もスキーできないじゃんか!

このアセリが判断を誤らせた…
よせばいいのに、新車(新品のスキー板)で初滑りに臨んだのだ。

一面新雪のバーンに見えたので、元気よく飛び込んで行ったのはいいが・・・
ガリガリガリ~

そんな初雪で斜面が安定してるわけないんだよなぁ…
かくして俺の新車の板は、まるで彫刻等で彫ったようにギッタギタに

初雪と初滑りの苦い思い出ですわ、若かったな!

今月末の10月26日(土)19:00よりパドルクラブ本店にて「バックカントリー入門セミナー」行います。
当日は混雑も予想されますので、お早目に来店、できれば開演前にお買いものもおススメします。
話しだけ聞いて、ただで帰るのはマナー違反だよ!キミキミ…

つう事で、まもなくシーズンイン
今年もよろしく、baby!



ニセコ縦走

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シャクナゲ沼より目国内岳を望む

ニセコ連山縦走
初日は五色温泉~イワオヌプリ~ニトヌプリ~パノラマライン
下山後、自転車で車を回収に…
ヘアピンカーブの続くパノラマラインを快適に下るが、五色温泉までは登り返しになるので、けっこうキツイ。
雪秩父泊…この冬は3/31までは営業して、その後解体…日帰り入浴のみとするそうです。
残念ながらチセヌプリスキー場は今シーズン閉鎖決定

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2日めは新見峠より白樺山~シャクナゲ山~チセヌプリ~パノラマライン
この日も自転車で車回収へ。新見峠へ標高差150mを登り返す。
常宿 新見温泉泊で癒される

3日め
今日は新見峠~目国内岳~岩内岳~雷電山 標準タイム9時間と長いので、朝食は弁当を頼み、朝5時半出発。
女将に渡された弁当は今朝作ったらしく、早朝にもかかわらず暖かかった。
出発を女将と若女将に見送られて、新見峠へと向かう。

登山口にはすでにアラ40とおぼしき登山者が1名スタートするところだった。
我々も一足遅れで快晴の中、気持ち良く登山開始。

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泊村原発と岩内の街もすぐ眼下に!
現在、道内の電気の供給量の40%はここで作られているとの事。
防潮堤の高さは現在の10mから2014年までには15mに上げるとの事で数百億円かかるそうです。
電気を取るか、安全を取るか?
リスクテイクとリスクマネージメント…難しい問題だね!
100年単位で考えれば、日本海側のここらへんにも必ず津波は来るだろうなぁ…
予想される高さは8m以下との事らしいが、そこはそれ・・自然に想定外は付き物なんで。

先ほどの先行登山者、岩内岳に登って引き返してきたらしく、パンケメクンナイ湿原を過ぎたところですれ違う。あいさつを交わすが、なぜか怯え顔…
その訳はすぐに分かった。
岩内岳の頂上手前の登山道のどまん中に、ま新しい「うんこ」とティッシュ3枚
その日、その時間には野郎しかいなく、奴が犯人間違い無し!

山でうんこするな!とは言わん。
どっか、道から外れた所にしろよ!
この心理は「露出狂」なんだよなぁ…
「どうだ、俺のうんこ!うりゃ」ってな感じでさ。
山ブームだか何だか知らんが、「作法」ってのを知らねぇバカ者が増えて、まったく気分悪りぃな。

岩内岳から雷電山を目指す。
にわかにガスってきて視界なし。
笹だらけの登山道は全コース刈り払われているが、刈りっぱなしでちょっと歩きづらい。

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前雷電を過ぎる頃から晴れてきて左眼下には「コックリ湖」と狩場山が見える。

長~い登山道を下って、ようやく閉館中の朝日温泉着。
本日はさすがに距離が長すぎなので、自転車の出番はなし。
回送された車に乗り込んで岩内温泉を目指す。

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楽しい3日間だったが、残念な事にあの「うんこ」の画像が離れない…



初冠雪

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台風通過であいにくだった三連休が明け、台風一過の青空が久しぶりに北海道の山にも広がった。
ホント一カ月くらいぶりの晴れ!

まずは石狩岳へ。
台風は去ったものの、上空はまだ風が強い。
シュナイダーコースの登山口に立つと山全体からゴーッと沸き立つような音が聞こえてくる。

諸説ある「シュナイダーコース」の由来は野球用語のスライダーから来たもんなんだと…
確かに尾根はスライダーのように緩くカーブしてるわな。

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中腹からは紅葉が始まってました。
シュナイダーの頭に立つ頃には風も収まって来たが、かなり寒い。
こりゃ、次の寒気で雪だな…

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明日、登る二ペソツ山が鋭い!
寒さで頂上も長居は許されず、さっさと下山
温泉とオチャケの人となる。

翌朝、糠平温泉郷は3度と冷え込んだ
6時前に登山口に着いてみると平日にもかかわらず、駐車車両は20台以上!

本日は出だしから青空が広がり気持ちが良い。
天気に誘われて、多くの登山者たちがやって来たようだ

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前天狗の登りにかかる頃から初冠雪に覆われた表大雪の山々が姿を現し出す。
写真は緑岳、赤岳付近

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それでもニペは日差しが降り注ぎ暖かい

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真っ赤に色づいたウラジロナナカマドの向こうにはウペペサンケ山

このあたりから下山してくる登山者とすれ違いだすのだが、ほとんどが単独のジィさん…
80歳くらいの人も多数
ほんと、年寄りは朝が早いわ!

なんのかんので往復10時間 登山口に戻ったのは16時!
やっぱ、山は早朝出発が基本だね

そういえば、途中「梅沢さん」に会う
「来年のノマドパンフの写真、バッチリ撮れたよ」との事
期待しましょう

ひこうき雲

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「風立ちぬ」見てきた。
映画館に入って「しまった!」と気付いたが、本日レディスデー…
前になるけど「タイタニック」見た日もレディスデ-の朝イチ上映で、ラストのクライマックスシーンでは
回りのおばさん達50人くらいが、いっせいにすすり泣きだして、氷の海より寒かった…。
レディースデーに紛れ込んだおじさんが悪いんだけどさ…

話しは「ゼロ戦」を設計した堀越二郎の夢と現実とロマンスを宮崎アニメで美しく、悲しく再現したもので
画面の美しさは感動ものでした。

この映画観る前に百田尚樹の「永遠のゼロ」読んでから行く事をオススメします。

ご存知ゼロ戦は太平洋戦争開戦当初、早くて小回りが利き、しかも航続距離が長いので大活躍でしたが、
ディフェンス力に欠け、また戦争後半ではアメリカ軍の飛行機が進化してゼロ戦を上回る性能と攻撃力で
もはや特攻機としてしか使い道がなくなって行く…
そこで21型で特攻に向かう「宮部久蔵」と話しがだぶってくる訳だ(永遠のゼロも映画化、近日上映)

堀越二郎の夢は美しい飛行機を作る事で機関銃を乗せた兵器を作る事ではなかった。
軍の要求は軽く、速くする事であり、その改良に苦心していくのだが、あの時代に
半沢直樹のお父さん(首つりした鶴瓶)のプラスチックのネジがあれば…

すみませんね~「半沢直樹」見てない、「永遠のゼロ」読んでな~いという人には何の事だかさっぱり分からないと思いますが…

映画のラストでユーミンの「ひこうき雲」が流れる

空にあこがれて 空をかけてゆく
あの子の命は ひこうき雲

ここで女子たち、すすり泣く…

レディースデーにお邪魔しました!

*:写真はナスカに向かう途中で寄った砂漠です。
話しには関係ありません

今夜は「日本×グァテマラ」「田中マー君×大谷翔平」
そして2020年オリンピックの開催地は?
「シリアへの攻撃は?」
俺の今日の昼飯は?


アイアンマン

山の登り過ぎというか、クライミングし過ぎでひじを痛めて引退した古い山の友が
洞爺湖周辺で行われた「アイアンマンレース北海道」に出場するために、東京からやって来た。

その日、幌尻岳から下山して20kmの新冠林道を歩き、居眠り運転しながら札幌に戻った俺は
疲れた身体をムチ打って酒を飲みに…

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その男、30年前当時、北海道初の5.11ルート(赤岩 トビラのオレンジ)を初登した人であり
道内各地はもとより、アイガー北壁、カラコルムのトランゴタワー、ボリビアやアフリカなんぞにも初登攀の足跡を数々残してきた偉大なアルパインクライマーだ。
当時は週末は必ず一緒に、どっかの岩壁登っていて、いつもひどい目に遭っていた。

室蘭の製鉄所で働いていたのだが、「鉄冷え」の影響で人員整理の対象となり東京へ。
ところがまさに、水を得た魚…環境とパートナーに恵まれその後、世界へとはばたいく。

高層ビルの窓拭きとガイド業をかけ持ちしていたので、時々コラボして仕事していたのだが
最後の方は肘を痛めてボロボロだったなぁ。

山からは徐々に遠ざかって行ったが、さすがクライマー、アイアンマンとして復活していた。
山で死んだ先輩からは、その赤いほっぺたを揶揄されて「ほっぺちゃん」と呼ばれていたから
アイアンマンじゃなくてアンパンマンか?

アイアンマンレース
洞爺湖水泳:3.8kmのち自転車120km、フルマラソン42kmだそうです。

「完走したぞ!」の短いメールを残して帰って行きました。

俺もまた中一日でトムラウシ山中泊のツアーへ。
こちらもなかなか、アイアンマン!


真っ白トムラ

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週末は恐ろしげな天気予報の中、トムラウシ縦走に行って来ました。
計画では扇沼~三川台~トムラウシ~東大雪荘でしたが、
「三川台はキャンプ禁止」とのお達しが役所よりあり、札幌出発の日に
トムラウシ温泉短縮口から南沼キャンプ地まで登り、翌日 扇沼へ下山するという逆コースをたどる事に!

午前中は曇りの予報通り、雨には振られずスタート
カムイ天井を過ぎる頃より霧ション状態となり、雨具の人となる。
カムイ天井あたりまでは、登山道整備がなされていて、まあ許せる状態だが
その先はドロ田の中、ヌチャヌチャ歩く

日本百名山トムラウシ…BS放送やその他の番組でも上部の美しい所ばかり放送して
この悲惨はドロ道はカット!
俺も50山くらいは登頂済みだが、この山の道が一番ひどい〓

コマドリ沢に入り、ようやく泥地獄から脱出
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前トム平あたりからちょい紅葉も
トムラウシ公園を過ぎると、遅くまで雪渓が残っていたようでチングルマやキバナシャクナゲなんかも
咲いていて暗い気分の我々を元気着けてくれる。

後半、タイムが伸びず南沼キャンプ地着は17:30…
土曜日というのにテント1つもなく誰もいません
水場の水も涸れていました

ショボ降る雨の中、テントを3張り設営 すでに日没
ミルクティーを沸かしてずぶ濡れのみんなに配ると「生き返った~」の声

夜半、何度か強く降られる

朝4時はまだ真っ暗だ
「野菜たっぷりビーフン」の朝食を済ませ、空身で頂上へ

参加者の中にここで百名山達成の人がいて、みんなで喜びを分かち合う
42年かかったそうです〓 「これでヨシ」として、嫌がる皆をリードして往路を下山

日本一ひどい道の百名山
ガイドブックには書いてないし、TVでも写さない
ついでに、俺も撮り忘れましたが…
大きな声で言ってはいけないトムラウシの本当の姿
今度来る時は縦走でと願ったのでした

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山よさよなら ご機嫌よろしゅう
また来る時にも 笑っておくれ~



はだしのゲンとヤマト2199

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南日高の神威岳から中1日の登板で幌尻岳新冠コース行って来ました。
不安定な天気の中、なんとかしのいでいます。
写真は林道歩き17.5kmのち、たどり着いた奥新冠ダム。
アーチ式ダムって、もう珍しいんじゃないでしょうか…どうでもいいか!

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今、何かと話題の「はだしのゲン」
俺が中学3年生の頃、週刊少年ジャンプで連載してました。
毎週、買って読んでいた。

それまで戦争もののマンガと言えば「ゼロ戦隼人」とか「紫電改のタカ」「あかつき戦闘隊」など
戦闘機のパイロットを主人公にしたものが多く、当時の少年達は皆飛行機乗りに憧れていただけに
「はだしのゲン」の登場はかなり異質、しかも原爆投下後の焼けただれた人やガラスの破片が体中に刺さった様子など
ショッキングなものが多かったのを覚えています。
作者の中沢啓治自身が爆心地に近い所で被爆しており、自身の体験に基ずく限りなく実話に近い話との事です。中ガキ生だった俺も「原爆」ヤバイな…くらいは思ってました。

とはいえ、学校が「子供に見せない」って何よ!
しかも世論が騒ぎ出すと「やっぱり見せます」ってか…なんだそれ!
こういうアホな大人たちの決め事で、世の中を翻弄させちゃいけないね!

ところで戦争マンガでは「戦艦ヤマト」を扱うものは少なかったと思う。
絵に書くのも大変だし、乗組員も多いから主人公を何人も用意しないとドラマにしづらいからね。
しかも「ヤマト」自身、太平洋戦争の時はあまり活躍してない・・・というかほとんど敗戦ばかりだったから
開戦当時、活躍したゼロ戦のような花形ではなかったからな

元祖「宇宙戦艦ヤマト」も、「はだしのゲン」と同じく確か俺が中学3年生の時にTV放送開始だったはず
こちらはストーリーの面白さもさることながら、ワープ航法や波動砲など「お~」という科学理論、
そしてあの力強い主題歌でもう、世の中みんなを虜にしたもんだった。

そして今、日曜日の夕方TV放送中の「宇宙戦艦ヤマト2199」
こちらはリメイクしたものだが、登場人物が大幅に増え、各自の個性やガミラス星人たちの交友関係など
細かい部分にまで触れられていて、かなり面白い。
とくに戦闘シーンはハラハラ、先々週の「ドメル艦隊」との激闘は見ごたえありました。

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日曜日は「ヤマト」「ちびまる子ちゃん」「サザエさん」「NHKニュース7」「さんまのからくりTV」
「半沢直樹」最後は「サンデースポーツ」と山から帰って来てクタクタの俺には堪えます。

その後の俺

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モンブランから帰国して、しばらくのんびりしていたかったのだが、中二日で南日高の中の岳へ。
前日は神威山荘泊  早めに到着予定だったので小屋の前で焚き火でもして一杯やっか!と薪まで持参して出かけたが小屋の前には「焚き火厳禁」の看板あるじゃあ~りませんか…
「ダメと言われるとやりたくなる性分」だが、おとなしく我慢のいい子
小屋前で車座になって炊事しながら宴会…

夜半から雨
朝食を済ませ、ニシュオマナイ沢を神威との分岐から左股に入り中の岳を目指す
昨夜からの雨のせいか川は真っ黒に濁っていて底が見えない。さらに追い打ちをかけるように雨強し
2時間ほど歩いたところから増水の不安が出てきたので撤退

いったん静内まで下がり新冠川沿いに林道を30km走りイドンナップ岳を目指す
林道は修復されていて登山口まで車で入る事ができた。
林道マニアと思しきオフロードバイクの3人が走り下りてきた。
その日はそこにキャンプ

標準タイムで往復13時間というロングコース 翌朝は真っ暗な3時に起床して準備開始
冴えない天気の中イドンナップ岳を目指す。道は草ボーボーでひどく荒れてる。
休憩すると、いっせいにダニが降って来るので、オチオチ休んでもいられない。

時折小雨、視界もなく笹の斜面のトラバース…だんだん風も強くなってきたし
こんな時こそ「なぜ山に登るのか?」と問いたくなるよ

5時間半かかって新冠富士の頂上に立つ
イドンナップ岳はここからさらに片道2時間
その時、冷たい雨と強い 風が…吹いてきた~(生き物係風に)
で、Uターン 往復で10時間半 
下山してもう1泊キャンプの予定でいたが、空模様が怪しいので、ぼろ小屋イドンナップ山荘へ
その途端、土砂降り・・まぁラッキーか

翌朝、「洗濯がしたい」とお客さん
温泉受付時間の10時まで少し時間があったのでコインランドリーへ
靴用の洗濯機があったので泥んこの登山靴を放りこむ
すばらしく綺麗になりました。おススメです。

その後温泉へ
風呂から上がったお客さん「おっぱいにダニが…」
「どれどれ、おじさんに見せてごら~ん♡」
するとそこにはダニの頭が残っているじゃあ~りませんか!
休憩所の畳の上にお客さんを寝かせ、手術開始!
仕事柄、ダニ取り経験多いっすからすぐにうまく取れました。

それから札幌に戻って中一日で積丹岳へ
10年ぶりくらいに会ったお客さんは、以前の山行で俺にダニを取ってもらった事があるとか…覚えてな~い
その後ダニ恐怖症になったらしく、今回も蒸し暑い中の登山でしたが身体を密封状態で登ってました。
ああ それなのに…服の上から今回はアブがチクリ、しかも2か所
「ギャー」という声を聞いて振り返るとアブがまだ肩のあたりに止まってるじゃありませんか

そこで俺、すかさずザックの一番上に入れてあったアースジェットをお客さんめがけて噴射!
すると怒ったアブが俺に攻撃を仕掛けてきた
後ろにのけ反りながら噴射し続けてようやく撃退

そのお客さん、朝から何回も虫よけ浸けてたんだけどなぁ

とりあえず積丹岳は登頂

で、明日も中一日で神威岳

高校野球でも中一日空けるんだから、おじさんの連投はきっついなぁ
まぁ、ビール美味いからいいけど…

写真はシャモニーの街で見かけた壁画になったガストン・レビュファ(星と嵐)

モンブラン登頂

ヨーロッパアルプス最高峰モンブラン登頂ツアーに今年も行って来ました。  
日本から持ち込んだ咳が取れず、ちょっと焦りましたが1日断酒してなんとか体調を整える。

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フランスに着いた初日は「花の小屋」フローリアへ軽めのハイキング

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翌日も快晴の中、ミディ展望台(3800m)から氷河横断で高所順応とアイゼンワークの確認
好天がもう2週間以上続いてるとの事でちょっと心配

3日めにはもう、モンブランへ向う
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新しくなった「グーテ小屋」
断崖に飛び出す様に建つ姿はまるで宇宙ステーション

早朝2時にパンとコーヒーだけのしけた朝食を済ませ、ヘッドランプをっ頼りに真っ暗な雪の斜面を登る。
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風が強くなって来た。気温はマイナス15度以下
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参加者3名、全員揃って登頂でした。
下山中、振り返るともう頂上はガスの中、風も強くなりいよいよ天気は下り坂
グーテ小屋に寄り、「カルボナーラ」を食べて、さらに下の「テートルース小屋」まで下って宿泊。

夜間、強風と雨で小屋が揺さぶられる。
1日遅れで頂上に向かった人たちは残念ながら登頂不可

ん~、ノマドモンブラン20回くらい催行してますが、登頂率95%です!
偶然ですが、過去登れなかったのは1回だけ

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1日余ったので、花ハイキングへ
日本ではなかなか見られなくなったトチナイソウ

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こちらはアルプスリンドウ・・エンツィアン

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「悪魔の爪」の名を持つ美しい花

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シャモニーの街で古い山の仲間に会いました。
来年もやります!  my



やられる前にやる!

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旭川郊外の西岩狭へクライミングに出かけた。
入口のところに車が1台、先客がいるようだ。

奥の方で小学生の男の子を連れた親子が取り付いていた。

我々も手前のところからさっそく始める。

早々に登り終えたお父さんがこちらにやって来て「ハチミツレモン10c」のところで蜂に刺されたという。
ハングの下に巣を作っているとの事。
「ここは終了して昼めし食ってからカムイコタンへ行く」と言い残して立ち去った。

移動して「ヤナケンクラック」のところに行ってみるとアシナガ蜂とおぼしきが確かに小さな巣を作りだして群がっている。

「やられる前にやる!今度は倍返しだ~!」ってんで
キンチョージェットを肩から下げて岩場に取り付く。

射程に入ったところで破動砲発射!
ジェット一閃
命中!

かくして、クライマーの敵「ガミラス」は滅びたのでした…
自然破壊…?

ま、さっきのお父さんの仕返しなんで、大目に見てチョモランマ!

俺も山のトイレを考えた

野糞(ノグソ)…

雄大な景色を見ながら山で用をたすのは快感だ!
その昔、登山者が少なかった頃は、わざわざ大岩のてっぺんに登って用足ししたもんだが、近年の状況はそうもいかなくなってきた。

100名山ブームになって登山者が急増した15年くらい前から、トムラウシの南沼キャンプ地あたりの岩陰がすごい事になりだした。その後、南沼キャンプ地にトイレブースができたりして「お持ち帰り」「携帯トイレ」などが徐々に浸透して行く事になる。

俺の楽しみ…奪われた!感があったが、ノマドとしても「野ぐそ」を立場的にスル―できない状況となり
トムラウシ縦走、利尻岳、羅臼岳縦走の3か所に限っては「各自お持ち帰り」をお願いする事になった。
(これ7~8年くらい前の話)
当初はお客さんからの反発多かったです。そりゃそうだ、自分のうんこ背負って3日も4日も山を歩くなんて
山登りをしない人が聞いたらどう思うんでしょう…?

その後、携帯トイレの普及やトイレブースの設置なども増え、今では道内の日本百名山に登るツアーでは
お客さん自ら、あの緑の袋を持参してくるようになりましたが…

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ここまでは「大」の話でしたが、では「小」の場合はというと
基本的には登山口で済ませ、トイレのあるところまでは我慢が原則
まぁ、あまり人の来ない日高の山なんぞでは、ある程度自由でいいと思います。

男子はそこらへんの陰でパッと済ませばいいのだが、問題は女子!
登山道脇に入ってすれば良いと思うのだが、どうもそれが怖いらしく道でする人多いです。
しかも使用済ティッシュまで残してさ…
せめて紙は持ち帰って欲しいです。

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こちらはシャクナゲの花…遠くから見るとまるで大量のポイ捨てテッィシュの様

数年前、南アルプスの北岳バットレスに登りに出かけた。
白根御池の小屋に荷を下ろし夕方、お客さんを置いてbガリーの偵察に出かけた。
さすがにこの時間になると行動している人は少ない…

と、登山道を曲がるとそこに尻丸出しのアラフォーとおぼしき女一人…
こちらに気付いたその女、さっと立ち上がり尻も拭かずに俺の横をすり抜けるよプに下山して行った
20mほど進んでみると、その女のビチグソが登山道に!

「お~紙よ!」
なんで登山〃のど真ん中で用足すの?
しかも拭かないで立ち去ったし…
俺が悪いのか?夕方5時にbガリー見に登った俺が…
山小屋の夕食は6時からだから問題ないべ!

人の少ない山でも「うんこ」は穴を掘ってしましょう!
さらに石でも載せておいて下さい!

ちなみに俺、山で紙は使いません!
どうしてるかは想像にお任せします。
俺には山の神がついてるからな!

では、食事中にページを開いちゃった人すんませ~ん!





道東3山

日本百名山のうち道東にある3山、すなわち羅臼岳、斜里岳、雌阿寒岳に連続登頂して来ました。
まずは知床、羅臼岳。
登山口にある木下小屋には現在の管理人法量さんが管理を始めた30年前から通っているが
さすがに管理人さんも80代後半、膝が悪いとこぼしていましたが…

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札幌方面は天気悪かったようですが快晴

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晴天続きでちょっと出の悪い「石清水」

下山後、移動して斜里岳へ
こちらは清岳荘

今回の参加者はオジサン4人とオバサン4人とおじさんガイド1だったのですが
毎夜毎夜、大変宴会が盛り上がりました。
いや~、酒飲みっていいですね~

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で、斜里岳も快晴!

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昨日登った羅臼岳も見えます

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フタマタタンポポで合ってるかな?

3夜めはオンネトー温泉景福へ

で、翌日は雌阿寒岳
夜中に降ってた雨も上がり、時折陽の差す中雨具を着る事もなく無事登頂!
百名山99座めというお客さんが2名いらっしゃいました。

俺?
俺も50山くらいは登ってるんじゃないかな…?
残りは老後の楽しみかな。
「ノマド北海道200山」なら完登してんだけどな!

こんにちわ攻撃

富良野岳~十勝岳~美瑛岳縦走2日間に行ってきました。
札幌出発7:00
登山口となる十勝岳温泉に到着が10:00でしたが、駐車場からあふれ出した車が道路脇まで繋がってました。
本日の行動は富良野岳経由でカミホロ避難小屋泊
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ちょうど日帰りで富良野岳を登って来た人たちが下山してくる時間と重なり
「こんにちわ」「こんにちわ」「こんにちわ」…の連発150回

以前にもどっかの山で学校登山の生徒たちとすれ違い、元気の良い「こんにちわ攻撃」に辟易でしたが…
これまた以前、どっかの山でアイコンタクトで済まそうとしたら、「あいさつしろ」と怒られました。
あ~、めんどくさい!

さすがに遅い時間帯の登頂で無人の富良野岳頂上に立つ 14:00
花の百名山にふさわしく高山植物満開でお客さんたちも大歓声
三峰山~カミホロと越えて避難小屋をめざす。
一応全員収納分のテントは用意して来ているが、こんな遅い到着では小屋は満員なんでは…?

小屋には顔見知りの先客が数人いたが、お客さん8人 楽勝でオサマビンラディン!
スタッフは小屋前にテント泊。夕日を浴びながら全員でお外で夕食。
夜中2時間ほど雨に降られるが、翌朝は起死回生…もとい、起きると快晴

まぶしい斜光の朝日を受けながら、6時半に十勝岳到着

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縦走路を振りかえると…どこの星ですか?って感じの十勝岳

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何に見えるかな?

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美瑛岳頂上付近ではチングルマが満開
その向こうにオプタテ

頂上を後にポンピ沢をめざして急降下して行くと登山道修復のために重い材木を担ぎあげてくるボランティアたちが途切れ途切れに15人ほど登って来たでしょうか…
こちらは敬意を込めて「ご苦労様です」でした~


大雪山通い

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海の日の連休は大雪山
まずは黒岳石室へ
小屋は満員、キャンプ場は溢れかえり、分岐の三叉路までテントいっぱい状態

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鳥、しそ、ベーコン&チーズ
うまそう!
雪で冷やしたビール飲んで、ハッピー!

その後は小屋番の部屋に上がり込んで酒をいただき、そのままダウン…

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キバナシオガマは日本では大雪山でしか見られない
遠くにトムラウシ山
そういえば7月16日はあの大量遭難の遭った日でした…
あれから4年か…
リーダーガイドは死亡、サブリーダーは精神疾患で現場検証未だ行われず
ガイドと会社の責任が問われる刑事事件となるのか?

連休後半から銀泉台~高原温泉へ
途中、白雲小屋に1泊
参加者の平均年齢は70歳…!
ご高齢の皆さんをガイドするのは細心の注意が必要だ

この日も途中、雨具行動2時間、緑岳の岩場の下りは倍の時間をかけて慎重に下る。
なんせ転倒したら終わりです。若い人のように手が出ません。
そのまま頭ぶつけて終わりですから…。

無事、ツアーは終了!
皆さん大変喜んで「また連れてってくれるかい?」
「いいとも!」

解散時、車から降りようとして皆さんよろけてました。
ガイドの仕事は介護の仕事
しかも現場は足場が悪い!

とは言え、皆さん山に行きたい!
連れて行けるのは娘や息子でなく、やはり俺達プロガイド!

お客が転ぶのはガイドの歩かせ方が悪いから!
胆に銘じておきましょう!my

五右衛門風呂と平山

先日、夕張岳ヒュッテに泊まった折り、小屋裏の五右衛門風呂に入った。
学校の給食用の釜を利用したもので、さながら釜茹での気分を味わえた。
風呂あがりのビールの旨かった事!

実は、その後続けて北大雪の平山に向かい登山口近くにある丸瀬布キャンプ場に泊まったのだが
奇しくも、こちらにも五右衛門風呂があり、自分で沸かして入りました。
こちらはインドアであまり風情はないのだが…
写真は撮ったのですが、ヤバいものが写っていたので掲載しません!

バンガロー前のテーブルでジンギスカンにビール
北海道の夏サイコー!

で、翌日は早起きして「花の平山」へ
去年壊れて通行止めだった林道は先週開通したばかり!

雨が降り出したが登山開始
雪渓はかなり大きく残ってましたが、稜線にでると高山植物は見頃でした。
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タカネシオガマお決まりのポーズ

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コマクサ群落もあり

そういえば、今週末に平山~天狗岳のトレランの大会があるそうで全国から500人の参加者が集まるそうです。
快晴の中、花咲く稜線を駈け抜けたら、さぞ気分がいいんだろうなぁ…
俺はやりませんが!

下山後、なぜか偶然にも「山を辞めた東京の友人」から電話があり
8月に洞爺湖で開催されるトレランの大会に出るからお前も出ろ!の連絡あり。
やだね!…my

ふるさと夕張岳

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中学、高校の6年間を夕張で暮らした。
夕張岳へは級友たちを誘って、下の林道14kmを往復とも歩いて通っていた。

旧ヒュッテは確か42年ほど前に建てられたもので老朽化のため、現在隣に新ヒュッテを建築中である。
地元メンバーの「コザクラ会」がボランティアで作業にあたり、今年8月末くらいに仮オープンとの事でした。

ちょうどNHKの「ちいさな旅」の取材班が入っていて夜は宴会に加わえてもらいました。
8月の末くらいに放送予定…宴会風景は出ませんが!

で、翌日。
快晴の中、今回のお目当て「シソバキスミレ」を捜して登る。
ありました!蛇紋岩崩壊地のロープのず~と向こうに!
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24倍ズームでとらえるとご覧のように。
ユウバリコザクラもズームでとらえる事ができました。
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こちらはムシトリスミレ

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頂上直下吹き通し
ユウバリソウはすでに終わってましたが、アズマギクやクワガタの彼方に芦別岳方面
「頂上は行かなくていいよ」とお客さん!
なんとここから下山!
ん~、欲がないと言うか…登頂だけが登山じゃないんだね!

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こちらは前岳
右のスカイラインが高校時代の友達と20歳の時に初登攀した「夕南ルート」
4級7ピッチ

夕張岳ヒュッテへ通じる林道は7km手前で通行止め
知らないで日帰り登山にやって来た人達多数!
11時間から13時間行動に、皆さん、死にそうでした。
来年には林道直して開通させるとの事でした(my)

祝エベレスト登頂

三浦雄一郎が世界最高齢でエベレストに登頂したニュースは記憶に新しい所だが
先週、東京の明治記念館という所で行われた登頂祝賀会に行って来ました。

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会場の明治記念館というのが、またすごい!
「天皇陛下」も来るのか?と思わせるような立派な雰囲気

陛下は現れませんでしたが、700人の参加者

フイルムで登頂報告のあと、雄一郎&豪太によるトーク、遠征隊のメンバー紹介などと
とても会費に見合わないようなデラックスな食事&お土産までたくさんいただきました。

参加者の中には30年前のドルフィンズ時代の仲間などともいて、かなり満足なパーティーでした。
もちろん、三浦先生、ゴンちゃん、恵美里、雄太、朋子夫人とも話ができました。

…にしても、本当によく登ったなぁ
正直、今回は相当苦しいかなと思ってましたが、さすが!

巷ではひがみ、やっかみもあるようですが
「世界最高齢で登頂して帰って来た」という結果は揺るがない

俺は
いいね
すごいね
すばらしいね…です。my

インカの道 後編

時差14時間のペルーから戻って3日め、変な時間に「うんこ」したくなるのが困りものです。
サッカー日本代表の本田や香川たちもヨーロッパから日本、さらにブラジルとメチャメチャな移動できっと同じ悩みを抱えていることと痛み入ります。

で、マチュピチュの話、昨日の続きです。

インカ道最後の登りを越えてマチュピチュを見下ろす「太陽の門」に着いてみると…じぇじぇじぇ
日本人の山ガールがワンサカ!
世界遺産マチュピチュへは我々のような物好き以外は電車とバスを乗り継いで、歩きなしでやって来る。
一応、一日の入場者数は3000人までと決められているのだが、狭い遺跡の中は観光客でごった返し状態。

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カミソリ1枚通さないと言われるインカの石組技術

マチュピチュに着いた我々もいったん、バスでマチュピチュ村までバスで下りる(遺跡内は宿泊不可)

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村の奥には渓谷露天温泉があり、ちょうど良い湯加減で癒される。

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出ました!まがいもの。
プーマでなくて「リャーマ」アディダスでなくて「アルパカス」
まぁ北海道にも「クーマ」のTシャツとかあるから何も言えませんが。

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こちらは遺跡内にいたリャマのこっ子

翌日、再びマチュピチュへバスで登り、遺跡見学後マチュピチュの裏に聳える高い方の山「ワイナピチュ」に登る。見るからに手ごわそうだが、インカ時代からの石段があり1時間半ほどで登る事ができる。
頂上にも日本人の「写ガール」数人が一眼レフを構えていた・・・
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下山後、クスコに一泊して国内線でリマへ移動。
さらにナスカまで陸路で450㎞の移動。稚内から八雲くらいまでの距離です。
途中、砂漠にも寄ってスノーボードならぬサンドボードにもトライして来ました。
8時間ほどかかってナスカ着。

コンドルやハチドリ、クモやクジラなど乾ききった大地にいくつも描かれた線や絵、幾何学模様は1~6世紀頃に描かれたという。近くには地上絵を見下ろせるような山や高い丘はなく、未だに謎は多い。

我々は飛行機に分乗して、快晴の中15の地上絵を確認する事ができました。

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地球の真裏にあたるぺるーは遠い国ですが、ネパールやアフリカの旅よりも快適で料理も格段においしく
人々もとてもフレンドリーで快適でした。
一生に一度は訪れるべきおススメの旅です。

インカの道 前篇

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空中都市マチュピチュを目指して、インカ帝国時代の古道をキャンプしながら歩く「インカトレイル」に行って来ました。

12世紀頃からペルーやボリビアあたりで暮らしていたインカ族は、1400年代クスコを中心に都市国家を築き
スペインに侵略される1500年代半ばまで農業や天文学などの驚くべき文明と建築技術を誇った。

マチュピチュの存在はスペイン人達に知られる事もなく、インカ帝国滅亡と共に、山の上でひっそりと朽ちていった。
その存在が発見されたのは、1913年、ほんの百年前の事である。

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円形ドームのコンサートホールではない。
モライの遺跡は段差による温度差を利用して品種改良を試みていたという段々畑、ジャガイモやトウキビなどが作られていた。
この遺跡はピラミッド、万里の長城と並んで宇宙から確認できる数すくない人工建築物!

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山高帽に風呂敷姿のインカのおばさん

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塩田です。

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さまざまな形をしたジャガイモ、これがまた旨い!

6月のこの時期は南半球のペルー乾季にあたるのだが、なぜか連日の雨…
ガイド、コック、ポーターを伴ってキャンプしながらマチュピチュを目指す。
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珍しい花もいっぱい見られました。

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インカの道はウルバンバ川という本流から分かれた支流を辿り、いくつもの高い峠を越えてマチュピチュへ至る山道でスペイン人たちにも、その存在は知られていなかった。
当時に花崗岩をくり抜いて作られたトンネル

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トレッキング4日め、お世話になったポーターたちとお別れのあいさつ
彼らの献身的なサポートなしではありえないハードコースでした。
涙ぐむお客さんも数人…

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とうとうマチュピチュ到着!
そこには、な、なんと…続く!

屋久島

日本最南の百名山、屋久島の宮之浦岳に登って来ました。

千歳から羽田、鹿児島へと乗り継いで屋久島へ。
ところが、天気が良ろしくないらしく、「引き返す可能性ありの条件付き運行」
なんとか屋久島空港に着陸したものの、山の上には真っ黒な雲が…

空港内で雨具、ザックカバーなどフル装備して、タクシーで標高1360mの淀河登山口へ。
案の定の土砂降り…
登山口で客待ちをしていた別のタクシーの運転手が「昨日までずーっと晴れだったんだけど、今日から梅雨入りだよ」…(よけいな事言うなと罵りながら登り始める)

1時間ほどで初日の山小屋、淀河小屋着。
先客は1組のみだったが、すでに宴会中で盛り上がっている。
話を聴いてみると、なんと九州宮崎のノマド会員さんで「トムラウシ縦走」に参加して楽しかったとの事で
焼酎をいただく。

翌日は宮之浦岳登頂の日だが、朝から雨ジャージャー…
寡黙に歩き出すが、花之江河を過ぎたあたりから、屋久島シャクナゲが満開で迎えてくれて、元気が出てくる。
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雨も上がりだし、頂上に着くころには青空も見られるようになってきた。
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シャクナゲ満開のなか、かなりハッピーな気分で頂上を後に新高塚小屋へ向う。
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永田岳方面も見えてきたぞ!
ようやく雨具を脱いで日差しを受けながら山小屋到着。
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濡れ物を広げ、早めに一杯いただけば、もうハッピー!
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ん…屋久鹿くん

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夕食はミネストローネパスタ

そのうち、山小屋はどんどん人が入って来て、満杯状態
う~、一人飛び出してテント泊
ところが夜中から、ひどい雨降りに。

山小屋は玄関にまで人が寝てる状態だったので、テントの中で朝食を作ってから、お客さんのもとへ配達

3日めも雨の中、縄文杉経由で白谷雲水峡へ下山
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これがまた、雨にそぼ濡れて、いい雰囲気。まさにもものけの世界。

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宿は古民家を改良した極上の宿「送陽邸」
口之永良部へ沈む夕日を眺めながらの夕食は、雨の3日間を帳消しにしてくれました。
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さらに夕食後、ウミガメの産卵を見学に!
解説付きの観察会に参加してビデオを見ながら待つ事、小一時間
見上げれば、なんと満点の星空に変っているではありませんか!

そしてやって来ましたウミガメちゃん
産卵のための穴を掘り終わった頃、亀のそばへ
ポコン、ポコンと30分くらいかけて100個くらい生んでいました。
生み終わると、自分の手足で砂を丹念にかけてカモフラージュ
かなり感動しました!

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産卵を終えると海に帰って行きます。(写真は資料画像)
見学会を終えて帰ろうとすると、真っ暗な中あたりは産卵中の亀だらけでビックリ

宿に戻ったら23時、大急ぎで風呂に入り直し、屋久島焼酎をガブ飲みして寝る。

4日め、今日は午前中 観光
ところが今日も雨激しい!

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屋久杉の置物、1000万円がなんと750万円に!
買った!
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なんでも「石原裕次郎の仏壇」は屋久杉製で5000万円だそうです。

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最後の昼めしは屋久膳料理の店「ひらの」へ

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今回、参加者たった3名でした。
全然、儲かりませんでしたがチームワークよろしく、とても楽しい旅となりました。

屋久島行くなら天気の安定する秋もいいが、やっぱりシャクナゲとウミガメセットのこのレイニーシーズンに軍配だね!
よ~し、次は来週からの「インカトレイルとマチュピチュ」
こっちで儲けるぞ!my

ダニ感染症

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中国発のダニ感染症
日本国内でも、すでに7人の死亡が確認されているが…

夏山が始まると、ダニ対策がいつも気がかりだったが、今年は相当厳重に身構えないとヤバイな!

先日の日高カムイ岳、そしてその前に行った浜益岳の時もでしたがダニいました。

ダニで死んだら、やだね~

週末、天気良さそうですね
ニセコ方面にて滑り納めの予定です

焚き火

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「焚き火に火が着けられなくて、女心に火を着けれるか!」
これは山で死んだ俺の仲間が、よく口にしていた言葉だ…
それとこれとに関係はなさそうだが、妙に心に響く言葉だったなぁ…。

大学山岳部時代の夏山合宿は日高の山を沢から沢へとつないで、10日間ほど山に入り浸るのだが、我々はコンロを持ち込むのを良しとしなかった。それどころかテントも持たず、米とみそと塩…あとはわらじが一人10枚!

イワナを釣り、焚き火を起こして飯合で米を炊く。
飯合は3合の米を炊ける。それを各自がを夕、翌朝、昼と食いつなぐのだが、20代前半の若者には食い足りず
夕と朝でほとんで食べてしまい、昼にはいつもひもじい思いをしていた。
飯合飯の上に、おかずやで一袋10円で売っていた天かすを振りかけ、醤油をかけて天丼と呼んでいた。

ペテガリ沢の二股で大雨に振られ、4日間も閉じ込められた事がある。川は濁流に変り、登る事も下る事もままならない。土砂降りの隙間を見て、濡れた流木を集め、フキの葉っぱで煽いで根気よく火をおこす。
確かにあの根気があれば、女心に火を着けれるかもね…。

停滞日に貴重な米に手を着ける事はせず、でんぷんをお湯で溶いた「片栗粉」でしのいだ事も懐かしい思い出だ。

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残雪の日高に行って来た。
雪が多いのは分かっていたが、連休後半に降った新雪がべた雪となり、なんもかんもズブ濡れだ。

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寒空だったが、以外にも国境稜線は雲の上

冷え切った体で山を下り、温泉直行としたかったが、
売り切れたら困るという理由で帯広川西の超人気店「白樺ジンギスカン」へ直行した。

雪の日高、良かったぜ!
my



北国の春

なかなか、山の雪は消えまへんなぁ…

残雪を利用して浜益岳と雄冬山へ行って来ました。
まずは、初日!厚田のかねとも寿司にてラ~ンチ
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30分待って、ようやくありつく。
ここの最特上は食いきれない量なので、ひとつ下に…
シャリが軟すぎんだよなぁ…

で、濃昼山道で足慣らし
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のはずだったが、すぐに残雪に阻まれて断念

浜益御殿への林道は標高330mの分岐のあたりまで除雪されてます。
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ちょっと登ってキャンプ
夕食メニューはステーキ丼と豚汁
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あまり旨そうでないが、かなり旨かった!

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日本海に沈む夕日に「また、明日~」と手を振った

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気温上昇、べた雪の中スノーシューで浜益御殿へ
ここから浜益岳組と雄冬山組に分かれて登山
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だだ広い雪原を行く
両チームとも無事登頂

ベースキャンプでもう1泊ののんびりプラン
今日の夕食はペペロンチーのとポトフ
これがまた、なまら旨かった、牛負けた。
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平日3日間の登山だったが、けっこう登山者来てました。
浜益岳、夏道はないので残雪期がチャンス
今年はあと2~3週間イケそうでしたよ

下山後、浜益温泉へ
駐車場でテントや寝袋など広げて干す
天気が良く、あっちゅう間の乾きました

で、帰りは厚田にて「いしかり丼」
おみやげに「清水ジンギスカン」で肉買って帰る。
大川 浜益岳 025.JPG

なんか食いもんの話ばかりで、すんませんねぇ~

良かったら、「俺の男めし」も味わいにご参加待ちしてま~す MY

北国の春

なかなか、山の雪は消えまへんなぁ…

残雪を利用して浜益岳と雄冬山へ行って来ました。
まずは、初日!厚田のかねとも寿司にてラ~ンチ
大川 浜益岳 001.JPG

30分待って、ようやくありつく。
ここの最特上は食いきれない量なので、ひとつ下に…
シャリが軟すぎんだよなぁ…

で、濃昼山道で足慣らし
大川 浜益岳 002.JPG
のはずだったが、すぐに残雪に阻まれて断念

浜益御殿への林道は標高330mの分岐のあたりまで除雪されてます。
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ちょっと登ってキャンプ
夕食メニューはステーキ丼と豚汁
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あまり旨そうでないが、かなり旨かった!

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日本海に沈む夕日に「また、明日~」と手を振った

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気温上昇、べた雪の中スノーシューで浜益御殿へ
ここから浜益岳組と雄冬山組に分かれて登山
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だだ広い雪原を行く
両チームとも無事登頂

ベースキャンプでもう1泊ののんびりプラン
今日の夕食はペペロンチーのとポトフ
これがまた、なまら旨かった、牛負けた。
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平日3日間の登山だったが、けっこう登山者来てました。
浜益岳、夏道はないので残雪期がチャンス
今年はあと2~3週間イケそうでしたよ

下山後、浜益温泉へ
駐車場でテントや寝袋など広げて干す
天気が良く、あっちゅう間の乾きました

で、帰りは厚田にて「いしかり丼」
おみやげに「清水ジンギスカン」で肉買って帰る。
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なんか食いもんの話ばかりで、すんませんねぇ~

良かったら、「俺の男めし」も味わいにご参加待ちしてま~す MY

旭岳Wヘッダー

今年の連休は前半も後半も天気悪りぃなぁ~

「旭川近郊の突哨山のかたくりの群落が見た~い」という半年も前からの東京プライベートグループの予約を受けて
「ちょっと早いけど、俺の隙間そこしかないので!」という事で5月1~2日は旭川へ。
突哨山は案の定、まだ雪がけっこう残ってましたが、近郊のキトウシ森林公園へ足を伸ばすと…

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ありました!反っくりかえったカタクリちゃん〓

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エゾエンゴサクも元気に!

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貴重な花に皆さん、夢中!
「ヨン様~」ってな感じですかね。
「ハナミダ、ヨセヨ…」訳すと「花見だ、寄せよ!」

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昼は旭川ラーメン村にて

翌日も北邦野草園や上野ファームなど花見見学と巡るのだが、1週間~10日間遅れで、見頃は5月15日頃でしょうかね。

5月3~4日は旭岳へ
ザラメの春スキー予定でしたが、なんと40cmのパウダー
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ゴールデンウィークにこんな深雪滑った記憶ありません

視界は悪かったものの、林間内はそれなりに見通せたし、秘密のラインに誰も入って来ないので
ノートラック4ランして、ごっつあんです。

5月5日はパドルクラブ共催で余市岳へ
ゴンドラ山頂からず~っとホワイトアウト
先頭を歩いていると酔っ払いそうになります。
なんとか頑張って分岐までたどり着き、夏尾根を滑り込む。
林間内にはいると目標物ができて、滑りやすくなる。しかもいい感じのパウダー!

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天気も徐々に回復して来て、気分も盛り上がって来たので余市岳北面を、かなり頑張って上まで登る。
斜度は36度!期待に胸ふくらませて、急斜面に飛び込むがストップスノー…
思い切り太ももの筋肉ひきつらせながら、ボトムまでなんとかたどり着く。

パウダーの幸福感は味わえなかったが、「やりきった感」で皆さんの目に星がきらめいていたのを
俺は見逃しませんでした。
パドル店員の佐々木君の協力なサポートも見ごたえがありました。
来年もよろしく!
my

八甲田、良かったっす!

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八甲田 報告…
まず、初日。山は全山真っ白けのホワイトアウト。
客もガイドもやる気なし。青森まで足を伸ばし、市場の三國寿司へ。
大間の本まぐろ丼、1600円!なまら旨いっす。
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青森駅前の地下にある市場の中にある、むきだしの寿司や。青森行ったら必ず寄ります。
カウンターとテーブル3つほどで、いつも満席だが回転は速いので待たない。
先代のおっかないオヤジは引退したが、息子夫婦とおふくろさんの3人でやってて大はやり。
ちなみにオヤジは家で元気にしているそうです。

その後、ワ・ラッセというスタジアムでねぷたの踊りと山車を見学&ショッピング
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たっぷり青森を堪能して山さ、けぇる。
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常宿「猿倉温泉」にてのんびり
宿の夫婦の息子さん、二男のほうが北大の4年生だと…さ。
だんなが独身の時から通っているので、早30年ってとこか

宿で学生時代からの知り合いでもある北大山スキー部OBのK君夫婦に3年ぶりに会う。
本当にお互い、スキー好きだよねぇ~。このあともう3~4泊して鳥海山へ行くとの事。
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山菜のてんぷら、イワナなどなど、そして東北は米がうまい

翌朝も風ビュービューで真っ白け
少し待って、高田大岳へ谷内温泉から登る。
1250mまで登ってガスの中に入ってしまったので、ここから滑る。
ガスの下まで下がって南東の大オープンへ。
ここは、パウダーで八甲田ならではの大斜面を味わう、イェ~イ!

余勢を駆って八甲田ロープウェイへ
山頂は視界10mなし、風速25m
この状況で運行してるのがスゴイ!
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ここにやってきた目的は山頂駅のレストランのジンギスカン!
古い記憶でイメージは膨らんでいたのですが、普通のジンギスカンでした。
腹へってたので旨かった…ので大目に見る
ガスガスの中、フォレストコースを滑って下りる。

最終日、今日は13:00八戸発なので、余裕はないが早起きして朝食前に宿裏の猿倉岳へ
天気は晴れ、雪質10cmのパウダー
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八甲田ならではの大オープンと青空に満足
滑り降りてきたら、女子露天風呂の上にでてきたので、あわてて姿を隠す!
女はいた、俺は見た!おばさんだった…

宿に戻って、腹ペコ状態で朝飯、旨い事うまいこと。

さあ、あとは急いで帰るだけ。
ところが国際ガイド、山では頼れるが街ではよく道を間違える。
小栗旬演じる「岳」の島崎三歩も街ではよく遭難してましたよね~
おおはばに遠回りして、ギリギリセーフ

はぁ、疲れた・・・my


八甲田

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スノードルフィンチームにいた20代の頃、青森県の観光PR映画撮影のために2月の八甲田に10日間ほど三浦雄一郎らとともに籠った事がある。2月の八甲田といえば、連日の吹雪。そう、まさに映画「八甲田山 死の咆哮」
ゴンドラはギリギリ運行するものの、撮影に必要な太陽の光と青空はついぞやってこなかった。
そんな訳で、我々ドルフィンチーム10人と撮影スタッフは毎日、「天は我々を見放した~」と北大路欣也の名セリフをのたまいながら、ゴンドラ山頂駅でウダウダしていたのだった。そして昼飯は毎日、ジンギスカン。これがまた、旨い!
毎日注文するもんだから、最後の日は食堂のおばちゃんが肉をお土産に持たせてくれたのを覚えている。

結局2月の撮影は収穫が少なく、4月に同じメンバーで、またまた10日間ほど籠る事になった。
八甲田と言えば春スキー。こちらは毎日快晴が続き、撮影も好調に仕上がった。
フィルムは映画フットルースのテーマソング、ボニータイラーのパワフルな「ヒーロー」の曲に乗って滑りまくるドルフィンチームとねぶた祭りのハネと重なり合いながらすばらしい作品として完成した。
映画の中には当時70代後半だった三浦敬三も登場していたのが懐かしい…。

前置きが長くなったが、今日から4日間の日程で八甲田へ出かける。
宿は南八甲田の名湯「猿倉温泉」…今でこそりっぱな宿と豪華な食事になったが、30年前当時はヤバいくらいのぼろ宿で、食事も山菜と川魚のみだったので、毎回 缶詰などを持参して補給していたのが思い出される。
当時は北海道からスキーを持って津軽海峡を渡る人はほとんどいなくて、地元の人にもかなり珍しがられた。
「わざわざ来たのかい?」とあちこちで言われたが…
津軽の人たちのぬくさと八甲田の大斜面。
俺のお気に入りは高田大岳の東斜面と小岳の南斜面、櫛が峰もオススメだな。
もちろん、全て歩いて登ります。では!

写真はアルプス イタリア国境からスイス側へ朝陽を受けて突っ込むおじさん




国際ガイド試験を終えて

一昨日、ヨーロッパアルプスでの国際ガイド試験2週間コースを終えて帰ってきました。
今年はヨーロッパも雪が多く、氷河のクレバスは埋まっていて良かったのですが、でかい雪崩があちこちで起こっていてヒヤヒヤでした。

まずはフランス シャモニーにて1週間
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国立登山学校 ENSA
宿泊施設と食堂も併設

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クレバスレスキュー…
氷河から落っこちた場合を想定して自己脱出練習
この他にもクレバスに落ちた2名を救出とか色々

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グランモンテからドリュの真下を抜けてメール・ド・グラスを目指す。
標高3000mの北斜面はパウダー!

後半は国境を越えてスイス、イタリアを縫うように縦走してツエルマットを目指す。
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40度を超える氷の急斜面を登る

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ザイルを使って下る

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マッターホルンが見えたらゴールは近い!

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快心の一撃の俺!斜度は42~3°で超POW
撮影:佐々木D輔

彼らはこの後、夏のアルプスでの最終試験と標高差1000m以上の海外でのアルパインクライミングという宿題をこなして、ようやく国際ガイドに認定される。道のりは長いが、ガンバレ若者たち!

今回の彼らを見ていて日本人ガイドもヨーロッパのガイドに全く遜色ない。
自身を持って、海外へ飛び出してほしいとおじさんは願うのでした…my




山岳スキーガイド試験

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日本山岳ガイド協会の仕事でガイド試験検定員として立山&白馬に10日間出かけてました。
ブームとなっているバックカントリーのガイドには無資格のガイドも多いので、その規範となるべく
時代背景にマッチした内容の試験です。

受験者は書類審査の後、ファーストエイド講習とJanレベル1(雪崩の基礎1週間コース)を取得。
その後雪上で4日間のプレコースを受講、そして今回の雪上10日間コースを経て合否判定されます。

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怪我人搬送試験
怪我人を保護、搬送用のそりを作成、搬送も上げと下げの2シーン

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白馬蓮華温泉から雪倉岳を目指す
アップヒルガイディングとダウンヒルガイディング
安全性、楽しさ、そしてイケてるラインを滑らせるテクニックが図られます

この日は快晴に恵まれ標高差1200mのビッグライディングが楽しめました。
パウダーあり、コーンスノーありでサイコーでした。

蓮華温泉は山の中の温泉付き山小屋でスキー以外ではたどり着く事はできませんが
山スキーヤ-には人気の宿です。

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全国から選抜を潜り抜けて12名のスキー・スノーボード・テレマークガイドが受験しました。

みんな真摯で純粋、イケてる奴等でおじさんも、そっち側に回って一緒になってやりたかったのですが
今回は教育者側の立場だったので、けっこう疲れましたわ。
帰ってからすぐに仕事や打ち合わせや北海道山岳ガイド協会の総会やらと続いたのですが
2日間くらい燃え尽き状態だったな!

あなたのガイド、資格ありですか?